新型コロナウイルス肺炎によって、29日に亡くなったお笑いタレント・志村けんさん(本名=志村康徳 享年70)の遺体が31日に火葬され、兄・志村知之さん(73)が報道陣の取材に応じました。
志村知之さんは13時過ぎに、志村けんさんの遺体が安置された病院へと向かったそうですが、遺体からの感染を防ぐために遺体は棺に入れられ、フタもされた状態だったことから、顔を見ることや棺の中に遺品を入れることすら出来なかったそうですが、「よく頑張ったね」と声を掛けたといいます。
そのまま棺は霊柩車に乗せられ、親族や事務所関係者9人に見送られて火葬場へと向かったとのことです。
<↓の画像は、志村けんさんの棺を乗せた霊柩車の写真>
新型コロナウイルスに感染し亡くなった場合には、遺体からの感染を防ぐ目的で非透過性納体袋に収容、密封することが望ましいとされ、「遺族等の意向にも配意しつつ、極力そのままの状態で火葬するよう努めてください。」と厚生労働省のホームページには記載されており、志村けんさんの遺体も病院から火葬場に直行という形で、親族も対面出来ないまま火葬され、斎場を訪れることも出来なかったそうです。
31日放送の『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)で、番組の取材に応じた志村けんさんの甥・将之さんと憲之さんは、志村さんが亡くなる前日の28日に病院を訪れ、タブレット越しに病室での姿を見せてもらったそうで、「見た目はホントに意識ないんですけど、今にも目開きそうな感じで、顔色もよかったですし、口に管は入ってましたけど、お医者さんが言うようにちょっと危ないっていう感じはしなかった」
と明かしていました。
しかし、その翌日深夜に志村けんさんは亡くなり、31日には火葬され、19時前に自宅へ戻った志村知之さんは報道陣の取材に応じ、骨つぼを抱えながら「重いし、まだ熱い…」とつぶやいていました。
<↓の画像が、志村けんさんの骨つぼを抱え、取材に応じた兄・志村知之さんの写真>
志村けんさんの火葬を終えてネット上では、
- いつの日か無事コロナが収束して、けんさんのお別れの会が盛大に開かれてほしい。
長年、沢山の笑いをありがとうございました。御冥福をお祈り申し上げます。 - 「まだ熱い」というのが生々しくて切なくなりますね。3週間前まではいつもの志村さんだったことを思うと、本当にコロナのバカヤローという気持ちでいっぱいです。
- あの志村さんがこんな小さくなってしまった。ただただ悲しい寂しい…
今までたくさんの笑いを与えてくれた偉大な志村さんの最期がこんなのってないよ悔しいよ。
どうか安らかにお眠りください、今までありがとう!! - 本来であれば、多くの人が志村さんに最後の感謝を伝えたかったはず。それすら許さない新型肺炎。
感染者の方が亡くなられた後って、あまり考えなかったけど、死後も周囲の行動を縛るなんて改めて恐ろしいウイルスと認識する - 本当に信じられないし、信じたくない。身内が亡くなったような悲しみが昨日から続いています。
こんな悲しい気持ちになる事を志村けんが望んではいないと思うけど…やっぱりつらいよ。
ご家族はもっともっとつらいと思う。御冥福をお祈りします。 - 亡くなったことだけでも悲しいのに、ゆっくりとお別れもできない非常時の生々しさが伝わって尚、切ない。
そして非常時なんだということを自分事としてこれでもかと身近に感じられる。
自分や自分の大切な人がいつそうなってもおかしくないのが現実なのだ。間違いなく。
などのコメントが寄せられています。
昭和から平成、令和にかけて活躍を続け、大きな功績を残した志村けんさんがまさか、このような最期を迎えてしまうとは思いもしなかったですし、新型コロナウイルス感染リスクがあるということから、親族ですら遺体との対面が許されず、最後に顔すら見せてもらえないというのは非常に悲しく辛いものがありますね…。
通夜・葬儀は現時点では未定といい、お別れ会に関しても新型コロナウイルスの感染拡大が収まってから行うそうです。
新型コロナウイルス感染拡大が続く現状では、通夜・葬儀なども注意が必要ですし、お別れ会に関してもいつ行えるのか分かりませんが、コロナ収束後には、生前親交があった方など多くの芸能人等が集まる盛大なお別れ会を開催し、ファンたちも志村けんさんと最後のお別れが出来る場を是非とも設けてほしいです。