扇千景が死去、享年89。死因は食道胃接合部ガンと公表。元宝塚女優・政治家の訃報に悼む声。

訃報
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扇千景

『宝塚歌劇団』出身の元女優で、参議院議長や国土交通大臣などを歴任した元政治家・扇千景さん(本名=林寛子)が、9日に亡くなられていたことが明らかになりました。89歳でした。

『松竹』や『歌舞伎座』の発表によると、扇千景さんは9日午前時56分に東京都内の大学病院で亡くなったといい、死因は「食道胃接合部ガン」としています。

近親者のみで密葬を執り行い、27日に東京・港区芝公園の増上寺光摂殿で本葬を営むとし、喪主は長男で歌舞伎俳優・中村鴈治郎さん(本名=林智太郎 64歳)が務めます。

そして、扇千景さんの訃報を受けてネット上では、

  • 今日は大江健三郎さんもお亡くなりになっていて、昭和の偉大な人たちも鬼籍に入られる方が増えてきたなと思うと寂しい限り
  • イトーヨーカ堂の創始者の方に、大江健三郎に扇千景。今日は物凄く多いね。お悔やみ申し上げます。
  • 政治家として迫力がある凄い女性でした。スキャンダルで受け手のなかった国土交通大臣を受けた時の姿が思い出されます。
    今頃は亡き御主人様と仲良く会われているでしょうか?安らかに、お疲れ様でした。
  • 元女優さんでありながら、自民党が強かった時代に参議院議長や国交大臣などを務められたが、肩書や立場などに屈せずに、男性優位な状況にあった中でしっかりと自分の主張を通される数少ない女性議員であったと思いますね。 ご冥福をお祈り申し上げます。
  • 乳がんの放射線治療を藤十郎の関西の仕事に合わせて帯同して関西の病院でなさったりとか…政界引退後も梨園の妻として支えた姿は偉大です。
    表に出せない苦労は沢山あったろうとは思うけれど…合掌
  • タレントとしてより政治家としてのイメージの方が俄然強かった。今の、タレント議員(政治家もどき)よりは政治家らしかったです。お疲れ様でした。ご冥福お祈り致します。

と、13日には扇千景さんと同世代のノーベル文学賞作家・大江健三郎さんが、老衰により88歳で10日前に亡くなっていたことも明らかになっており、ネット上では様々な功績を残したお2人の訃報に悼む声が相次いでいます。

扇千景さんは1933年5月10日に兵庫県神戸市に生まれ、高校卒業後に宝塚音楽学校へ進学し、1954年に宝塚歌劇団に41期生として入団しました。

<↓の画像は、宝塚時代の扇千景さんの写真>
宝塚歌劇団時代の扇千景

その後は、宝塚歌劇団側の意向で34期生の女優・八千草薫さんと共に「映画専科」に編入し、映画やテレビドラマに出演していましたが、1957年5月に歌舞伎俳優の4代目・坂田藤十郎さん(本名=林宏太郎 2020年11月死去 享年88)と結婚することを理由に宝塚歌劇団を退団、1958年に結婚し芸能活動から離れていましたが、1959年から女優復帰しました。

活動再開後はNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『たまゆら』などに出演、1973年からはワイドショー番組『3時のあなた』(フジテレビ系)で4年間司会を務め、1977年の参議院議員選挙に自民党の公認候補として出馬し初当選。

それ以降は、建設大臣や国土庁長官、初代・国土交通大臣、女性初の参議院議長などを歴任し、2003年に旭日大綬章を受章、2007年に政界からの引退を表明しました。

政界引退後は、梨園の妻として坂田藤十郎さんの活動を陰ながら支え、2010年に女性で初めて桐花大綬章を受章、2014年に創立100周年を記念して設立の「宝塚歌劇の殿堂」で殿堂入りをしました。

そんな扇千景さんは2017年3月に、坂田藤十郎さんと揃って『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際、2016年11月に乳管ガンが発覚し、切除手術を受けたことを告白していました。

<↓の画像は、扇千景さんと夫・坂田藤十郎さんが2017年3月に『徹子の部屋』出演時の写真>
扇千景と夫・坂田藤十郎『徹子の部屋』2017年3月出演時の画像

リンパ節にガンが見つかり、切除手術を受けて以降も25回にわたって放射線治療を受けたといいます。

こうした病気を乗り越えた後に、最愛の夫である坂田藤十郎さんが老衰で亡くなり、約3ヶ月後の2021年2月放送の『徹子の部屋』に出演した際には、藤十郎さんの過去の映像を観て涙を流していました。

<↓の画像は、扇千景さんが2021年2月に『徹子の部屋』出演時の写真>
扇千景『徹子の部屋』2021年2月出演時の画像

ただ、息子夫婦たちと同居し子供や孫たちがいることで癒やされているとし、坂田藤十郎さんの位牌に向かって「もう少し迎えに来ないでね、しばらくすることがいっぱいあるからね」と語りかけていることを明かしていました。

この時は特に病気については語っておらず、散歩をするなどして健康維持に努めているとして元気そうな様子でしたが、死因は食道胃接合部ガンとのことで、少し前に転移が見つかり闘病を続けていたということなのでしょうね。

扇千景さんは元女優のいわゆるタレント議員ながら、国土庁長官、運輸大臣、国土交通大臣、参議院議長などの要職を歴任し、政治家として活躍していた頃の姿が強く印象に残っており、ガンで亡くなってしまったというのは残念で寂しい限りです。

扇千景さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

参照元
  • https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/03/13/kiji/20230313s00041000467000c.html
  • https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/02/11/kiji/20210211s00041000371000c.html
  • https://www.daily.co.jp/gossip/2017/03/13/0009995593.shtml
  • https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202303130000646.html
  • https://hochi.news/articles/20230313-OHT1T51122.html
3件のコメント↓コメント投稿
  1. 1
    匿名
    ID:YWRiOGY5YT

    若い頃はめちゃくちゃ美人だったんだね。宝塚出身とは知らなかったから今になって驚いた。

  2. 2
    匿名
    ID:MzVmYjNlNj

    89ならもう老衰という感じだな
    季節の変わり目というのも関係してるのかもね

  3. 3
    匿 名子
    ID:NzY3YzA1ZT

    みなさん社交辞令で惜しむとおっしゃいますが、役目が終わればとっととお還りになった方が楽です。病の苦しみも無いあちらの世界。 まぁ死生観の違いでしょうが、忌むも惜しむも、この世の者の勝手な言い分。あえて言うならお疲れ様でした。引き留めるだけが美談でも愛情でもない。世間の常識が変わるのも簡単ではない。だが時代は確実に流れる。

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