『大岡越前』加藤剛が死去。激ヤセでガン等の病気説も死因は不明、享年80。

訃報
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加藤剛

約30年にわたって放送された時代劇ドラマ『大岡越前』(TBS系)や映画『砂の器』など、数多くの作品に出演し活躍していた昭和の名優・加藤剛さん(かとう・ごう)が、6月18日に亡くなられていたことが明らかになりました。80歳でした。

現時点では死因などは明らかにはされていないのですが、9日付けの『スポーツニッポン』(スポニチ)によると、亡くなった経緯などについては、後日営むお別れ会の日程が正式に決定してから家族が発表する予定で、すでに葬儀・告別式は近親者による家族葬で執り行ったとのことです。

また、『スポーツ報知』が加藤剛さんの訃報について所属する『劇団俳優座』に取材したところ、「事実です。今日中に詳細を発表する予定です」と回答し、9日午後にもお別れ会の日程も発表予定だといいます。

加藤剛さんは高校卒業後に早稲田大学文学部へ進学し、同大学の演劇科で演技を学び、大学4年時に『劇団俳優座』の養成所へ入り、1962年にドラマ『人間の条件』(TBS系)で主演し注目を集め、その後は二枚目俳優として数多くの映画、ドラマ、舞台に出演し、1979年と1992年に紀伊国屋演劇賞、1992年に芸術選奨文部大臣賞、2001年に紫綬褒章、2008年に旭日小綬章を受章しました。

<↓の画像は、俳優デビューした頃の加藤剛さんの写真>
昔の加藤剛

<↓の画像は、『大岡越前』に出演していた加藤剛さんの写真>
大岡越前に出演の加藤剛

代表作としては、ドラマ『三匹の侍』(フジテレビ 1963年~1969)、大河ドラマ『風と雲と虹と』(NHK 1976年)、『大岡越前』(TBS 1970年~1999年)、映画『上意討ち 拝領妻始末』(1967年)、『影の車』(1970年)、『黒の斜面』(1971年)、『砂の器』(1974年)、『天城越え』(1983年)、『空海』(1984年)、『次郎物語』(1987年)などがあり、近年も『舟を編む』など様々な作品に出演していましたが、今年2月公開の『今夜、ロマンス劇場で』が最後の出演作となっています。

<↓の画像が、『今夜、ロマンス劇場で』に出演の加藤剛さんの写真>
『今夜、ロマンス劇場で』に出演の加藤剛

一方のプライベートでは1968年に、1歳年上で早稲田大学演劇サークル・自由舞台(後の早稲田小劇場)からの付き合いだった女優・声優の伊藤牧子さん(いとう・まきこ 81歳)と結婚し、1975年6月に長男で俳優・夏原諒さん(本名=加藤大治郎 43歳)、1980年7月に次男で俳優・加藤頼さん(らい 本名=加藤小次郎 37歳)をもうけており、バラエティ番組やドラマ、舞台などで息子たちとも共演していました。

<↓の画像左が長男・夏原諒さん、右が加藤頼さん>
加藤剛の長男・夏原諒&次男・加藤頼

そんな加藤剛さんの突然の訃報にネット上では、

  • えっ、本当ですか?!最後までカッコいい人でした。凄く残念です。ご冥福をお祈りします。
  • ショックです。時代劇はもちろん、現代劇でも素敵な俳優さんでした。ご冥福をお祈りいたします。
  • 大岡越前は名作だった、同じ時間帯で交互に放送していた水戸黄門なんかよりよっぽど面白かった。毎回の王道パターンがなく、鬼平に通じる面白さだった。
  • KBS京都では大岡越前が再放送中で、ずっと見てます。美しい時代劇俳優さんだと思います、作品をありがとうございました。
  • 往年のキリッとした感じが最近は無くて年取っとな〜という印象で、体調が気になっていました。。
  • 笑点の歌丸さん、大岡越前の加藤さん、子供の頃から好きでよく見ていた番組の2人が逝ってしまわれた。寂しい限り。

などのコメントが寄せられています。

加藤剛さんは昨年12月19日放送のトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、次男の加藤頼さんと共にゲスト出演していたのですが、その時点で以前に比べてかなり痩せ細っていたため、視聴者らの間では心配の声が上がっていました。

ちなみに、番組では加藤剛さんの真面目過ぎる性格ぶりや、『大岡越前』などへの出演で忙しい頃も自転車に乗って息子たちの幼稚園の送り迎えをしたり、運動会などの学校行事にも必ず参加していたというイクメンぶりのほか、掃除や料理なども得意という意外な一面が明らかにされていました。

<↓の画像が、昨年12月に『徹子の部屋』に出演した加藤剛さん、次男・加藤頼さんの写真>
『徹子の部屋』で共演の加藤剛&次男・加藤頼

<↓の画像は、昨年1月放送の東山紀之さん主演『大岡越前スペシャル 白洲に咲いた真実』に出演した加藤剛さんの写真>
NHK BSプレミアム大岡越前スペシャルに出演の加藤剛&東山紀之

NHK BSプレミアム大岡越前スペシャルに出演の加藤剛2枚目

加藤剛さんは2016年前後から痩せ始めており、何かの病気を患っているのではないか、ガンなのではないかという憶測も飛び交っていたのですが、現時点で確かな情報は出ていないことから真相は不明です。

しかし、かなり痩せてはいたものの俳優活動を続けていたことから、ガンなどの重い病気を患っていたわけではなく、年齢的なもので痩せてしまったのかもしれません。

何れにせよ、昭和を代表する二枚目俳優として知られた加藤剛さんが亡くなられてしまったというのはショックで、ドラマや映画などでもう加藤さんの姿を見られなくなるというのは残念でなりません。

加藤剛さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

【追記 7/9 14時】
所属する『劇団俳優座』が加藤剛さんの死因について、「胆のうガン」により亡くなられていたことを明らかにしました。

お別れ会については、9月22日に東京・六本木の俳優座劇場で行うとのことです。

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