『Romanticが止まらない』等の楽曲で知られるロックバンド『C-C-B(シーシービー)』のボーカル&ドラマー・笠浩二さん(りゅう・こうじ)が、今月14日に亡くなられていたことが分かりました。60歳でした。
笠浩二さんの訃報は公式サイト等で伝えられ、7月末から持病の糖尿病で入院していた中で14日18時23分に亡くなったとし、死因は「脳梗塞」とのことです。
遺族の意向により、通夜・葬儀は近親者のみで執り行ったとし、後日お別れ会を行う予定といいます。
各スポーツ紙の取材によると、笠浩二さんは最近体調不良によって移動時には杖や車イスを使用し、2015年7月に亡くなったC-C-Bのリーダーでベース・渡辺英樹さん(享年55)の命日に例年開催しているライブでも、体調が優れなかったことで今年は後半のみの出演だったほか、11月8日に開催予定だった誕生日ライブは静養中として行われなかったそうです。
最後のテレビ出演は、今年3月に公開収録が行われた『歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!』(NHK BSプレミアム)だったとのことです。
<↓の画像は、『歌える!J-POP 黄金のヒットパレード決定版!』出演時の笠浩二さん、ギター・米川英之さん(58)の写真>
そして、C-C-B笠浩二さんの訃報に対してネット上では、
- まだ若いのになぁ
- びっくりした。やっぱり糖尿病は怖い
- 昔は太ってたのに近年は激痩せだったからな…
- 懐かしのなんとかみたいな番組出てるときも痩せてたし、声もキツそうだったけどそんなに悪かったのか
- CCBといえばこの人。ご冥福をお祈りします。
などの声が上がっています。
C-C-Bは、中山美穂さん等が出演のドラマ『毎度おさわがせします』シリーズ(TBS系)の主題歌『Romanticが止まらない』が大ヒット後、同じく1985年リリースの『スクール・ガール』『Lucky Chanceをもう一度』『空想Kiss』が立て続けにヒットし、同年の『日本レコード大賞』では『Romanticが止まらない』が金賞(現・優秀作品賞)を受賞したほか、『NHK紅白歌合戦』にも初出場しました。
その後、1987年に最年長メンバーでギター&ボーカルの関口誠人さん(63)が脱退、1989年10月にC-C-Bは一度解散し、メンバーそれぞれがソロ活動を始めました。
ニュースサイト『NEWSポストセブン』によると、笠浩二さんはC-C-B時代に不規則な生活やストレスなどにより体調を崩し、幼少期から患っている喘息(ぜんそく)なども重なって摂食障害や十二指腸潰瘍等を患い、満身創痍の状態だったといい、そうしたこともあってC-C-B解散から10年後の1999年に、両親の出身地である熊本・南阿蘇村に移住し、両親と同居生活をスタートさせました。
その後は体調も徐々に回復して再び精力的に活動し、2005年に缶コーヒー『WONDA・ショット&ショット ブルー缶』のCMに出演、ドラマ『電車男』(フジテレビ系)では『Romanticが止まらない』が使用されたほか、稲垣吾郎さんが『SMAP×SMAP』(同)のコントで、「CCB吾郎」という笠浩二さんをマネたキャラクターを演じたことでC-C-Bに再び注目が集まり、2008年にバンドが再結成しました。
<↓の画像は、稲垣吾郎さん扮する笠浩二さんのパロディキャラ・CCB吾郎の写真>
笠浩二さんはバンド活動だけでなくソロ活動にも力を入れ、2012年~2015年にかけて『ニュース&情報ライブ くまパワ』(KAB熊本朝日放送)に曜日コメンテーターとしてレギュラー出演、楽曲のリリースやライブ活動なども行っていました。
そうした中で2018年夏に脳梗塞で一度倒れ、同11月に出演したイベントでは現在もリハビリを行っていることを明かしていたとのことです。
<↓の画像は、イベント参加者のツイート写真>
笠浩二さんはその後も精力的に活動し、テレビ番組などにも出演していましたが、2年ほど前から徐々に痩せていき、1年前からかなりゲッソリしており、体調が良くなかったことがうかがえます。
糖尿病は悪化することで、すい臓から分泌されるインスリンの働きが低下し、糖分をエネルギーとして利用できなくなり、それを補うために脂肪や筋肉のタンパク質を分解してエネルギーにするため、食べても食べても痩せていくという状態になるといいます。
事務所の発表によれば、笠浩二さんは7月から入院して糖尿病の治療を受けていたそうですが、入院直前までライブ活動をしており、今さら何を言っても遅いですが、もう少し早く治療を受けていれば…とも考えてしまいます。
<↓の画像は、入院直前の今年7月撮影の写真>
笠浩二さんは11月に60歳になったばかりで、まだまだこれからという年齢で亡くなってしまったのは非常に残念ですが、あの世でゆっくり休んでほしいと思います。
笠浩二さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。