大沢樹生が北区の区長選挙出馬取りやめ、花川與惣太区長と政策協定の真相は…地盤引き継ぎの狙いも?

16日に告示、23日に投開票が行われる東京都北区の区長選挙への出馬を表明し、注目を集めていた『光GENJI』の元メンバーで俳優・歌手の大沢樹生さん（おおさわ・みきお 53歳）が、出馬を辞退することが明らかになりました。

大沢樹生さんは昨年12月に東京都北区長選への出馬を表明し、「未来に光 地域（まち）にGENKI」をスローガンに子育て政策などを公約に掲げ、2月に行った会見では水道基本料金を区が全面サポートするとの政策を発表しました。

3月5日の会見では、北区を流れる荒川河川敷を活用しライブやスポーツイベント等を開催する地域振興案「ノースランドプロジェクト」を発表し、「自分が広告塔になって北区を盛り上げたい。南のディズニーランド、北のノースランド、どちらもミッキーで覚えてください」などと語り、もしオファーがあれば自身もイベントでパフォーマンスを披露する考えも明かしていました。

それから1ヶ月が経ち、北区長選への出馬を取り止めたことがスポーツ紙の取材で明らかとなり、今後は6選を目指す現職の花川與惣太区長（はなかわ・よそうた 87歳）の陣営に合流し、選挙に協力していくといいます。

＜↓の画像は、東京都北区の花川與惣太区長の写真＞

『スポーツ報知』の取材に大沢樹生さんの陣営関係者は出馬辞退の理由について、「若い世代からの支持を取り込み、北区に新しい風を吹かせたいという花川氏陣営の意向を受け、大沢氏が出馬をせずに花川氏を支援することで、このほど合意に至った」と説明し、5日に大沢さんと花川與惣太区長が会見を行い、辞退の理由や経緯を説明する予定とのことです。

また、『東京スポーツ』（東スポ）が関係者に取材したところ、北区長選には花川與惣太区長、大沢樹生さんの他に、北区議会の駒崎美紀議員(47)、東京都議会の山田加奈子議員(51)、子ども食堂などを運営する橋本弥寿子さんが立候補しており、区長選に5人が乱立する状況となったことを受けて、花川区長陣営と大沢さん陣営が会談の場を持ち、政策協定を結ぶに至ったそうです。

そして、大沢樹生さんが北区長選への出馬を辞退したことに対してネット上では、

• 結局のところ勝ち目と言うか当選できないから断念したんだと思う。それにしても現職の区長が九十前とは…。
• 大沢氏が現職陣営に取り込まれたという事かな？多額の費用をかけたと思われる出馬をあっさり取り消したのは、それなりの見返りがあるという事かな？
• 「次はあなたに引き継ぐね」みたいな裏約束みたいなことがあったのかなと勘繰りたくなる
• 今期は控えて、87歳の地盤を引き継ぐ確実な方法を狙うことにしたのか。数年以内にはまわってくると思うけど、現職も引退すればいいのに
• 北区に新しい風を吹かせたいという花川氏陣営の意向を受け…高齢で５期も区長を務めた花川氏が６選を目指すって、新しい風など吹く訳がないかと。
• ５期も勤めてる人を評価し支持するなら、立候補したこと自体が意味不明だな。現職にやらせときゃよかっただけなんだから。
  「次は大沢くん君の番じゃよ」って言われたとしてもさすがに厳しいと思うよ。
  年齢は数字でしかないをスローガンに高齢者が輝く区を目指せば勝機はあるかもね

などの声が上がっています。

大沢樹生さんは北区長選への出馬にあたり、今年1月に北区に住民票を移して街頭演説を行うなど、選挙に向けて様々な準備や活動を行っていた中で、告示まで2週間を切ったタイミングで突如出馬を取り止め、現職のサポートに回るという流れにいぶかしむ声が多く上がっています。

また、花川與惣太区長は1971年に北区議会議員に初当選してから区議を3期、東京都議会議員を5期、2003年から北区長を務めている大ベテランで、すでに区長を5期務めていることで多選への批判もあり、全国の市区長の中で最高齢ということで、区に新しい風を吹かせるためには世代交代が必要なのではとの声が少なくありません。

しかし、出馬を辞退した大沢樹生さんはかねてから花川與惣太区長について、「生涯現役という部分を貫いておられることは、同性としても人生の先輩としてもリスペクトしている。（政治歴）50年という経験はなかなか貫けることではない」「年齢はただの数字だと思う」などと評していました。

今回の出馬辞退の裏側を巡っては、単純に大沢樹生さんサイドが勝ち目はないと判断したのではないかとの声や、花川與惣太区長と協定を結んでサポートに回るとのことで、次期区長選で現職の地盤引き継ぎなどの約束も行われたのではないかなど、様々な憶測が飛び交っています。

ちなみに、2019年に行われた前回の北区長選には、現在『日本維新の会』で政調会長を務める音喜多駿・参院議員(39)も出馬しましたが、花川與惣太区長が約6.6万票、音喜多議員が約5.4万票と、約1.2万票の大差を付けて勝利しており、区民から高い支持を得ていることがうかがえます。

週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』によれば、花川與惣太区長は周囲に「光GENJIだか紫式部だか知らねえが、俺の目の黒いうちは俺がやる」「最年長区長のギネス記録を狙う」などと語っているそうですが、大沢樹生さん陣営の協力も得てどういった結果になるのか、そして大沢さんは今後も政治の勉強を続けて、政界への進出を図っていくのか否かに注目したいですね。