東京オリンピック閉会式の演出にバッシングの嵐。観る価値無しの構成、高い平均視聴率も辛辣な声相次ぐ結果に

NHKで生中継された東京五輪・閉会式の視聴率が発表され、開会式に続き高視聴率を記録していたことが分かりました。

発表によると、関東地区の中継前半（19時58分～20時49分）の平均世帯視聴率は46.7％、個人視聴率は31.5％、後半（21時23分～22時）の世帯視聴率は39.8％、個人視聴率は27.1％。

瞬間最高視聴率は、中継開始から約1時間後の20時46分に記録した49.8％で、様々なパフォーマーたちが「休日の公園で思い思いに過ごす人たち」を表現しているシーンでした。

この時間帯の占拠率（テレビ視聴している世帯全体の中、該当番組を視聴の世帯割合）は、前半が60.9％、後半が52.6％となっていました。

• 東京五輪・閉会式のハイライト映像（YouTube）

なお、ゴールデン帯に生中継された2008年の北京五輪・閉会式は、平均世帯視聴率が25.1％、前大会のリオデジャネイロ五輪は、日本時間・午前7時半からの中継で平均世帯視聴率が7.5％、2012年のロンドン五輪は11.6％でした。

7月23日に行われた東京五輪の開会式はNHKで約4時間にわたって生中継され、平均世帯視聴率は56.4％、個人視聴率は40.0％、瞬間最高視聴率は61.0％となっており、閉会式の視聴率は10％近くダウンしていますが、開会式に続いて驚異的な高視聴率を記録していました。

そして、東京五輪・閉会式の視聴率発表を受けてネット上では、

• 観る価値があったかどうか…
• いろいろ批判があったものの、これが現実。考えてみたら閉会式を見ていないと批判ができないからね。
• まあ、良くも悪くも注目されてたからねぇ。閉会式の悪口を書いている人も、何だかんだ言いながらも閉会式を見ていたんだからね。
• 開会式も閉会式もずっと見てた。ずっと文句言いながらダメ出ししながらね。
  じゃあ見なきゃいいじゃないんだよね。お金の使われ方を見届けないとね。競技は競技として楽しみましたけど
• 正直あんなにつまらないなら見なかった。何か素晴らしい演出があるのだろうと期待し、見続けてしまった結果だ。決して内容が良かったからではない。
• 視聴者は何かサプライズがあるはずだと期待してたんでしょ。それなのに何もなく終わって茫然となった視聴者は少なくないと思う。
  期待させておいてこれじゃ…無駄に時間を費やしたことへの無念しかないよ
• 閉会式のコンセプトは「Wolrds We Share」としてるけど、実際には小さな公園での盆踊りか夏休み中の子供たちの夜遊びかと…。
  世界の皆さん、これは電通標準、安倍標準、自民党お友達標準であって、ジャパンクオリティではありません…。
  スカパラとDJの音楽による選手たちのダンスパーティーにすれば良かったのに。
• あの閉会式の盆踊りや茎ワカメ踊りをみせられ、次回開催国のフランスの盛り上がり方とカッコいい予告映像をみたら、愕然として日本の未来が不安でしかない。
  世界へのメッセージとしては意味不明でしかないし、未来がワクワク出来るようなものを期待していた。
• 本当に微妙だったなあ。リオの閉会式見てから何か凄いものをやってくれるんじゃないか期待してたけど、電通しがらみや大人の利権によって潰されてつまらん開閉会式になってしまった。何だかやるせない
• 凄い視聴率ですが演出は最低だった。演者やスタッフには敬意を表したいが、演出が学芸会並みで統括した人や電通は何を考えているのかと思うし、こんなのが日本だと思われるのは恥ずかしい

などの声が上がっています。

開会式と同様に閉会式の演出内容を巡っては物議を醸し、閉会式の前半時点でネット上では酷評の嵐となっていましたが、それほど多くの人が閉会式を視聴していることを証明するものでした。

ただ、ツィッターのトレンド上位には「マツケンサンバ」がランクインするなど、開会式の時と同様に、俳優・松平健さんによる『マツケンサンバⅡ』のパフォーマンス披露に期待する声も多く上がっており、最後の最後に目玉演出があるのではないかと、ちょっとした期待を持ちながら視聴を続けていた人も少なくないとみられ、それが高視聴率に繋がった可能性は十分あります。

結局のところ、閉会式では多くの人が絶賛するような演出は無く、スケールが小さくてクオリティも全体的に低いと感じるものだったことで「学芸会レベル」とも揶揄され、解説が無ければ何を表現しているのか全く理解できない意味不明なものも多々あり、東京五輪は開会式もさることながら閉会式も大失敗だったと評する声も少なくありません。

• 【動画・画像あり】東京五輪閉会式の演出内容がつまらないと酷評の嵐。宝塚歌劇団の国歌斉唱等は好評価も…開会式以下の仕上がり?

この他にも閉会式中には、アメリカの選手団とみられるメンバー数名が、会場内で禁止されている喫煙行為をしていたことが判明し批判の声が上がっています。

閉会式での喫煙行為は『時事通信社』などが報じており、『国際オリンピック委員会（IOC）』では「タバコのない五輪」を掲げ、東京五輪の大会組織委員会も「競技会場の敷地内を全面禁煙とする方針」を示している中で、アメリカの選手団と見られるメンバーが閉会式でマスクを外し、“葉巻のようなモノ”を吸っていたことが写真付きで伝えられています。

＜↓の画像が、閉会式で堂々と葉巻を吸うアメリカ選手団メンバーの写真＞

『東京スポーツ』（東スポ）によれば、閉会式では葉巻だけでなく「パイプをくわえている選手が映された」との情報もあるといい、閉会式会場は“無法状態”だったとしています。

＜↓の画像は、カメラ目線で葉巻を吸うアメリカ選手団メンバーの写真＞

東京五輪の大会組織委員会は2019年時点で、「大会中の全ての競技会場敷地内について、加熱式タバコを含めて完全禁煙」とする方針を発表していただけに、ノーマスク＋喫煙行為は非常に大きな問題として物議を醸しています。

この他にも、閉会式終了後は関係者であれば誰でもフィールド内に侵入することができたといい、それによってメディア関係者等も勝手に入って記念撮影などもしていたそうで、聖火台のそばまで近寄ることも可能だったといいます。

これについて週刊誌『フラッシュ』のWeb版は、「3兆円以上注ぎ込んだと言われる五輪の閉会式としてはあまりに杜撰（ずさん）と言わざるを得ません。これほどセキュリティが甘いのであれば、式典中に悪意を持った人間がフィールド内に侵入することもできたのではないかと思うと、恐ろしい」と伝えています。

閉会式の視聴率は驚異的な数字を記録したものの、演出を含めて様々な問題が浮き彫りになっており、大会に出場した選手たちが多くの感動を与えてくれましたが、後味の悪いものになってしまったのは非常に残念ですね。