ニコラス・ケイジ主演映画とうまい棒がコラボも、肖像権使用許諾問題で配布中止決定…話題作りの可能性も?

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ニコラス・ケイジ

アメリカで昨年公開されたニコラス・ケイジさん主演のコメディ映画『オレの獲物はビンラディン(原題:ARMY OF ONE)』が、12月16日から公開予定となっており、特別前売り鑑賞券(税込み1500円)の購入特典として、人気スナック菓子「うまい棒」とコラボした「特製うまい棒“ニコラスティック”」を数量限定で配布予定だったのですが、肖像権の使用を巡ってトラブルが発生し、配布が中止になったことが明らかになりました。

<12月16日から公開の映画『オレの獲物はビンラディン』>
映画『オレの獲物はビンラディン』

これは12日に、『オレの獲物はビンラディン』のインターナショナルセールス会社『FilmNation International, LLC』と日本の配給会社『株式会社トランスフォーマー』が発表したもので、「ニコラスティック」の配布中止の理由について「残念ながら、このプロモーション展開により、ニコラス・ケイジ氏が日本の製菓会社に対して肖像権を与えているような誤解が生じ、多くのニュースメディアを通じて間違った情報が拡散されました。ケイジ氏は、これを認識しておらず、肖像権の使用許諾も与えていないことに加え、特定の製菓会社を支援している事実もありません」と説明しています。

<↓の画像が、配布中止が決定した「特製うまい棒“ニコラスティック”」の写真>
「特製うまい棒“ニコラスティック”」

配布中止が決定した「ニコラスティック」(コンポタージュ味)は、パッケージにニコラス・ケイジさんの肖像を使用しており、まさかのハリウッド俳優とうまい棒のコラボはネット上で大きな話題になり、海外のニュースサイトでも取り上げられるほどの反響を呼びました。

<↓の画像は、「特製うまい棒“ニコラスティック”」パッケージ全体の写真>
ニコラスケイジをプリントした特製うまい棒

配給会社の『トランスフォーマー』は、ニコラス・ケイジさんとうまい棒をコラボした理由について「ニコラス・ケイジが日本で長く親しまれ、愛される存在であることにちなんで、日本で長く親しまれ愛されている駄菓子であるうまい棒と組み合わせたら面白いのではないかと思いつきました」とコメントしていました。

しかし、まさかの展開を迎えて「ニコラスティック」の配布は中止が決定し、前売り券の特典はポストカードに変更することや、前売り券の販売は1週間遅れて20日からスタート予定と発表し、「このプロモーショングッズの製造と発表に関わったすべての関係者はケイジ氏の肖像をこのような形で使用したこと、並びにそれによって彼と彼のイメージ、評価に与えた損害を遺憾に思います。ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫びを申し上げます」と謝罪しています。

そして、このトラブルに対してネット上では、

  • いい宣伝になったね。この映画知らなかったし。
  • さすがに完全な無許可ではやらないでしょう。どこかで意思疎通に不備があったってことでしょうかね~
  • 何で先走っちゃって作るのか?日本では何とかなるかもしれないが、アメリカのような訴訟大国の俳優相手は許可ないとダメだろ
  • 本人にプレゼントしてやれ。喜ぶよ。向こうのマネジメントが、厳格という事だけ。本人は何とも思ってないはず。
  • で、作ったうまい棒はどうすんの?破棄するの?スタッフで美味しくいただきましたかな?
  • 配布した後じゃなくて良かったな。莫大な違約金払わなくて済んだやん。

などのコメントが寄せられています。

本人の許可なく勝手にお菓子のパッケージに顔をプリントし、それを前売り券の特典として無料配布するとなればトラブルになるのも当然で、これはあまりにもお粗末な騒動です。

配布前に発覚したからまだ良かったものの、これがもし配布後に肖像権の問題が出た場合にはさらに大きな騒動になっていた可能性があるので、今後また同様の騒動を起こさないよう、特に権利関係には注意をしてほしいものですが、さすがに製品化にあたっては肖像権の使用許諾をしっかりと得た上で話を進めていくとみられるため、今回の件については映画の話題作りのためのネタという可能性もありそうですね。

ちなみに、ニコラス・ケイジさんはそのキャラクターからアメリカではネタ的に扱われ、いじられキャラ、愛されキャラで親しまれていて、アイコラ画像が多数作られているほか、ニコラスさんの顔が全面にプリントされたパジャマ、靴下、タンクトップがあるほか、アイシャドウ、枕なども一部通販サイトで販売されていますが、これらについては恐らく肖像権の承諾を得ていないものとみられます。

果たして、今回の騒動は自作自演の話題作りだったのか、それとも本当に肖像権の使用許諾を得ず、「ニコラスティック」を作ってしまったのか真相は定かではありませんが、結果的に『オレの獲物はビンラディン』の宣伝には繋がっているので、興行成績はそこそこ伸びるかもしれないですね。

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