桂歌丸が死去、死因は慢性閉塞性肺疾患(COPD)。『笑点』体調不良で降板、入退院繰り返しながら落語会出演も…

訃報
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桂歌丸

50年以上続く長寿番組『笑点』の終身名誉司会で、公益社団法人『落語芸術協会』の会長を務めていた落語家・桂歌丸さん(本名=椎名巌 しいな・いわお)が2日午前11時43分に、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」のため亡くなられたことが明らかになりました。81歳でした。

桂歌丸さんは2016年5月をもって『笑点』の5代目司会を勇退しており、番組を降板することを決めた理由については、「体力の限界」だと明かしていたのですが、番組降板後も終身名誉司会として事前番組『もう笑点』にレギュラー出演していたほか、落語家としての活動は続けていました。

しかし、2014年ごろから体調不良などを理由に入退院を繰り返しており、2014年に、2015年に腸閉塞を患い入院し、2016年7月にも「上腸間膜動脈症候群(十二指腸狭窄症)」のため再入院していました。

そうした状態にあることから、『笑点』で共演していた林家たい平さん(50)は6月20日に出席した講演会の席でも、桂歌丸さんについて「特技は入院。趣味は退院」などとブラックジョークでイジっていました。

桂歌丸さんは近年歩くことも困難な状態にあったため、車椅子に乗っていたほか、4月に開幕した高座「4月中席」に出演した際にも、鼻から酸素チューブを入れた状態で登場しました。

桂歌丸さんは3月に出演予定だった名古屋での落語会は、体調不良を理由に出演を見送るなど、身体が良くない状態がしばらく続いていたのですが、高座へ上がると「未だに酸素注入の管が外せませんが、酸素のない時の苦しさというのは、金のない時の苦しさよりも苦しい」と言って笑いを誘い、歯切れ良い口調で約40分間落語を披露していました。

<↓の画像が、4月11日に高座に立った桂歌丸さんの写真>
病気を抱えながら活動していた桂歌丸

<↓の画像は、3月21日に宮城・仙台で落語を披露した桂歌丸さんの写真>
酸素チューブを鼻に入れながら高座に上がる桂歌丸

桂歌丸さんは昨年から「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」などを患っており、4月以降も軽度の肺炎がみられたことを受けて、5月上旬には自宅がある横浜市内の病院へ入院し、6月に出演予定だった落語会『日本演芸家連合まつり』(横浜にぎわい座)を休演することを発表しています。

関係者の話によると、4月11日~20日に開催の落語会に出演し、その後から疲れが出た様子で、今後については復帰時期は未定ではあるものの、体調を整えて高座復帰を目指すとしていました。

ですが、それが叶わずに帰らぬ人になってしまったわけですが、非常に残念ですし、本人としても心残りだったのではないかと思います。

桂歌丸さんが満身創痍の状態にあることは、これまでの入退院生活や仕事のキャンセルなどから明らかでしたし、ただでさえ身体が細い歌丸さんがピーク時に36キロまで体重が落ちた、体力も失われてしまったという話も出ていたので、数年前からある程度は覚悟していました。

それでも今回こうして訃報が伝えられると、やはり寂しい気持ちなどが押し寄せてきます。

桂歌丸さんにはもう少し長生きしてほしかったというのが正直なところですが、これまで闘病生活などで苦しい思いもしてきたと思いますので、これからゆっくりと休んでほしいと思います。

桂歌丸さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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