2011年結成のロックバンド『ヒトリエ』のボーカル&ギター・WOWAKAさん(ヲワカ 別名=現実逃避P)が5日、「急性心不全」により31歳の若さで急死していたことが明らかになりました。
バンドの公式サイトが8日に更新され、「ヒトリエのボーカル・ギターのwowakaは、4月5日に急性心不全のため、永眠致しました。享年31歳でした。」
と突然の訃報を伝え、葬儀は遺族の意向で、近親者のみで執り行ったことを報告しています。
<↓の画像は、5日に急死したWOWAKAさんの写真>
また、WOWAKAさんが亡くなられたことを受けて、3月1日からスタートした全国ツアー『ヒトリエ TOUR 2019 “Coyote Howling”』やイベント出演は中止し、チケット代金の払い戻しなどについては後日発表するとしています。
最後に、「突然の悲報に接し、メンバー・スタッフ一同、現実を受け止められない状況です。バンドの今後の活動については現在未定ですが、イガラシ、シノダ、ゆーまおの各メンバーは、これからも音楽活動を続けてまいります。今後とも応援のほど、よろしくお願い致します。」
とコメントしています。
<↓の画像は、ヒトリエのメンバー写真>
(左からゆーまおさん、イガラシさん、WOWAKAさん、シノダさん)
メンバーそれぞれもコメントを寄せており、ベース・イガラシさんは、「どれだけ虚勢を張ったって、正直まだ、何も手につきません。腹は減らないし、うまく眠れもしません。wowakaと出会ってからのことをしっかり思い返すことも出来ません。涙は止まりません。」
と大きなショックを受けていることを明かしながらも、「それでもおれはこの世で唯一のwowakaが選んだベーシストだから、wowakaが好きだと言ってくれたベースを鳴らすことを絶対に止めません。リーダーいつでも聞きにきてよ。おれ明日もうまくなるよ。」
と前を向いています。
<↓の画像は、ベース・イガラシさんのコメント全文の写真>
ギター・シノダさんは、「リーダーごめん、ジャズマスもうちょい借りるね。いつんなるかわかんないけどちゃんと返すから、あっちで待っててくんねえかな。」
と、WOWAKAさんに呼びかけるコメントを寄せています。
<↓の画像は、ギター・シノダさんのコメント全文の写真>
ドラム・ゆーまおさんは、「wowakaが曲を作って、俺たちが楽器を持って、曲が出来上がって、ライブで演奏して、音を鳴らしているあの時間は、本物だったな。あと、良い音が出るって最高だよな。俺の伝わらない文章で不器用なことばかり言って困らせてごめん。ありがとうね。俺これからも頑張るわ。」
とコメントしています。
<↓の画像は、ドラム・ゆーまおさんのコメント全文の写真>
WOWAKAさんは高校時代からバンド活動を始め、2009年から音声合成技術『VOCALOID』を使用しての音楽制作を行い、「現実逃避P」の名で動画共有サイト『ニコニコ動画』に作品を投稿しており、ニコ動で高い評価を受けていました。
2009年~2011年にかけては、ボカロPとして4枚のアルバムをリリースしたほか、複数のコンピレーション・アルバムに参加し、2011年冬に『ヒトリエ』の前身となるバンド『ひとりアトリエ』を結成、2012年にギター・シノダさんが加入して『ヒトリエ』にバンド名を変更しました。
その後は音源リリースやライブ開催など精力的に活動し、2014年には『ソニー・ミュージックグループ』傘下の自主レーベルからメジャーデビュー、今年2月までにメジャーで4枚のフルアルバムや複数のシングル、ミニアルバムなどをリリースしています。
3月からは全国15ヶ所を巡る全国ツアーがスタートしており、WOWAKAさんは3月30日に新潟で開催のライブにいつもと変わらずに出演し、新元号が発表された4月1日には自身のツイッター上で「令和きれいだー。」とツイートしていたのですが、これが最後の更新となっており、6日には公式サイト上で、同日の京都公演、7日の岡山公演中止が発表されていました。
そして、WOWAKAさんが急性心不全で急死していたことが発表されネット上では、
- まだ若過ぎるでしょ…
- ボカロ界の衝撃。。。
- 米津玄師など彼の影響を公言する方も多く、間違いなくVOCALOID技術で一時代を築いた人。作った曲はこれからも語り継がれるでしょう。どうか安らかに。
- めっちゃ好きだったのに。米津玄師さんもたぶん大ショックだろうなぁ。仲良かったはず。
っていうかボカロ知ってる人間でショック受けない人いないだろ、これ。
何度かコンサート行こうと思ってながら行けなかった。ボカロ界のレジェンド。 - 中止となったライブに行くはずでした。あまりの事で、まだ信じられません。
とにかく楽曲が良くて、絶対に売れる、というか売れなきゃおかしいだろ!と思ってたバンドです。
wowakaさんは東大卒で、親御さんはミュージシャンになるのを反対していたそうです。
彼は東大卒という経歴は隠してはいませんでしたが、それを売りにする事を慎重に避けてるように見えました。
親御さんは無念だろうと思うけれど、wowakaという唯一無二のミュージシャンとして、たくさんの人を幸せにした人でした。
ヒトリエを知らない人に、ヒトリエの音楽が少しでも届いて欲しいと願ってます。 - ボカロ大流行の一役を担ったのは間違いない。流行やタイミングが少し違えば、同じボカロP出身の米津玄師のようにもっと名声を浴びていてもおかしくない才能だと思ったし、これからそうなれる可能性もあった。あまりに惜しい
などのコメントが寄せられています。
WOWAKAさんは同じくニコ動出身で、ボカロPだった人気シンガーソングライター・米津玄師さん(よねづ・けんし 28歳)等とも仲が良く、米津さんは現時点でコメントは発表していないものの、WOWAKAさんの訃報をリツイートしています。
あまりにも突然の死で、それも31歳でまだまだこれからの年齢だっただけに、多くのファンに衝撃を与えているのですが、今年1月にも人気ロックバンド『Fear, and Loathing in Las Vegas(フィアー・アンド・ロージング・イン・ラスベガス)』のベース・Keiさんが同じく急性心不全で亡くなっています。
急性心不全は心臓機能の問題で発症するだけでなく、高血圧や貧血、腎臓病、過剰なアルコール摂取、ウイルス感染症、薬物中毒でも発症します。
現時点でWOWAKAさんが何か持病を持っていたのか、それとも他の要因で発症したのかは明らかになっていませんが、つい先日までいつもと変わらず元気な姿を見せていたので、あまりにも突然のことに驚くばかりですし、アーティストとしても高い評価を受けていた方だっただけに残念でなりません。
WOWAKAさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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- https://www.hitorie.jp/news/#505751
- https://www.crank-in.net/interview/38049/1