中山忍とビッグアップルが中山美穂お別れ会の裏で金銭問題発生。香典を経費に使用、参列者リストすぐに渡さず…

“ミポリン”の愛称で親しまれた女優・歌手の中山美穂さん（享年54）が、入浴中の不慮の事故で急死してから早9ヶ月経ち、4月に東京国際フォーラムで開催された盛大なお別れ会を巡り、中山さんの所属事務所側と妹で女優・中山忍さんの間で“香典トラブル”が起きていたことを週刊誌『週刊文春』が報じ、ネット上で物議を醸しています。

週刊文春は8月に【中山美穂“香典トラブル”勃発　喪主の忍が激白「姉の尊厳を守りたい」】と題してトラブルを報じたのですが、『文春オンライン』でも記事全文を公開しました。

中山美穂さんは大阪でクリスマスコンサートを開催予定だった昨年12月6日未明に、自宅の浴槽内で起きた不慮事故によって急死し、死因は「溺死」とみられています。

同12日に所属事務所『ビッグアップル』が、家族と事務所関係者のみで葬儀を執り行ったことを伝え、喪主を務めた中山忍さんもコメントを発表し、親族の希望で家族葬としたことを報告しました。

それから4ヶ月後に、東京国際フォーラムで中山美穂さんのお別れの会が行われ、祭壇には中山美穂さんが生前好んだダリアなど約5,000本の花が飾られ、展示スペースには音楽番組やコンサートなどで着用の衣装、愛用のギターなどが展示されており、芸能関係者ら約800人とファン約1万人が参列したと報じられています。

＜↓の画像は、お別れの会で展示された衣装や愛用のギターなど＞

喪主の中山忍さんはお別れ会前に取材に応じ、「情けない話なんですけれども、今の方が泣いてしまうんですね。なので、こうしてお集まりいただいて、なんとも言えない気持ちです。これが夢だったらよかったのになと心から思います」と語り、このお別れ会を開催した関係者に対して感謝の言葉も述べていました。

しかし、後にお別れ会の香典を巡りトラブルが勃発していたことが週刊文春の取材で明らかになっており、芸能事務所関係者は「香典として集めたお金が、忍さんら遺族に渡っていない」と証言しています。

芸能人のお別れ会は一般的に、故人と関係があった会社が主催して費用を負担するか、参列者から会費を徴収し、遺族の意向も踏まえながら運営するそうです。

中山美穂さんのお別れ会はビッグアップルが主催し、所属レコード会社『キングレコード』が運営の手伝いをしていたといい、そして芸能関係者だけでなく、ファンからの香典も受け取るという異例の形になっていたとのことです。

前出の事務所関係者は、「美穂さんの会では、会社によって香典の額は若干異なりますが、テレビ局、レコード会社の一部は1社につき10万円、芸能事務所は5万円出した。ただその後、香典をどうしたのか、参列者に説明がないまま」と語っています。

レコード会社関係者も、「香典として集めたお金は主催者側に渡ったまま行方が分からない。本来、お別れの会の趣旨は故人の功績を称え偲ぶことで営利目的ではない。個人の霊前にお供えする香典が遺族に渡っていないのであれば、ある種の興行イベントと言われても仕方ありません」と語り、ビッグアップル側の対応を問題視しています。

同関係者によると、お別れ会が終わった後に中山忍さんは知人から、香典を受け取ったのか、参列者リストはあるのか聞かれるも「何も聞かされていないんです」と答え、喪主の忍さんは参列者にお礼をするために、ビッグアップルに対して参列者リストを渡して欲しいと求めたものの、すぐに渡してくれなかったといいます。

事の真相を確かめるため、中山美穂さんの元マネージャーであるビッグアップルの鈴木伸佳社長に取材したところ、「会が終わってから、香典を渡していないとか、忍さんとマネージャーさんが散々悪口を言っているというのは聞いていました。だから先日、2人をここに呼んだんです」と語り、トラブルが起きていたことを認めています。

鈴木伸佳社長曰く、5月14日に中山忍さん側に電話をかけ、お別れ会の収支報告と余剰金を遺族に渡すことを伝え、その翌日に参列者リストをメールで送付、同30日に忍さんらと面会して直接説明をしたそうです。

お別れ会の収支、香典の使い道については、「香典の総額は明かせませんが、会場費や会で流す映像制作、装花などの費用に使わせてもらいました。経費は合計で2,000万円いかないくらい。中山美穂の名に恥じないかたちで出来たかなと思います。余剰金が出たので、忍さんたちに遺族にお渡ししますと、お伝えしてあります」と説明し、香典をお別れ会の一部経費に充てたと明かしています。

