キートン山田『ちびまる子ちゃん』ナレーション卒業。最後の放送で感謝の言葉、粋な演出に視聴者涙。動画あり

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ちびまる子ちゃん

3月末をもって声優業を引退する声優・ナレーターのキートン山田さん(旧芸名・本名=山田俊司 75歳)が、28日放送のアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系 日曜18時)をもって、1990年から担当していた同作のナレーションを卒業しました。

最後の出演となった28日は『ある春の一日』の巻が放送され、キートン山田さんがCM前に言う「後半へ続く」を入れるために、2本立てではなく1本立てとなっていました。

ちなみに、「後半へ続く」というセリフは、キートン山田さんのアドリブで誕生したもので、これまで30年以上にわたって使われてきました。

<↓の画像は、『ちびまる子ちゃん』のナレーションを担当したキートン山田さんの写真>
ちびまる子ちゃんのナレーション・キートン山田

そして、28日放送の『ある春の一日』の巻では、いつものようにキートン山田さんが、登場キャラクターたちの行動に冷静なツッコミを入れながら、ストーリーの終盤に、まる子が落としたハンカチを拾う男性の役を演じたキートンさんが、まる子に向かって「ありがとう、まるちゃん」と言うシーンがありました。

キートン山田さんが男性役で登場シーンの動画

ストーリーの締めくくりは、「とある春の一日、夜桜を見上げながら、明日も良い一日になるといいなと思うまる子。明日も晴れ、である」との語りで、31年にわたる『ちびまる子ちゃん』のナレーションを卒業となりました。

また、エンディングはキートン山田さんのナレーション集が流れる特別編集で、最後には「キートン山田さん ありがとうございました」とのメッセージが表示されました。

<↓の画像は、キートン山田さんへの感謝のメッセージ>
キートン山田『ちびまる子ちゃん』卒業回のメッセージ

そして、28日放送回をもってキートン山田さんが『ちびまる子ちゃん』を卒業したこと等に対してネット上では、

  • 物語のラスト名も無き男性役での「ありがとうまるちゃん」のセリフ。
    EDを丸々、キートン山田さんによるナレーションに変更。涙が出てしまうほど素晴らしい演出だった。
  • 最後のナレーションで、感極まって涙してしまいました。そして、エンディングで、また懐かしくなって、込み上げてきて。
    本当にキートン山田さん、いままで有難う御座いました。そして、お疲れ様でした。
  • ナレーション、初代友蔵、お姉ちゃん、どんどん変わっていくね。その後のサザエさんもだけど、長くやってる勲章ではあるんだけどね。
    ちょっとだけ「これじゃない」感あったり。元気なうちに勇退なのは良かったです。お疲れ様でした。
  • 最後にさりげなく登場。涙出そうになりました。エンディングも良かったです。長きにわたり、お疲れ様でした。
  • 敢えて男の子のお父さんの顔は出なかったけど、まるちゃんとみんなにはキートンさんの優しい笑顔が見えていたはず。本当に、お疲れ様でした…。
  • なんらかのメッセージが出ると思っていましたが、まさかのナレーション・メドレーまで用意されているとは。
    そして最後はやっぱり「後半へ続く」。しかも本編にも出演しての「ありがとう,まるちゃん」。
    登場した男の子のお父さん役ということにはなっていますが、“まる子がそう思った”というだけで明言はされていない。
    あれはやっぱりキートン山田さん本人で、ちびまる子ちゃんの世界の中で生き続ける存在になったという解釈をしたいと思います。31年間お疲れ様でした。

などの声が上がっています。

最後にはキートン山田さん演じる男性が、まる子に「ありがとう、まるちゃん」と感謝の言葉を述べる粋な演出もあり、キートンさんの卒業回に対しては感動したとの声が多く上がっていますね。

キートン山田さんは番組卒業前に受けたインタビューで、ナレーションとは違った形での登場について、「ナレーション以外のセリフだったので、たった二言でしたが、難しかったです。でもナレーションでは出せない感情が出せて、役者に戻ったようでうれしかったです」との思いを明かしています。

最後の収録は2月26日に行われたそうなのですが、「今はコロナの影響で1人ずつ収録を行っていますが、そこだけはTARAちゃん(まる子役の声優・TARAKOさん)に『一緒にやってくれる?』とお願いしました。彼女は泣いてましたね。僕も頑張りましたけど、今までで一番NGを出したんじゃないかな。普通じゃいられない感じでした。やっぱり心動きましたよ。(中略)色々な人とお話をしたり、写真を撮ったり。特別な一日でしたね。あの雰囲気は忘れられないな。」と振り返っています。

インタビューではこの他にも、「75歳になったら『ちびまる子ちゃん』を卒業させてもらう」と以前から決めていたことを明かしているほか、現時点ではまだ発表されていない後任のナレーターに対しては、「その人の世界で良いと思う。その方が僕も楽かな。潔く別の方だと分かるようにやってくれたら良いなと思いますね。“かわりましたよ!”っていう方が良いと僕は思う。これからは『ちびまる子ちゃん』をお客さんとして見続けていきます」と語っていました。

キートン山田さんのインタビュー動画

アニメ『ちびまる子ちゃん』は、キートン山田さんの声による冷静なツッコミがあってこその作品で、番組スタートから30年以上にわたって出演していただけに、来週からあの声が聞けないというのは寂しい限りです。

キートン山田さんは『ちびまる子ちゃん』だけでなく、『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)など担当していた全ての番組を卒業し、3月末をもって声優業から完全に引退することが決まっています。

キートン山田さんは引退を決意した理由について、「元気なところでやめておきたかった」「今も体調は問題ないですが、声のコンディションを維持するのは難しい。仕事をしていない時も、いつも声のことを考えています。引退したら、声の調子を気にしなくてもいいことにホッとすると思うな。」と語っています。

声優業を引退後は野菜づくりに励み、充実した時間を過ごしたいとの思いを明かしており、引退してしまうのは残念でなりませんが、今後も体調には気を付けて、新たな人生を謳歌してもらいたいですね。

参照元
  • https://www.famitsu.com/news/202103/28216712.html
  • https://www.jprime.jp/articles/-/20296
  • https://www.dailyshincho.jp/article/2021/03281101/
  • https://bunshun.jp/articles/-/44334
  • https://bunshun.jp/articles/-/44335
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