少女時代と東京ディズニーシーの15周年ロゴデザイン酷似で批判殺到。謝罪しミュージックビデオ修正も問題行為に非難相次ぐ

活動休止状態だった8人組のK-POPグループ『少女時代』が結成15周年を迎え、前作から5年ぶりのニューアルバム『FOREVER 1』を今月リリースし、5日からYouTubeで公開しているタイトル曲のミュージックビデオ（MV）は、すでに再生回数が2,600万回を突破するほどの反響を呼んでいます。

ただ、そのMVで使用されていた一部セットにパクリ疑惑が浮上し物議を醸す中で、MVの制作を手掛けたシン・ヒウォン監督がインスタグラムに謝罪文を投稿し、盗作を認めたことで波紋を広げています。

パクリを指摘されたのは「15」の数字が入ったロゴデザインで、『東京ディズニーシー』が2016年に15周年を迎えた際に使用したロゴとよく似ていて、数字の書体も酷似していたことから、盗作なのではないかとして物議を醸していました。

＜↓の画像左が東京ディズニーシー15周年のロゴ、右が少女時代のMVで使用の15周年ロゴ＞

この騒動を受けてMVを手掛けたシン・ヒウォン監督はインスタグラムを更新し、「一部セットデザインの議論で、少女時代のメンバーたちとSMエンターテインメントにご迷惑をおかけて申し訳ない気持ちです。ミュージックビデオの依頼を受け、企画・演出はもちろん、小さな小道具の一つまで関与している状況で、許可無しにデザインを借用し、恥ずかしく申し訳ありません。」と、ロゴデザインの盗作を認めました。

ロゴデザインを盗作した理由、経緯については、「15周年を記念するパレードのセットに使われる数字に関連したロゴデザインを検索し、様々なリファレンス（参照・参考）を探し、ぴったりのイメージを発見した後、出処の確認なしにセットデザインに借用しました。本日、同デザインが東京ディズニーシーの15周年記念ロゴであることを確認し、徹底した調査や確認なしにセットデザインを進行した部分に対して、心からお詫び申し上げます。」などと釈明しています。

なお、監督の謝罪を受けて『FOREVER 1』のMVも一部修正し、ロゴデザインが変更されています。

そして、監督の釈明などを受けてネット上では、

• KPOPのMVって「こんなシーン、洋楽の誰かのMVにあったなぁ」っていうのいっぱいあるよね
• 今回はやけにすんなり認めてしっかり謝罪してますねぇ。。相手がディズニーだから？
• 15の周りにDisney Seaと書いてある事には気づかなかったんだろうか？それとも都合よく見えなかっただけ？
• なぜディズニーに対しての謝罪がないの？少女時代よりもファンよりも何をおいても先に謝罪しなきゃいけないのは、盗作された側であるディズニーに対してだと思うんだけど。
• もとのロゴにおもっきしディズニーって書いてあるのにその言い訳はないわ。そして、東京ディズニーシーに謝ってないのがすごく腹立つ。
  ソシのカムバックに嫌なイメージつけたのもむかつくし、ディズニー側はしっかりこの監督にお灸を据えてほしい。
• あのディズニーシーの「15」ってのが書体として存在して、少女時代mv製作者がその書体を買うなり、使用権利を持っていたとしたら、問題にはならんけど…
  ディズニーシーのあれは15周年のイベント用にちゃんとシンボル化した成果物。美大生の学校ブロジェクトじゃああるまいし、それをそのまんま使うって、プロ意識なさすぎじゃないの？

などの批判が殺到し、炎上状態が続いています。

監督は「ぴったりのイメージを発見した後、出処の確認なしにセットデザインに借用した」「徹底した調査や確認なしにセットデザインを進行した」などと綴っていますが、東京ディズニーシーの15周年ロゴにはしっかりと「TOKYO DISNEY SEA」と表記されています。

そして、盗作ロゴではその部分に「GIRLS’GENERATION ANNIVERSARY」の文字を入れているだけに、確認不足だったという言い訳はかなり苦しいものがありますし、そもそもデザインを参考にするのではなく、ここまで酷似したものを作ってミュージックビデオに使用するというのは、かなり悪質だと感じますね。

最近も、韓国の有名音楽プロデューサー・歌手のユ・ヒヨルさんがリリースした楽曲が、坂本龍一さん、槇原敬之さん、玉置浩二さんの曲に酷似しているとして騒動となり、坂本さんの曲を盗作したことを認めて謝罪、13年続いた音楽番組を降板するなどしました。

歌手イ・ムジンさんの楽曲も、SEKAI NO OWARIの代表曲『Dragon Night』に酷似しているとして盗作疑惑が浮上しましたが、事務所が盗作をキッパリ否定していました。

この他にも、韓国のエンタメ作品にはパクリだと指摘されているものは数多く存在し、度々ネット上などで物議を醸しています。

今回の件では監督が非を認めて謝罪、ミュージックビデオもすぐに差し替えて火消しを図ったものの、少女時代のイメージ悪化にも繋がってしまっており、ファンたちから怒りの声が上がっています。

そして、ロゴデザイン盗作騒動を取り上げた17日放送の『めざまし8』（フジテレビ系）では、MCで俳優の谷原章介さんがこの問題について、「少女時代というアーティストが別に悪意を持ってこういうことをしたわけではないですし、たぶん彼女たちもディズニー大好きだと思うんです。悪意的に見ない方がいいのかなと思うんです」などと語っていました。

15周年の節目にグループ活動を再開させ、日本のファンからも歓喜の声が上がる中で、初っ端からこのような騒動が起きてしまったのは非常に残念ですし、メンバーに罪はないものの、今回の騒動による影響は避けられないでしょうね…。