2人組マジシャン『ナポレオンズ』のパルト小石さん(本名=小石至誠 こいし・しせい)が、10月26日16時26分に肺炎で亡くなられていたことが分かりました。69歳でした。
パルト小石さんの訃報は、妻で住宅インテリア雑誌『モダンリビング』の元編集長で発行人の下田結花さん(62)がブログなどで伝えています。
パルト小石さんは、2019年10月に急性リンパ性白血病を発症して入院し、昨年7月には寛解して退院したものの、同8月に再発、同12月に臍帯血移植を受けて今年3月に寛解して退院したそうです。
<↓の画像は、急性リンパ性白血病を発症前のパルト小石さんの写真>
<↓の画像は、闘病生活を送っていたパルト小石さんの写真>
しかし、4月に腎臓の数値悪化で入院し、2週間後には退院となったものの、それ以降も歩行不全や肺炎の発症などで入退院を繰り返し、9月に肺炎で緊急入院してから約1ヶ月半後の10月26日に、肺炎で亡くなられたとのことです。
<↓の画像は、パルト小石さんと妻・下田結花さんの写真>
パルト小石さんの訃報を受けて、相方・ボナ植木さん(本名=植木康之 69歳)は自身のブログを更新し、【相方、パルト小石への届かない手紙】と題して、「拝啓、無沙汰しています。久しくお会いしてませんでしたね。2年はお目にかかっていない。たまたまコロナと重なっていたからね。だからあなたの元気な姿しか記憶にありません。しかもテレビの再放送や写真は最近までみていたし。それはともかく、長い間、ありがとう!だ。そしてお疲れ様でした。」
と、メッセージを送っています。
続けて、「思えばあなたをプロマジシャンの世界に誘ったのは私ですね。せっかくセールスマンの職業についていたのにね。その点は悪かったな。でも私にとってはよかったと思っている。あなたを引き入れて。私はいいカンをしていた。なぜならばあなたがいたおかげで日本でも世界でも通用するマジシャンになれたと思っている。あなたがいなければここまでやってこれなかったよ。感謝しかない。(中略)あなたとの思い出は山ほどある。ありすぎるな。。。ここでは語りつくせない。いつか私もそっちにいくだろう。。。そのときに、じっくり語り合おうぜ。一杯のみながら。それまではみんなで楽しくやっていてくれ、そしてこっちの世界を見守ってくれよ。長い間、本当にありがとう。感謝あるのみだ。」
と綴っています。
最後は、「あなたにかわって。。。ナポレオンズのパルト小石ファンの皆様、長い間ありがとうございました。感謝、感謝、感謝です!」
と締めくくっています。
『ナポレオンズ』は専修大学のマジック同好会で結成し、1977年にプロデビューを果たしました。
当初は正統派マジックを披露していましたが、徐々に笑いを取り入れた“コメディ・マジック”に形を変えていき、パルト小石さんは主にトーク、ボナ植木さんはマジックを担当し、「あったまぐるぐる」「空中浮遊」などが鉄板ネタとなっており、『笑点』(日本テレビ系)の演芸コーナーには2016年時点で50回近く出演していました。
そんな『ナポレオンズ』のパルト小石さんの訃報を受けてネット上では、
- ショックなんやけど。マジか。パルトさん、首ぐるぐるのネタバラしまだやん涙
- ナポレオンズと聞いてすぐにおもいだすのが首が回るマジック。わざとくだらなく見せて笑いをとりにいくスタイルが独創的で好きでした。小石さん安らかにお眠り下さい。
- 子供の頃活躍していた方がどんどんなくなっていかれてしまう。笑わせるマジックに一つ高レベルを入れるセンスが他とは一線を引いた差でした。どうか安らかに
- 子供の頃から、当たり前のようにテレビに出てたな…あのシュールさ、本当の面白さが分かったのは、大人になってからだった。
最近も笑点に出ていた記憶があるだけに、突然の訃報に驚きました。長い間、お茶の間に笑いを届けて下さり、有り難う御座いました。忘れられない芸でした。 - 楽しく愉快なマジシャン。お二人の掛け合い、すっとぼけ、種あかししつつもマジなマジックに驚かされる場面もありました。
箱を被って、さも、首が360度回っているかのような錯覚もいつ見ても不思議でいて笑えました。心からご冥福をお祈りします。 - もう首回しのマジックが見られなくなるのは寂しいです。軽妙なトークと半分おふざけのような手品の中に、真に凄い手品を織り混ぜて驚かせるナポレオンズのショーには、多くの笑いと元気をもらいました。ありがとうございました。
などの声が上がっています。
ここ最近は、『ナポレオンズ』をテレビで観る機会がほとんど無くなったと思っていましたが、2018年8月には2人揃って『徹子の部屋』(テレビ朝日系)、2019年にも『笑点』に出演し、相変わらず元気そうな姿を見せていたことから、パルト小石さんが急性リンパ性白血病を発症し、闘病の末に亡くなられたというのは非常に驚きました。
<↓の画像は、2018年8月放送『徹子の部屋』出演時のナポレオンズの写真>
『ナポレオンズ』は、パルト小石さんの軽妙なトークと、ボナ植木さんが披露するマジックのコンビネーションが魅力的で、マギー司郎さん等のように笑いを交えたマジックによって、マジックの魅力、面白さを感じさせてくれた唯一無二の名コンビで、鉄板ネタの「あったまぐるぐる」などをもう見ることが出来ないと思うと、寂しさが込み上げてきます。
パルト小石さんは70歳手前で、まだまだ現役でやれる年齢だっただけに非常に残念でなりませんが、2年に渡って辛い闘病生活を送ってきた分、これからゆっくりと休んでもらいたいです。
パルト小石さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。