元フジテレビ社員がオンラインカジノで6億円賭け逮捕、借金で家庭崩壊し妻と離婚。会社もクビで仕事・家族失う
バラエティ番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)の生みの親で、オンラインカジノでの常習賭博事件でフジテレビを懲戒解雇になった元バラエティ制作部企画担当部長・鈴木善貴被告(44)の裁判が行われ、賭け金の合計金額が6億円に上ることや、タレント兼医師からも借金していたことなど、ギャンブル依存症の実態が明らかにされました。
起訴状や本人の供述によると、鈴木善貴被告は元々韓国のカジノを利用していたものの、コロナ禍に入って行けなくなり、2020年ごろからフジテレビの先輩社員に教えられてオンラインカジノを利用し、昨年9月以降にはバカラ賭博を繰り返していました。
鈴木善貴被告にオンラインカジノを教えた人物は『ぽかぽか』の元プロデューサーで、7月18日付でフジテレビを依願退職したそうです。
鈴木善貴被告は8ヶ月で海外のオンラインカジノサイトを145回利用し、賭け金の総額は約6億円に上り、消費者金融や友人・知人、仕事仲間や家族などから合計2,000~3,000万円を借金していたといい、某タレント・医師からは合計800万円を借りていたとのことです。
多額の借金を抱え、それが上司にもバレて「借金をしてまでギャンブルをするのはやめろ」と注意されたり、借金していた知人からも「絶対にギャンブル依存症だから病院に行った方がいい」と言われて病院に通っていた時期もあったといいます。
しかし、「借金による日々のストレスがすごかった」といい、「勝てば一気に借金を返せる」と考えてオンラインカジノを利用し続けたそうで、今年2月にフジテレビが実施した調査に対しても「今はやっていない」をウソをついて戒告処分を受けましたが、やめられなかったとしています。
ちなみに、オンラインカジノ利用で他部署に異動になったフジテレビの元アナウンサー・山本賢太さんも同じタイミングで戒告処分を受けており、鈴木善貴被告から「オンラインカジノでは前科がつかない」と言われてサイトを利用し、単純賭博容疑で略式起訴されて罰金10万円の処分が下されました。
鈴木善貴被告の裁判には母親が出廷し、昨年11月に鈴木善貴被告から「投資の失敗でカネを借りた」などと言われて500万円貸したといい、ギャンブルにのめり込んでいることは一連の報道で知ったそうで、今回の事件に対しては「非常に残念で悲しいです。一番の犠牲者でもある家族に一生かけて償ってほしい」と語りました。
裁判では、鈴木善貴被告が既婚者で子供が2人いること、自宅マンションを売却して借金をほぼ返済したことも明らかにされ、鈴木善貴被告は母親の話を聞いて、「私の愚かな行為で、来なくてもいい場所に来させてしまって本当に申し訳なく思っています。この事件の被害者は家族だと思っています。更生した姿を見せて少しでも許してもらえるように頑張りたいです」
と心境を明かしています。
また、現在は週1回のペースで通院し、ギャンブル依存症のカウンセリングと更生プログラムを受けていることを明かしました。
今後の仕事については、同志社大学を卒業後にフジテレビへ入社し、23年にわたり番組制作に携わってきたことから「裏方として働ければと思っている。猛省して生まれ変わった気持ちで生きていく」と語り、今後もテレビ業界で活動する意向を示しています。
この裁判終了後に、鈴木善貴被告は大きな迷惑をかけた妻と離婚する意向といい、離婚後は母親と同居して社会復帰を目指すとしています。
そんな鈴木善貴被告に対して検察側は、フジテレビに虚偽の説明をしてオンラインカジノを続けていたことを指摘し、賭博への常習性が高く厳重に処罰されるべきとして、懲役1年を求刑しています。
弁護側は、鈴木善貴被告は「オンカジ、ギャンブルを一切しないと誓っている」として、執行猶予付き判決を求めており、判決公判は25日に行われる予定です。
これに対してネット上では、
- 脳の病気だからね 簡単には治らない
- 親にまで借金して、自宅は売却。突っ込んだ金額の多さに呆れてしまう
- いい歳して母親に心配させて、情けない男だよ。
- ラクしてカジノやギャンブルで稼ごうとする考えが、性根が腐りきってる! しかも人から借金までして…ゴミすぎるわ
- 大手企業で高収入、端から見たら勝ち組。ギャンブルにハマらなきゃ、贅沢しながらでも余裕で暮らせただろうに。お母さん泣かせちゃダメですよ。
- マンション売って、借金が無くなったのであれば、すっきりした気持ちでやり直しできるね。
ギャンブルさえしなければだけど。。やるんだろうな。次は何を売れるか、売れる物があればいいけど。 - 44歳か。人生、まだ先は長い。けど、この状況でここから人生を挽回するのは難しいだろうね。
などの声が上がっています。
鈴木善貴被告は、『ぽかぽか』の他にも『アウト×デラックス』、『ホンマでっか!?TV』、『さんまのお笑い向上委員会』、『ネプリーグ』などの番組制作に携わり、フジテレビ・バラエティ部門のエースと呼ばれていた方でした。
週刊誌の報道によれば、鈴木善貴被告の年収は1,800万円ほどだったそうですが、妻子持ちでありながらギャンブルにドハマリして借金を重ねた末に逮捕され、仕事も家も、さらに家族まで失うとは呆れるばかりですし、同時にギャンブル依存症の恐ろしさも感じます。
鈴木善貴被告は大学時代からパチスロを始め、社会人になってからは韓国でカジノにハマり、コロナ禍以降はいくらでもイカサマが可能なオンラインカジノにのめり込み、ストレスはギャンブルで発散していたようで、この事件で有罪判決が下されるのは間違いないものの、本当にギャンブル依存症から脱却できるのか疑問を抱きます。
鈴木善貴被告は裁判でギャンブル依存症について、自宅を売却したことによって借金はほぼ返済したことや、「後半は借金を返すことが目的で、楽しいことはなくドーパミンが出ることもなく、ずっと苦しかった」との理由から、今後はギャンブルに依存しない生活を続けていくと誓えると語っていたものの、お酒と同様にすぐ手を出せるものであるため、ギャンブル依存症の再発率は1年以内が約50~70%程度とも言われています。
そして、今後仕事を始めてある程度の収入を得るようになった時に、再びオンラインカジノなどの違法賭博に手を出す可能性は十分ありますが、これ以上家族や周囲の人たちに迷惑をかけないためにも、ギャンブルをしない生活を続けていってほしいです。
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- https://www.dailyshincho.jp/article/2025/09171138/
- https://www.dailyshincho.jp/article/2025/09171137/
- https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000453363.html
- https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/900173554.html
- https://www.ginzataimei.com/knowledge/%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87%E3%81%AE%E5%86%8D%E7%99%BA%E7%8E%87/
6億…絶対プラスにならないからね