漫画家・佐野菜見が36歳で急死、死因と遺書を公表。闘病1ヶ月で『ミギとダリ』『坂本ですが?』の作者が亡くなる
10月からアニメが放送予定の漫画『ミギとダリ』や、2016年にアニメ化された『坂本ですが?』などの作者として知られる漫画家・佐野菜見さん(さの・なみ)が、今月5日にガンで急死していたことが明らかとなり、驚きや悲しみの声が広がっています。
佐野菜見さんの訃報は、作品を連載していた漫画誌『ハルタ』(KADOKAWA)の公式X(旧・ツイッター)が伝え、「漫画家の佐野菜見さんが8月5日に逝去されました。『坂本ですが?』『ミギとダリ』など素晴らしい漫画を描いてくれたことに感謝すると共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。読者の皆様へ、佐野さんのご家族と編集部からの言葉をお伝えします。ご一読いただければ幸いです。」
と綴り、家族と編集部のコメントも公開しています。
家族は佐野菜見さんの死因について「進行の早いガン」だったと明かし、闘病からわずか1ヶ月で亡くなったとしています。
佐野菜見さんが残した遺書の一部も抜粋して公開し、「この人生は楽しい人生だったわさ 私はこれから多分もっと自由な世界にいってきます…アバヨ」
と綴っています。
<↓の画像は、遺族のコメントと佐野菜見さんの遺書の一部抜粋>
ハルタの編集部によると、佐野菜見さんは2021年11月に『ミギとダリ』の連載を終え、アニメの監修などをこなしていたほか、新連載の打ち合わせを行っていた中でガンが発覚したといい、入院前には「これを乗り越えたら、すごい漫画が描ける気がします」と話していたと明かしています。
また、佐野菜見さんの従兄(いとこ)で、今年コラボグッズも発売したゲーム制作も手掛けるゲーム解説系YouTuber・上級騎士なるにぃさんはXを更新し、「私にとってかけがえのない人であり、そして最期までスタイリッシュな人でした。菜見先生が亡くなる一週間前に病院にお見舞いに行ったときに、色々話したんですが、その別れ際に拳をぶつけ合って、お互いの健闘を祈りました。『元気になったらコラボしような』そう言って、笑いかけてくれた菜見先生の顔と白く、すこし冷たかった手の感触が未だに拳に残っています。きっと一生忘れない。佐野菜見先生と交わした約束を果たすべく、頑張ります」
とツイートしています。
<↓の画像は、佐野菜見さんの従兄・上級騎士なるにぃさんのツイート写真>
そして、佐野菜見さんの突然の訃報を受けてネット上では、
- 1ヶ月で亡くなる癌とかあるんだ…
- 病気がわかった時には進んでたのかなぁ
- 寝不足とかもあるのかな?漫画家さんって短命な感じするね
- 進行の早いがんで闘病1ヶ月で亡くなったなんて…本人もご家族も辛い
- 闘病1ヶ月、2ヶ月後にミギとダリのアニメ化を控えている状況で、佐野菜見先生みたいに最期にこんなカッコいいこと言える人間になりたい。
- えっ…「坂本ですが?」好きだった まだ若すぎるよ…ご冥福をお祈りします
- ミギとダリが好きでした。辛いなぁ…闘病1ヶ月とか、辛すぎるよ…
- 嘘、ショックです。坂本ですが?が大好きでした。あの独特なセンスが素晴らしかったのに。
若過ぎます。とても残念です。ご冥福をお祈りいたします。
などと、驚きや悲しみの声が上がっています。
佐野菜見さんは2010年に漫画『ノンシュガーコーヒー』で漫画家デビューし、翌年から『坂本ですが?』の連載をスタートさせ、今作は2016年にTBS系でアニメが放送され、2017年から2021年まで連載の『ミギとダリ』も連載終了の翌月にアニメ化発表があり、今年10月から放送されることが先月発表されたばかりでした。
佐野菜見さんは進行の早いガンを患っていたとのことですが、進行スピードが比較的早いのは血液のガンである白血病やリンパ腫、また20~40代の女性にも比較的多く見られるスキルス胃ガンも進行スピードが早いガンとして有名です。
ちなみに、ガンの進行スピードと年齢は関係がないとされ、ガンの種類によって進行の早さは異なるそうですが、若い人ほど進行が早いガンを発症しやすい傾向にあるといいます。
佐野菜見さんはどのようなガンを患っていたのかは不明ながら、闘病からたった1ヶ月で、36歳の若さで亡くなってしまったというのは驚きましたし、10月には『ミギとダリ』のアニメ放送を控え、さらに新連載の打ち合わせも行っていたところだったとのことで、非常に残念な気持ちでいっぱいです。
佐野菜見さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
関連記事
- https://oncolo.jp/news/scirrhous-stomach-cancer
- https://hiki-clinic.or.jp/column/cancer/progress-speed/
坂本単行本持ってるわ…
ご冥福をお祈りします
独特なセンスとシュールな笑いが面白い作品が多くて楽しませて貰った
まだ若いだけに残念です