劇団文学座の代表で俳優の加藤武さんが7月31日の夜に、東京都内の病院で亡くなられていた事が1日に明らかとなりました。86歳でした。
文学座の発表によると、加藤さんは31日の夕方にスポーツジムのサウナで倒れ、その後搬送先の病院で亡くなられたそうで、死因は不詳とされており、葬儀は親族のみで執り行うとしているとのことです。
加藤さんは、黒澤明監督による『蜘蛛巣城』、『隠し砦の三悪人』、『悪い奴ほどよく眠る』、深作欣二監督による『仁義なき戦い』シリーズ、市川昆監督による金田一耕助シリーズの『犬神家の一族』、『悪魔の手毬唄』、『獄門島』、『釣りバカ日誌』シリーズに出演し、その他にもNHK大河ドラマや時代劇、ホームドラマなど、これまでに数多くの映画やドラマにと幅広く出演してきた方で、印象深い演技から名脇役として活躍しました。
金田一耕助シリーズでの「よーし、分かった」という決め台詞から、フジテレビで放送されていたバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』のコーナー「クイズよしっ分かった!」のモデルとなり、レギュラー出演もしていました。
この突然の訃報にネット上では、
- 昭和の名優という言葉が似合う人だったな。ご冥福をお祈りします
- ヨシッ、解った。もう、この台詞も聞けなくなるのか………。
- 金田一耕助シリーズも印象的でしたが、個人的には仁義なき戦いの方が印象的でした。仁義の打本昇!好きだったな〜。広能との掛け合いがほんと最高だった。安らかにお眠りください
- 自分の通うジムでも、年配の方がサウナで気分が悪くなって救急車が呼ばれてる現場によく出くわす。感じてる以上に負担がかかるのだと思う。本当に気を付けないとダメだね
などのコメントが寄せられています。
加藤さんはスポーツジムのサウナでぐったりと倒れていたとのことなのですが、サウナでの死亡事故は度々発生しており、歌手の西城秀樹さんは2003年にサウナで脱水状態となり、幸い命には別状は無かったものの脳梗塞を発症し、右半身の麻痺と言語障害の後遺症が残り、リハビリを行っています。
加藤さんが脱水症状によって亡くなられたのかは、死因が不詳とされているため定かではないのですが、サウナはこうした危険もあるため高齢の方は気を付けなければなりません。
加藤さんは昭和を代表する名脇役として活躍し、印象に残っている俳優の1人であるため、このようなかたちで亡くなられてしまったことが非情に残念です。
加藤さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。