山口達也が難病・大腿骨頭壊死症を公表、アルコール依存症が原因か。次飲んだら死ぬ、誰かを殺してしまうと考え断酒継続

2025年11月17日（月）22:56

山口達也

アルコール依存症を公言し、全国各地で講演活動をしている元『TOKIO』の山口達也さんが、16日に長崎で行った講演でアルコール依存症の恐ろしさを語るとともに、国指定の難病「特発性大腿骨頭壊死症」を発症していることを明かしました。

山口達也さんは2018年に、女子高生に対する強制わいせつ事件で書類送検され、この事件が原因でTOKIOを脱退、旧ジャニーズ事務所を退所し、その2年後に酒気帯び状態でバイクを運転して追突事故を起こし逮捕、略式起訴されて罰金35万円の刑事処分が下されました。

山口達也さんが酒気帯び運転で追突事故時の映像

その後、兄ら家族のサポートを受けて自身のアルコール依存症と向き合うようになり、依存症治療を本格的に開始するとともに、「飲酒運転防止インストラクター」「依存症予防教育アドバイザー」「メンタル心理カウンセラー」という資格を取得し、2023年に『株式会社山口達也』を設立して全国各地で依存症の啓蒙活動などを行っています。

そして、16日には長崎・佐世保で「ゼロからの再出発」をテーマに講演を行い、「私は現在、アルコール依存症者です。5年前にそれを認め、同時に5年間お酒が止まっています。“お酒をやめて5年です”という言い方はできません。私は“5年間お酒を止めている”状態です。私が次にお酒を飲むと死にます。次にお酒を飲むと誰かを殺すと思っています。私は5年前に飲酒運転で事故を起こしています。そこで死んでいたら、今日皆さんに会えなかった。誰かの命を奪っていたら、ここには立っていないと思います。」と語りました。

また、「私は1人の力ではお酒を止めることができない精神の病気になっています。克服しないと死んでしまう。」と語り、それを避ける唯一の方法が、今後一切お酒を飲まないことだとしています。

かつては浴びるようにお酒を飲んでいたことを明かし、飲み方が変わったのは30代半ばころからだったと振り返り、毎日のように飲み会がある中で、飲み会に行く前に自宅でお酒を飲むようになり、徐々にコントロールが効かなくなって飲み会前に大量飲酒して家飲みをするようになったといいます。

そうした中で記憶を失った日があったと振り返り、「パンツ一丁で、400メートル先のコンビニまで行って、多分ブラックアウト（記憶喪失）した状態で酒を買って、帰ってきて飲んで寝たんです。それでもヤバいとは思わなかった。体は元気で仕事も順調だったから。“これが俺のスタイルだ”と思っていました。」と、明らかに異常な状態だったことにも気付かずに大量飲酒を続けたそうです。

その結果、2度にわたって警察沙汰のトラブルを起こして仕事を失い、さらに身体も大きなダメージを受けていたことを告白し、「私は難病を抱えています。酒由来なので恥ずかしいですけど、右足の『大腿骨頭壊死』。大腿骨の骨が腐ってます。今まだ普通に生活できるけど、このまま痛くなったら人工関節になる。これは治らないそうです。レントゲン見たら黒くなってました。難病指定ですよって言われて。」と、特発性大腿骨頭壊死症を患っていることを明かしました。

この病気はこれまでに、俳優・坂口憲二さん、『千原兄弟』の千原ジュニアさん、歌手・タレントの堀ちえみさん、『ケツメイシ』のボーカル・RYOJIさん、ピン芸人・だいたひかるさん等もこの病気を公表しており、ジュニアさんや堀さんは人工股関節を入れる手術を受けています。

特発性大腿骨頭壊死症の発症原因は不明ながら、発症の要因としてステロイド使用や大量飲酒、喫煙が関係していると考えられています。

この難病は、血流低下によって股関節に組み込まれているボール状の骨組織が破壊されるため、症状が進行した場合には人工股関節を入れることによって、運動などもできるようになります。

坂口憲二さんはこの病気が原因でしばらく芸能活動を休止していましたが、その後治療によって症状が改善して芸能活動を再開しました。

国指定の難病ではあるものの、人工股関節を入れることで運動なども可能となるようですが、大量飲酒の末にこうした難病を発症していたことは今回初めて知ったので少し驚きました。

ただ、今のところはそこまで深刻な状態ではないのか、8月にはX（旧ツイッター）で久しぶりにサーフィンをしたことを報告し、先月には竹林でチェンソーを持った姿を公開していました。

山口達也さんは複数のトラブルを経て昨年11月には、一般企業に勤務しているという女性との再婚を発表し、再び家庭を持っており、引き続き周囲のサポートを受けながら断酒を続けていってほしいです。