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【訃報】北の湖敏満(本名=小畑敏満)が亡くなり、元朝青龍等が死を悼むコメント。末期がん状態で延命治療も帰らぬ人に

相撲協会理事長・北の湖敏満が直腸ガンによる多臓器不全で急死。元横綱の朝青龍、北島三郎、能町みね子らが死去に悲しみ

歴代5位となる24回の優勝を遂げた第55代横綱で、日本相撲協会の理事長を務めていた北の湖敏満さん(本名=小畑敏満)が20日に、福岡国際センターで行われている九州場所のために滞在していた福岡市内で亡くなられたことが分かりました。62歳でした。

これは玉ノ井広報部副部長が発表したもので、北の湖さんの死因は直腸ガンによる多臓器不全だといい、「急変だった。きのうも元気に公務されていたのに、いきなりこういうことになって。何ともいえないです」と神妙に話したとのことです。

北の湖さんは2013年に大腸ポリープ手術のため入院し、今年7月には腎臓に尿がたまる両側水腎症と診断され、名古屋場所の途中で休養。

その後8月に職務復帰したものの健康状態が安定しておらず、9月の秋場所では目の負傷もあり、初日と千秋楽の協会あいさつなど土俵上での公務は八角事業部長(元横綱・北勝海)が代行し、10月1日の日本相撲協会理事会では、両国国技館内のわずかな距離も専用車で移動しており、以前よりやせ細った姿で足取りもおぼつかなかったそうです。

しかし、11月の九州場所には初日から姿を見せ、亡くなる前日までは報道対応をこなしていたほか取組の解説もしていたのですが、20日の朝に持病の貧血を訴えて福岡市内の病院に救急搬送されました。

この時の北の湖さんは意識がハッキリしており、協会関係者は20日の九州場所13日目は休場するものの、体調が戻り次第、公務に復帰する意向だとしていたのですが、夕方になって急変したそうで、末期がんの症状を示しており、集中治療室で家族が望む延命治療を受けたものの効果が無く、帰らぬ人となりました。

そして、この突然の訃報は大きな衝撃を与えており、第68代横綱の朝青龍ことドルゴルスレン・ダグワドルジさんは自身のツイッターで、「悲し涙が止まらない!昼に連絡して電話出なかた!部屋付き親方と話した!命まで大丈夫と安心したけど!悲し涙」と北の湖さんの死を悼んでいます。

また、北の湖さんと同じ北海道出身の演歌歌手・北島三郎さんは「同じ北海道出身で人間性もすばらしく、現役時代は本当に強い横綱でした。引退されてからも、相撲協会理事長としてご活躍され、まだまだこれからという時に、残念です。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメント。

俳優・歌手の杉良太郎さんは「このところ前から体調が優れないのは存じておりましたが、本日の訃報を耳にして、ただあぜんとするばかりです。お会いすることができないと思うと、残念至極につきます」とコメント。

エッセイスト・漫画家で相撲愛好家の能町みね子さんはツイッターで、「北の湖さん、言葉出ないよ 今場所観戦した日、支えられて歩いてるのを見た むちゃくちゃ体調悪いのは聞いてたけど、それでも場所に出てたっていうのは相当無理してたんだろうな 本当に本当にありがとうございました」などとツイート。

北の湖さんの最大のライバルだった元横綱の輪島大士さんは、「1月に会ったときは元気そうだったので、びっくりした。相撲界をもっと長く引っ張って欲しかったので残念だ」とショックを受けていたそうです。

北の湖さんは21歳2ヶ月で横綱に昇進し、この最年少記録は未だに破られておらず、24回の優勝は白鵬、大鵬、千代の富士、朝青龍に次ぐ歴代5位となっており、その他に37場所連続2ケタ勝利、50場所連続勝ち越しなど輝かしい戦績を残し、圧倒的な強さから「憎らしいほど強い」と言われていたほか、「不沈艦」「北の怪童」など数々の異名で呼ばれていました。

そして、現役引退後は大鵬に続く当時2人目の一代年寄に認められ、北の湖部屋を創設して後進の指導にあたり、2002年には相撲協会の第9代理事長に就任。

2008年9月に弟子の大麻問題の責任を取って辞任をしたものの、2012年1月に第12代理事長として復帰を果たしており、62歳とまだまだ若く、これからの活躍にも期待をされていた方だったため非常に残念ですね。

北の湖敏満さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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