鈴木伸佳社長は香典の行方について「キングレコードの経理が同社の口座にプールしている」と説明し、取材した8月1日時点では遺族に香典が渡っていなかったとのことです。

お別れ会から3ヶ月以上経っても、遺族側に香典を渡していない理由について鈴木伸佳社長は、「受け取る遺族が果たして忍さんでいいのか、こちらもわからない。報道では中山（美穂）さんの息子さんが相続を放棄し、その結果、法定相続人は中山さんの母になるともありました。だから、こちらは受け取る遺族が決まったら教えてくださいと伝えた」と語り、7月下旬になって中山忍さんが香典を受け取ることを知らされたそうです。

このように事の経緯を説明したうえで鈴木伸佳社長は、「これだけ誠実に会をやったのに、何に文句を言いたいのか。（忍からは）『有難うございました』と御礼の一つもないんです」と不満を口にしており、中山忍さん側との関係が良くないことをうかがわせています。

一方、中山忍さんはマネージャーでもある所属事務所『オフィスミューズ』の新井洋子社長と共に取材に応じ、お別れ会を行うにあたってビッグアップル側と打ち合わせした際に、会費制にすることを提案したとしています。

そこでは結論を出さないまま話し合いが終わり、「その後お別れ会まで何も連絡がなく、当日に香典を受け取ることになったのを知りました。」と新井洋子社長が説明しています。

また、中山忍さんがお礼のために参列者リストの提出を求めるも、ビッグアップル側からは「ゴールデンウィークに入ってしまったので難しい」との回答で先延ばしになったそうです。

中山忍さんとしては香典のことよりも、ビッグアップル主導でお別れ会が行われたことに対して不満があるといい、自身の意向が全く反映されなかったというお別れ会について問われると、「正直に申しますと、なんとも思っていないということではないです」と答え、複雑な思いを抱えていることを示唆しています。

そのうえで、「私は妹ではありますけども、アーティスト・中山美穂を独占したいっていうことはない。ただ、妹としてできる範囲で姉の尊厳を守ってあげたいと思っているだけなんです。私にもお別れ会には夢がありました」「でも、もう終わったことです。今は、ビッグアップルと私が対立するような形で中山美穂を傷つけたくない。」と語っています。

この報道を受けてネット上では、

• 中山美穂さんが浮かばれないわ
• 金が絡むと怖いね
• 香典として出されているならそれは遺族に渡すべきだろ。勝手に経費として取るっておかしい
• 今まで中山美穂さんに稼がせてもらったのですから、費用は事務所で負担して香典は全て忍さんに渡せば何の問題もないでしょうに
• 少なくとも「香典」として頂いたものは、手を付けずにそのままご遺族に渡されるはずのものだと思う。香典は会費とは違うし、遺族は香典返しをしなきゃいけないし。
• 親族でもない事務所側が勝手に香典に関して決めるのは遺族に失礼ではないかな。遺族側の意向を伺って決めるべきだったと思う。
• ビッグアップルの社長としてはデビューから結婚、休業、離婚して復帰など長きにわたって中山美穂を支えてきた自負があるんだろうけど、矢面に妹さんを立たせたなら、妹さんの意向を聞かないとダメでしょ。

などの声が上がっており、物議を醸しています。

ビッグアップルは1985年に中山美穂さんが歌手デビューするにあたり、大手芸能事務所『バーニングプロダクション』から暖簾分けの形で設立された事務所で、中山さんは亡くなるまで看板タレントであり事務所の功労者でした。

そのため、事務所が主導で盛大なお別れ会を開催するというのは理解できるのですが、遺族代表の中山忍さんの意向を完全に無視し、勝手に香典を受け取る形にして参列者リストも事務所が管理していたとのことで、トラブルになるのは当然のことです。

遺族側は参列者にお礼、香典返しをする必要があるため、事務所側は会の運営のみを担当し、香典は遺族側が直接管理という形にするべきだったと思いますし、事前に説明もなく香典を会の一部経費に充てるというのも疑問を抱かざるを得ません。

事務所社長はお別れ会について「これだけ誠実に会をやったのに、何に文句を言いたいのか。」と語っていますが、遺族の意向を無視した対応は自己満足だと感じます。

そのため、中山忍さんが素直に感謝できないのも当然のことで、事務所に対してはかなり不信感を抱いているのだろうと思いますが、「姉の尊厳を守ってあげたい」として表で多くを語らない姿勢は立派に思えます。

週刊文春の記事が出てから1ヶ月経ち、この問題は当事者間ですでに解決しているのかどうかは不明ですが、事務所側に色々と問題があったように感じるだけに、今後は中山忍さんら遺族に対して誠意ある対応をしていってほしいと思います。