とんねるず「保毛尾田保毛男」騒動、フジテレビ謝罪コメント発表で物議! 同性愛者ネタでLGBT団体が抗議、スポンサーも撤退し…

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石橋貴明

バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系 木曜21時)の30周年記念スペシャルが9月28日に放送され、『とんねるずのみなさんのおかげです』(1986年~1997年放送)時代の人気キャラクター「保毛尾田保毛男(ほもおだ・ほもお)」が久しぶりに復活したことによって、LGBT団体などから抗議を受ける騒動に発展した件で、フジテレビ側が番組公式サイトで謝罪コメントを発表しました。

とんねるず・石橋貴明さんが扮する「保毛尾田保毛男」というキャラクターは男性の同性愛者という設定で、名前に「ホモ」というワードを入れていることや、喋り方や動きなどで男性同性愛者を揶揄しているとされることから、同性愛者や両性愛者などのセクシャルマイノリティの「LGBT」の方たちから批判的な声が上がり、LGBT団体や支援団体などがフジテレビに直接抗議を行いました。

<↓の画像が、とんねるず・石橋貴明さん扮する保毛尾田保毛男の写真>
とんねるずのみなさんのおかげでした30周年記念スペシャルで保毛尾田保毛男が復活

そして、今回『とんねるずのみなさんのおかげでした』の公式サイトでは「お詫び」として、「番組の放送に伴い、このキャラクターに関して沢山の抗議を頂戴しました。」と明かし、「番組は、LGBT等性的少数者の方々を揶揄する意図を持って制作はしておりませんでしたが、『ホモ』という言葉は男性同性愛者に対する蔑称であるとのご指摘を頂きました。そのような単語を安易に使用し、男性同性愛者を嘲笑すると誤解されかねない表現をしたことで、性的少数者の方々をはじめ沢山の視聴者の皆様がご不快になったことに関して、深くお詫び致します。」と謝罪。

また、「保毛尾田保毛男」というキャラクターが番組に登場してから約30年にわたって、多くの人に影響を与えていたことや、現在のLGBTを取り巻く制度改正、社会状況について、番組制作側の認識が不十分だったことを認めて反省するとしています。

このように番組サイドはLGBT団体側の抗議をしっかりと受け止め、謝罪と反省の言葉を今回発表したわけなのですが、これに対してネット上では、

  • みんなホモを笑ってるのではなく、石橋のキャラに笑ってるだけなんだけどねぇ・・・。
  • 性同一障害や同性愛者としてカミングアウトして芸能活動している人もいるんだし、メディアもそう言う人を受け入れてテレビや雑誌に出したりしているんだしね。番組のネタにクレームばかり入れていたらいつまで経っても一般社会に受け入れられないんじゃないかな。
  • テレビ業界にとって今回謝罪したことは不正解のような気もする。一度これやっちゃったらもうキリがない状況になりだすような…ハゲネタで笑ったらあっちから苦情、デブネタで笑ったらこっちから苦情と。松本とかよくやってた付けっ鼻外国人コントはもう出来なくなってるしなぁ。今や志村けんの変なおじさんすらギリギリと言われて…もはやクレームつけて自己満足するためにクレームつけるネタを必死に探してるようにしか思えない。
  • そのうち、ハゲ、チビ、デブ、貧乏人ネタも叩かれるようになり、お笑い番組はダジャレしか言えなくなります。その後、ダジャレの意味が分からない移民や帰国子女を差別しているといわれるようになる
  • 謝罪を要求する団体の言い分は正論なんだと思う。でも、政治家の、演説の内容なわけでもなくただのバラエティーなんだし、過去の流行りなんだし、いくら正論だとしても幅があってもいいと思う。この幅を認めないなんて、なんて余裕のない社会なのでしょう。というか、大半の人は認めているけど、少数の声が大きい人が認めていないだけかな。声の大きいだけのクレーマーに屈するのはもうやめましょう。
  • あれはコントキャラ。むしろバラエティで同性愛者キャラで売っている人たちの男性へのセクハラまがいの言動の方が問題だと思う。
  • もう二度とこのキャラ使えなくなるどころか、過去の映像もOAだ商品化出来なくなったな。無能の次は弱腰か、フジ完全終了やね

などのコメントが寄せられています。

時代錯誤で謝罪するのは当然という声もありますが、それよりも今回の件で謝罪するのはどうなのかという声が非常に多く、『放送倫理・番組向上機構(BPO)』側も13日に、今回の件について「バラエティーの表現の自由の範囲内」という見解を示しています。

そうしたことから、フジテレビの謝罪はネット上で物議を醸しているのですが、今回の騒動ではLGBT団体などはフジテレビだけでなく、番組のスポンサー企業にも抗議文を宛てており、一部スポンサーは契約更新をしない方針を明らかにしています。

これらの影響が出てしまっていることや時代背景などから、今謝罪しなければ騒動がより大きくなり、局全体に悪影響が及ぶことを懸念して謝罪するという形になったのかもしれません。

フジテレビは今回謝罪と反省の言葉を発表したことから、当然「保毛尾田保毛男」というキャラクターは完全封印され、LGBTを揶揄するような他の似たようなキャラも規制されていき、今後さらに様々なことに配慮することによって、コント番組などで生み出されるキャラクターも恐らく限定されていくとみられます。

これも時代の流れなのかもしれませんが、一部からの批判が受け入れられ、何から何まで規制されていくという今の風潮はどうなのかなと思いますね。

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