VS魂の放送回数が激減し月1状態、理由は視聴率低迷? 27日も放送休止決定、テコ入れ後も数字伸びず危機的状況

嵐・相葉雅紀さん等が出演のバラエティ番組『VS魂グラデーション』（フジテレビ系 木曜19時）の放送回数が激減し、この異変を巡りネット上では、番組の打ち切り終了も近いのではとの憶測も飛び交っています。

VS魂グラデーションは9月29日放送回の後、今月6日は特番『FNSドラマ対抗 お宝アワード』、13日は『奇跡体験！アンビリバボー 放送25周年 2時間SP』の放送により休止となり、20日に3週間ぶりに番組が放送されましたが、2時間スペシャル等ではなく通常回でした。

そして、27日はプロ野球・日本シリーズ第5戦の中継で再び放送が休止、さらに11月3・10日も放送はなく、次回は11月17日と公式サイトで告知しています。

この発表に対して番組視聴者からは、「ほんとにショック」「最近VSない日が多すぎ」「月1ペースなのすごく悲しい」などと嘆きの声が上がっています。

ネット上では他にも、番組の視聴率低迷によって放送の優先順位が下げられ、打ち切りも近いのではないかとの憶測もあります。

VS魂グラデーションは、嵐の人気冠番組だった『VS嵐』の後番組として、『VS魂』のタイトルで昨年1月3日から放送がスタートしましたが、木村拓哉さんら豪華ゲストが登場した初回3時間スペシャルは、世帯平均視聴率は9.0％、個人平均視聴率は6.0％と、微妙な数字でのスタートになっていました。

なお、VS嵐は世帯平均視聴率が大体10％を超えており、全477回の平均視聴率は11.5％でした。

VS魂は3回目の放送で世帯平均視聴率が6.4％まで落ち込み、その後も世帯平均は6％台、個人視聴率は3％台で推移し、昨年7月に早速テコ入れが行われました。

これまではVS嵐と同様に、レギュラーチームとゲストチームがスタジオで様々なゲーム対決を行う内容でしたが、リニューアル後は新たに進行役でアンタッチャブル・山崎弘也さんが加入し、外ロケのゲーム企画を行い、そのVTRをゲストとスタジオで見ながらトークする形式となりました。

しかし、リニューアル後も数字は全く伸びず、逆に数字が低迷して世帯視聴率は5％以下、個人視聴率は3％以下まで落ち込み、今年1月には世帯平均視聴率が3.9％までダウンし、打ち切りが囁かれる状態となっていました。

そして、今年4月には番組名をVS魂グラデーションに改め、番組内容も大幅変更して再出発を図り、ずん・飯尾和樹さんも新たに加入しましたが、一度離れてしまった視聴者はそう簡単には戻ってこず、2度目のリニューアル後も数字の低迷が続いています。

ニュースサイト『日刊大衆』によると、VS魂グラデーションになってからは世帯平均視聴率が4％台、各テレビ局がいま最も重要視しているコア層（13～49歳男女）の視聴率は2％ほどで、9月1日放送回は世帯視聴率5.8％、コア視聴率3.0％まで上昇したものの、同15日は世帯4.6％、コア2.5％、そして放送休止前の同29日は世帯4.8％、コア2.7％と、再び元の数字に戻っていたとのことです。

また、3週間ぶりの放送となった10月20日放送回も、世帯視聴率4.4％、コア視聴率2.1％と、さらに数字を落としていたといいます。

制作会社関係者はVS魂グラデーションについて、「改編の度に打ち切りが検討されているほどだといいます。放送するフジも例に漏れずテレビ不況に苦しんでいて、もはやジャニーズタレントが出ている番組だからといって無理やり続けていくほどの余裕はありません」と語っています。

また、芸能プロダクション関係者は相葉雅紀さんが俳優業に力を入れ始めたことに注目し、「『VS魂』終了後を見据えてのことなのかもしれません」としています。

VS嵐はメンバー同士のやり取り等も含めて人気があった番組なので、VS魂は放送開始前から厳しい結果になるのではないかと予想する声もありましたが、それが的中し、同じ企画をやっても嵐5人が揃っていないと数字が全く取れないことを証明しました。

そこから2度にわたって大幅リニューアルを敢行し、タイトルまで変更しましたが、今年4月から始まった並び替えゲームは全く新鮮味がなく盛り上がりに欠け、多くの視聴者から不満の声が上がっています。

ジャニーズファンの間でも不評なので、放送回数を急激に減らされるのも仕方がなく、今後も視聴率が劇的に上昇することはほぼ無いだろうと思いますし、これまでの傾向から番組終了は時間の問題だと思います。

ただ、『東京スポーツ』（東スポ）は、フジテレビとしては嵐が活動再開するまで番組を継続したい意向で、何度でもリニューアルする覚悟といい、視聴率が爆死でも絶対に番組を打ち切らないとしています。

こうした報道もあるのですが、ゴールデン帯（19～22時）の番組ながら世帯視聴率が5％以下、コア視聴率が2％前後で推移し、裏番組に差をつけられている状態で、視聴者からも不満の声が多く上がっているだけに、一度番組を終わらせて新たな番組を作った方がいい気がしますね。