芸トピ

落語家の月亭可朝が病気で亡くなる、享年80。メガネにヒゲ、カンカン帽がトレードマーク、晩年も音楽活動も続ける

月亭可朝が死去、死因は急性肺線維症。『嘆きのボイン』ヒットで人気、ストーカー事件で逮捕の過去も

落語家・漫談家の月亭可朝さん(つきてい・かちょう 本名=鈴木傑 すずき・まさる)が3月28日午前3時28分に、「急性肺腺維症(はいせんいしょう)」のため兵庫県内の病院で亡くなられていたことが明らかになりました。80歳でした。

『上方落語協会』が9日に訃報を伝え、葬儀・告別式は近親者のみで執り行われたといいます。

月亭可朝さんは丸メガネにチョビヒゲ、麦わら帽子の一種・カンカン帽のスタイルをトレードマークにギターの弾き語りで注目を集め、1969年12月にコミックソング『嘆きのボイン』をレコードでリリースし、80万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。

同曲のヒットなどにより、当時の人気番組『ヤングおー!おー!』(MBSテレビ)や『11PM』(読売テレビ)といった番組にレギュラー起用され一躍人気となりましたが、ブレーク直後の1971年には参議院選挙に無所属で出馬し、公職選挙法の規定で当時レギュラーを務めていた『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)など数多くのレギュラー番組を降板しました。

なお、月亭可朝さんが公約として掲げていたのは「一夫多妻制の確立と、風呂屋の男湯と女湯の仕切を外すこと」で案の定落選となり、その後2001年の参院選にも出馬しましたが落選し、大阪市議選にも落選しています。

また、酒、女、博打が大好きで、1979年には野球賭博で逮捕、略式起訴されたほか、2008年には元交際相手の50代の女性に繰り返し電話をかけるなどの行為をしたとして、ストーカー規制法違反容疑で逮捕されるという事件も起こしました。

このように生前、色々とトラブルを起こしていた月亭可朝さんですが、個性的なキャラクターで多くの方に強い印象を残した芸人で、突然の訃報に対してネット上では、

などのコメントが寄せられています。

月亭可朝さんは昨年7月にシングル『いってる北朝鮮ep』、同11月には祝80歳&落語家生活60周年記念でベスト盤『ザ・月亭可朝ベスト+新曲』をリリースしており、昨年7月にテレビ大阪で放送された特番に出演し、『嘆きのボイン』をフルコーラスで披露していました。

<↓の画像は、昨年7月放送の『角淳一&徳光和夫プレゼンツ なにわの名曲VS東京の名曲 7番勝負』に出演した月亭可朝さんの写真>

また、ベストアルバムリリース後には東京のライブハウスで演奏や漫談を披露していたのですが、今年1月に出演予定だったライブは体調不良を理由にキャンセルしていました。

ここしばらくテレビでも姿をほとんど見なくなっていたものの、漫談家・落語家としての活動は続けていたようで、昨年テレビに出演した姿を見るとかなり年を取ったなと感じますが、まだ元気な様子だったことから突然の訃報には少し驚きました。

3年前の2015年3月には、月亭可朝さんの師匠で人間国宝の落語家・桂米朝さんが89歳で亡くなるなど、昭和を代表する落語家・漫談家たちが次々とこの世を去っており、寂しい気持ちになりますね…。

月亭可朝さんは生前様々な騒動を起こし注目を集めた方でしたが、これからゆっくりと休んでほしいと思います。

月亭可朝さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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