女優の波瑠さんが主演のNHK連続テレビ小説『あさが来た』が高視聴率を記録しており、昨年12月の放送で現時点で最高の27.2%(関東地区)を記録して『花子とアン』の記録を超え、これからさらに数字を伸ばすことに期待されていますが、元AKB48の大島優子さん(27)が出演することなどが3日発表されネット上では物議を醸しています。
NHKが3日、第25週の3月26日、第26週の29日、30日の放送回に、戦前と戦後にわたる女性解放運動家で女性の社会的地位向上に尽力した平塚明(ひらつか・はる/後の“平塚らいてう”)役で出演することを発表。
『あさが来た』で主演の波瑠さんは幕末から明治に活躍した女性実業家・広岡浅子さんをモデルにした白岡あさを演じていますが、物語も終盤に入り晩年を迎えたあさに反感を抱く「日の出女子大学校」の女学生・平塚明を大島さんが演じ、後の平塚らいてうである若い明は血気盛んで、実業家として大成したあさに反感を抱き、大阪の加野屋まで訪ねてきて堂々と自分の意見を述べるという設定とのこと。
<↓の画像は、平塚らいてう(らいちょう)役で出演する大島優子さんの写真>
『あさが来た』の主題歌はAKB48の「365日の紙飛行機」で、昨年8月に主題歌が発表された際には制作統括の佐野元彦エグゼクティブ・プロデューサー(EP)が、AKB48のメンバーの出演について「合う役があれば相談していきたい」と語っていたことから注目を集めていたのですが、最後の起爆剤として白羽の矢が立ったのがAKB48のOGで女優の大島さんだったようです。
佐藤EPは今回「歴史上の人物が出るのは平塚らいてうさんが最後かなと、早い段階から思っていました」と明かし、「女性実業家のパイオニアとしてあさがバトンを渡すとしたら誰かと調べました。モデルとなった広岡浅子さんと平塚さんは実際に会っていて『(年が)上の人は理屈っぽい』と不満を述べていた」といい、大島さんを起用した理由について「早い段階から最後は(ヒロインの)あさと、平塚らいてうで締めようと考えていた」「平塚らいてうは、きりっとした人、なおかつ闘う人というイメージがありつつ、実際は愛らしい人だった。ぱっと浮かんだのが大島さん」と語っています。
すでに収録は済んでいるといい、「『こんな人だったのか』と思っていただけるような平塚像ができた」と自身を見せています。
また、NHK大阪放送局の正籬聡(まさがき・さとる)局長は、「はつらつとした可愛らしいところを大島さんに期待してます。はまり役でしょう」と期待を寄せています。
今回の発表では大島さんの他に、玉木宏さん演じる白岡新次郎とあさの主治医・大塚健作役を渡辺いっけいさん、あさの嫁ぎ先「加野屋」に出入りしている植木職人の石川一富美役を山口智充さんが演じることが発表されており、加野屋の奉公人・ふゆ役を演じたモデル・女優の清原果耶さんが、三宅弘城さん演じる亀助(きすけ)とふゆの娘・ナツ役で、4月2日放送予定の最終回に再登場することも発表されています。
<↓の画像左から渡辺いっけいさん、山口智充さん、清原果耶さん>
さらに、亀助を主人公としたスピンオフドラマが制作され、4月23日の21時00分~22時30分にNHK BSプレミアムで放送されることが発表されており、亀助が妻・ふゆとの結婚をふゆの父・日野彦三郎に許してもらおうと奮闘することから騒動が起こる…というストーリーで、その他の出演者は、ともさかりえさん、清原果耶さん、山内圭哉さん、友近さん、桐山照史さん、野々すみ花さん、風吹ジュンさん、波瑠さん、玉木宏さん等となっています。
そして、今回の発表に対してネット上では、
- NHKは、AKBを出せば視聴率上がると思ってるらしいな。茶番だという事に気が付けよ
- ドラマの質下がるからやめてよ…出る回は見なきゃいいんだけど。朝の楽しみ奪わないでほしいわ。
- なんでこうなるんだよ…最後の最後に世界観が壊れてしまわないか心配だわ…
- えー。すごいガッカリ。観なきゃいいかと思ったけど、ほぼ最終回付近に出演では、観ないという選択肢も難しいわ、、、。
- 浅子さんの勉強会に村岡花子さんが参加していたのだから、吉高由里子をサプライズ出演した方がいいような気がする。大島優子だと主題歌繋がりで無理矢理ねじ込んだ感丸出しじゃないか。
- AKBあがりの女優で納得できる演技をしている人を見たことがない。こんな女優を起用するとは朝ドラも堕ちたもんだよな
- 前評判は良くなかった主題歌『365日の紙飛行機』はなかなか佳曲だと思うけど、最後の最後に大島は不要です
- 事務所のゴリ押しタレントが出演するパターンが最近の朝ドラでは増えてるね。あまちゃんの後半といっしょ
- ここまで、しっかりどっしり、役者出演してきたのに、なぜ、大島優子なんだ?ただただ残念だ!
などの批判的なコメントが殺到しています。
『あさが来た』は昨年9月28日よりスタートし、初回の平均視聴率は21.2%、11月には25.0%を記録。
12月3日には、2014年下半期に放送の『マッサン』の最高視聴率25.0%を超える25.8%を記録し、翌4日放送分は2014年上半期放送の『花子とアン』が記録した25.9%を超える27.2%を記録。
年が明けた後も好調を維持し、『あさが来た』への出演で大ブレークしているディーン・フジオカさん演じる五代友厚が亡くなった1月22日は24.0%、五代が夢の中で再登場した2月22日は25.3%を記録し、関東地区の2月22日~27日の週は25%前後の高視聴率を記録しており、NHK大阪放送局の正籬局長によると、関東地区の数字は21世紀に入ってから1、2位を争う高水準できているといい、今世紀最高の数字を記録する可能性も出てきています。
しかし、今回大島さんが26日放送回から登場することが発表されると批判が殺到しており、視聴者はかなり拒否反応を示していることから、最後の最後に失速してしまわないか少し心配になりますね。
最終回目前ということから大きく数字を下げることはないかと思われますが、果たしてどうなるのか大島さんが出演した回の数字に注目したいところです。