フジテレビ『フルタチさん』放送1年で打ち切り、理由は視聴率低迷? 日曜ドラマ枠も大コケで廃止決定、新番組は3時間特番に…

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古舘伊知郎

フジテレビが4日に改編記者発表会を開き、昨年11月からスタートした古舘伊知郎さん司会のバラエティ番組『フルタチさん』(日曜19時00分~20時54分)の終了や、昨年4月に復活させた日曜21時のドラマ枠(21時00分~21時54分)の廃止などを発表しました。

発表によると、『フルタチさん』終了とドラマ枠の廃止によって10月1日からは、約3時間の特別番組枠『ニチファミ!』(19時00分~21時54分)をスタートさせ、1発目は『逮捕の瞬間!警察24時』を放送するそうです。

同枠では、バラエティ、スポーツ、情報番組などジャンルを問わず、家族で楽しめる豪華特番をラインナップしていき、視聴者が「今、見たい!知りたい!」という内容を伝えていくとしています。

また、『フルタチさん』の終了に伴い、古舘伊知郎さん司会の新バラエティ番組『モノシリ―のとっておき~すんごい人がやってくる!~』(金曜19時00分~同57分)をスタートさせることも発表しています。

これによって、ホンジャマカ・恵俊彰さんがMCを務めていた医療バラエティ番組『その原因、Xにあり!』は終了します。

<放送から1年で終了が決定した『フルタチさん』>
フジテレビ『フルタチさん』

今秋からスタートする『モノシリ―のとっておき~すんごい人がやってくる!~』は、その道を極めた識者(モノシリー)だからこそ知っている様々な知識、例えば旅行ジャーナリストだから知る「最高に美味しい朝ごはん」、生物学者だから知る「美しい発光生物」など、とっておきの情報を教えてもらうという内容で、司会の古舘伊知郎さんはモノシリーたちの魅力を掘り下げていくとのことです。

番組のプロデューサーを務める中嶋優一プロデューサーは、「この世の道を究めた方に大切な『何か』を聞いてしまおうという、子供にも大人にも楽しんでもらえる番組にしたいです」「古舘さんとも日曜は激戦区だけど、金7も厳しい枠だね。これまでの、この枠は年配に向けた番組作りが多かったけど、若い方も狙った番組にしようと話しています。僕たちの練った企画に古舘さんが賛同していただく番組作りを目指しています」と語っています。

そして、『フルタチさん』終了や3時間特番枠に対してネット上では、

  • 見たくない古舘とフジのコンビ。一度も見なかったよ。
  • 3時間はキツイ。激戦区の時間帯は作り込んでない番組は丸わかり。フジはこりないなぁ。
  • 2、3回少しだけみたけど、はっきり言って全然面白くなかった。大体、古館の言い回しがクドイ。まだ、予備校の林先生や池上さんの番組の方がまだマシ
  • 日曜はまた特番枠??どうせ1年後にドラマ始めるんだろ。一貫性のない編成してるから低迷する。思い切って名作ドラマ・アニメ・バラエティの再放送枠にしてはどうか
  • 『フルタチさん』は放送時間が長い。タイトルが嫌い。この人を持ってくれば視聴率がとれると思っている、フジTVスタッフの世間とのズレが気持ち悪い。
  • 視聴者との感覚のズレ感がハンパ無い。古館に高額なギャラを払って番組を造る意味が有るとは思えない。視聴率を取れる人じゃ無いよね?
  • 何の番組か未だにわからない。だから見る気にもならない。
  • 番組内容はどうであれ古館=マシンガントークのイメージが強すぎて、それが嫌な人は最初から見ないだろうし、始める前からメリットと思ってたことが実はデメリットだったってこともあるとおもう。
  • 1時間の番組もうまく作れないのに、3時間もできるのかな。それに長すぎるのはただ単に中だるみになる

などのコメントが寄せられています。

終了が正式発表された『フルタチさん』の平均視聴率を見てみると、昨年11月6日の初回放送は8.2%、2回目は8.1%、3回目は5.8%、4回目は8.0%、5回目は5.3%、昨年最後の6回目の放送は6.0%でした。

今年に入ってからも低迷は続き、1月8日の1発目の放送も5.6%。15日は4.9%、22日は5.1%、29日は6.0%、2月5日は4.7%、12日は6.3%、26日は4.0%、3月5日は5.4%、12日は5.1%、19日は7.6%

4月9日は6.1%、23日は7.1%、30日は6.9%、5月7日は7.1%、14日は6.4%、28日は6.4%、6月4日は5.4%、11日は7.0%、18日は4.9%、25日は6.9%、7月9日は6.8%、23日は6.8%、8月13日は5.5%、8月20日は6.1%、9月3日は4.7%と、1度も10%以上の数字を記録することなく、4~8%台の数字で推移していました。

その一方で、日本テレビ系で同時間帯に放送の『ザ!鉄腕!DASH!!』は15%前後、『世界の果てまでイッテQ!』は20%前後と、同時間帯ダントツトップの数字を安定して獲得しています。

日曜のゴールデン帯は他局も力を入れている激戦区で、このまま古舘伊知郎さんがMCの番組を放送したとしても、苦戦する可能性が高かったことから番組終了は理解できます。

また、昨年4月に復活させた日曜ドラマ枠についても、大コケを連発していたので終了は妥当な判断だとは思うのですが、1度失敗している特番枠を復活させるというのは理解できないですね。

フジテレビは2015年10月に『日曜ファミリア』(19時~20時54分)という3時間特番枠を新設したものの、視聴率獲得に苦しんだ結果、昨年4月には2時間枠に縮小、同9月には枠廃止となっています。

実際にスタートしてみなければ分かりませんが、毎週3時間特番を制作し続けるのも相当な苦労ですし、日曜19時~22時まで番組を観続ける視聴者がそこまでいるとは思えません。

なお、フジテレビの立本洋之編成局編成センター局次長兼編成部長は、3時間特番枠の復活について、「裏環境、現状を考慮して、こういう編成にした。視聴習慣は大事だが、完全に非常時なので、その時その時の考え方がある。過去は過去にとらわれないで、将来に向かって改編、編成をしたいと思っている。」と説明した上で、「将来的にはドラマをまたやるという判断が出てくる可能性はある」とも語っています。

フジテレビは今回の改編のテーマについて、生まれ変わる序章と位置付けて「reboot=再起動する」としているのですが、フジテレビの現状を見る限りでは、そう簡単に再起動できるとは思えず、今後も低迷を続けそうな気がしてならないものの、今回の改編によって数字にどのような変化があるのか注目していきたいですね。

1件のコメント↓コメント投稿
  1. 1
    匿名
    ID:NDI1NjljMW

    何回か見たけど、どこかでやっているような番組を真似してやっているだけだったし、あんまり面白く無かった

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