エジプト出身力士・大砂嵐がRIZINGで格闘技に進出、対戦相手は大物外国人。日馬富士や朝青龍も参戦の可能性あり?

今年3月に引退勧告処分を受けたエジプト出身の元力士・大砂嵐さん（本名＝アブデルラフマン・シャーラン 26歳）が総合格闘家に転身し、総合格闘技イベント『RIZIN（ライジン）』で格闘家デビューする事が明らかになりました。

『東京スポーツ』（東スポ）などの報道によると、9月30日にさいたまスーパーアリーナで開催の『RIZIN.13』でデビューする方針で、対戦相手には「大物外国人選手」が用意されているようだとしています。

＜↓の画像は、大砂嵐さんの総合格闘家転身を伝える東スポの紙面＞

大砂嵐さんは4月初旬から、「寝技世界一」などの異名を持つ総合格闘家・菊田早苗選手率いるチーム『GRABAKA（グラバカ）』のジムでトレーニングを開始し、1日にはアメリカの総合格闘技団体『UFC』の元世界ヘビー級王者ジョシュ・バーネット選手から指導を受けるため、アメリカ修行へと向かったそうです。

こうした東スポの報道を受けて大砂嵐さんはツイッターを更新し、総合格闘家転身と『RIZIN』出場を報告しており、「私はRIZINでMMA（総合格闘技の略称）ファイターとしてデビューすることになりました。 デビュー戦にむけてアメリカでジョシュ・バーネット先生に厳しく指導してもらいます。 飛行機を降りた時、エジプトからはじめて日本に来た時の気持ちを思い出しました。」と綴り、グローブをはめてファイティングポーズを取っている写真や、トレーニング風景の写真を公開しています。

＜↓の画像は、大砂嵐さんのツイートと公開した写真＞

また、「本当にゼロからのスタートになりましたが私は必ずもう一度這い上がります。私は全てを失いましたがいつも奥さんが側で私を支えてくれました。私は奥さんにも恩返しをしたい。お世話になった相撲への感謝の気持ちを心に秘めて、これから世界一のファイターになるために世界一練習します。」と意気込みを綴っています。

大砂嵐さんは2012年に初土俵を踏み、初のアフリカ大陸出身力士として大きな注目を集めたのですが、今年の正月中に長野県内を乗用車で走行中に追突事故を起こし、無免許運転だったことも明らかになりました。

ちなみに、日本相撲協会は力士がバイクや車を運転することを禁じています。

車には同じくエジプト出身の妻も乗っており、弁護士と妻を連れて警察署へ行った際には、事故当時は妻が車を運転していたと説明していたのですが、防犯カメラには大砂嵐が運転する姿が映っており、最終的に大砂嵐さんは道路交通法違反（無免許運転）で書類送検、略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けました。

大砂嵐さんは日本相撲協会・危機管理委員会からも3回にわたって聴取を受けていたのですが、一貫して自らの運転は否定していたため、協会側は大砂嵐さんがウソを付いていたことに憤慨し、今年3月には引退勧告処分（退職金は30％減額）が下され、これを受け入れた大砂嵐さんは同9日に現役引退を発表しました。

現役引退後もSNSの更新を続けていた大砂嵐さんは、3月末放送の『オールスター後夜祭』（TBS系）で行われた企画「ガチ相撲トーナメント」に生出演し、1試合目はタレントのボビー・オロゴンさんとの対決で勝利し、決勝戦の2試合目でジョシュ・バーネット選手と対決して見事勝利していました。

＜↓の画像が、『オールスター後夜祭』出演した大砂嵐さんの写真＞

番組で大砂嵐さんは、「やっぱり、最近いろいろあって、いろいろあったよ、日本のみなさん、お相撲ファンのみなさん申し訳ありませんでした」「まだ、相撲は一番好きなスポーツなので、みなさんよろしくお願いします」とコメントしていました。

そんな大砂嵐さんが総合格闘家に転身し、今年9月の『RIZIN』でデビュー予定だという事が判明しネット上では、

• チカラはあると思うから最初はソコソコやれるのかもしれんけど、そのうち上手い選手にやられて嫌気がさしてやめると思う
• 大相撲から転向してきた選手でまともな実積上げたのいたっけなぁ。しかも試合の内容もつまらない。期待してない。
• ポテンシャルは高いと思うが、格闘技のセンスは別物。幕下以下でも格闘技をやらせるとトップになる素質がある力士はいるかも知れない。
• もともとこっちの方が体型も性格も向いてたかもしれない。
• 批判はあると思うが俺は楽しみ。俺みたいなニワカ格闘技ファンから言わせれば把瑠都が居なくなった今、見たい格闘家居ないし頑張って見返して欲しいね
• ポテンシャルは一級品だと思う。スピード、パワー、言うことなし。カチアゲだけで並みの格闘家ならKOできるんじゃないか？
• 突進力はあるだろうけど、その先が無い。いつもの相撲取りのパターンで終わるのでは？菊田やジョシュにどこまで教え込まれたか分からないけど、この世界で生きていくんだって覚悟を本人がしっかり持ってないと続かないだろうなと思う。小遣い稼ぎ程度なら初戦で消えて欲しい。

などのコメントが寄せられています。

大砂嵐さんは無免許運転だけでなく、各週刊誌によって複数の女性との不倫スキャンダルもスクープされており、プライベートでのトラブルによってイメージはかなり悪くなっている状況にありますが、もし総合格闘家として良い試合を見せられれば多少世間の見る目も変わるかもしれないですね。

力士から総合格闘家に転身している方は多く、曙さんや把瑠都さんらが特に有名ですが、格闘家に転身し成功していると言える方は皆無で、プロレスラーとして活躍している方は多い一方で、スピードなども重要になってくる総合格闘技では微妙な成績しか残せていません。

これまでの前例から過度な期待は出来ませんが、大砂嵐さんは今年で26歳と比較的若いため、これから9月までみっちりと厳しいトレーニングを積み、しっかりと体作りをして面白い試合を見せてほしいところです。

ちなみに、『RIZIN』主催の榊原信行実行委員長は以前から大砂嵐さんにオファーをかけていることを明かしていたのですが、この他に元横綱でモンゴル出身の朝青龍さん、日馬富士さんにも連絡を取っているといい、さらにはレスリング、柔道、陸上といった様々なスポーツ選手にも連絡しているとのことから、今後どういった方が『RIZIN』に参戦するのかにも注目ですね。