フジテレビがジャニーズ番組を次々に打ち切り終了。来年4月期に山下智久を木曜劇場ドラマの主演起用の裏側

ジャニー喜多川さんの性加害問題が大きな波紋を広げる中で、フジテレビが旧ジャニーズ事務所（現SMILE-UP.）と距離を置き始めているとニュースサイト『ピンズバNEWS（双葉社）』が報じており、その理由としてフジテレビの元プロデューサーで、昨年4月に旧ジャニーズ事務所の取締役に就任した重岡由美子さんが退任したことを挙げています。

フジテレビでは今年9月をもって、Kis-My-Ft2が出演の『キスマイ超BUSAIKU！？』、TOKIOが出演の『TOKIOカケル』、嵐・相葉雅紀さん等が出演の『VS魂グラデーション』を終了させ、そして年越し番組として毎年放送していた『ジャニーズカウントダウンコンサート』（通称：カウコン）も、事務所側が今年の開催見送りを発表前の段階で、今年は中継を行わないことを明らかにしました。

ピンズバNEWSによるとその裏では、かつて旧ジャニーズタレントのドラマ・映画なども手掛けていたフジテレビの元プロデューサーで、2018年から旧ジャニーズ事務所に出向していた重岡由美子さんが昨年3月に局を退社し、翌月に旧ジャニーズ事務所の取締役に就任したものの、今年9月末をもって退任していたとのことです。

＜↓の画像が、フジテレビの元プロデューサー・重岡由美子さんの写真＞

制作会社関係者は重岡由美子さんについて、「旧ジャニーズ事務所の前社長である藤島ジュリー景子氏は大学卒業後にフジテレビで働いていた時期があり、その縁で関係を深めたといいますね。重岡氏は、同世代のジュリー氏のことを、“ジュリーちゃん”と呼んでいたそうです」と明かし、藤島ジュリー景子前社長が重岡さんに対して「自分が社長になったらジャニーズに来て欲しい」と話していたとの情報もあるといいます。

しかし、重岡由美子さんが旧ジャニーズ事務所で働くようになって以降、2人が衝突することも多かったといい、そして藤島ジュリー景子前社長が一連の騒動を受けて代表を引責辞任後、重岡さんも取締役を退任したそうです。

そして、重岡由美子さんが旧ジャニーズ事務所から離れたことにより、フジテレビとの関係が今後薄まっていくとみられているといい、それに加えてフジテレビは経営不振によって番組制作費をどんどんカットしていることから、視聴率が取れていない『嵐』の相葉雅紀さん出演の新番組『木7◎×部』は、早期打ち切り終了となる可能性があるとしています。

また、これまでは旧ジャニーズ事務所からの圧力、忖度などによって、事務所を辞めた“辞めジャニ”の起用には消極的だったものの、来年4月期に木曜劇場枠（木曜22時）で山下智久さんを主演に起用するとの情報もあり、「やはり、フジテレビの露骨なジャニーズ離れを感じさせます」「その裏側には、フジテレビから送り込まれた“ドラマ女帝”重岡氏の退任もあるのでは」と前出の制作会社関係者が語っています。

ピンズバNEWSはこのように報じているものの、フジテレビは現在も複数の番組に旧ジャニーズ事務所のタレントを起用しており、実際のところはどうなのかは定かではありませんが、民放局の中で特に旧ジャニーズ事務所との繋がりが深いと言われる日本テレビと比較すると、旧ジャニーズタレントの起用を控えるようにしていると感じます。

先日、年末恒例の音楽特番『2023FNS歌謡祭』の出演者が正式発表され、司会交代はなく相葉雅紀さんが続投することが判明したものの、第1弾出演アーティスト（計90組）の中に旧ジャニーズのグループは4組しかおらず、昨年は第1弾で9組の出演が発表されていたので、今年は半分以下となっています。

まだ一部ではありますがこうした変化もみられ、今後フジテレビが率先して辞めジャニ等も番組に起用していき、他局もそれに続いて、業界全体で旧ジャニーズ事務所への忖度を無くす流れになってほしいと思いますね。