元大相撲力士で、悪役プロレスラーとして活躍したキラー・カーンさん(本名=小澤正志)が、29日に急死していたことが分かりました。76歳でした。
各報道によると、キラー・カーンさんは29日夜も、東京・西新宿で経営の居酒屋『カンちゃんの人情酒場』で接客していたそうですが、21時過ぎに「気持ちが悪い」と言ってカウンターの内側で休憩中に意識を失い、22時4分に搬送先の病院で息を引き取ったといい、死因は「動脈破裂」だったとのことです。
キラー・カーンさんは昨年3月にYouTubeで「S状結腸ガン」を患っていることを公表し、同4月に無事手術が成功して仕事復帰をしており、関係者によれば血管系の持病は無く、ここ最近は「首や口が痛い」と言っていたものの、約10年前に頚椎を手術していたことから「寒くなったので古傷が痛むのかな」と話していたそうです。
キラー・カーンさんの突然の訃報を受けてネット上では、
- あららいきなりだなあ カンちゃん再開したばっかりじゃなかったか
- ええええ!カンちゃん死んだの!? ちょっと前に居酒屋で見た時は、元気だったのに
- ご冥福を…この人の店には一回しか行けなかったな
- 76歳まで働けるぐらい元気に生きて、誰にもほとんど迷惑をかけないで急死って、むしろ理想的じゃね。
- 最期の時まで仕事してピンピンコロリ ある意味理想的な死に方だよな
- あの体格の元レスラーにしたら長生きだよな 食べる量や体格が一般人とは桁違いだからだいたい早死だよね相撲取りも
- 朝テレビでグレート小鹿が復活したと報道されてたのに
- コロナで店閉めてガンになってひき逃げ騒ぎ炎上でやっとこさ新しい店開いたら一年経たずにお亡くなりか 晩年は不幸つづきだったなあ
- モンゴル人じゃなかったのか お店に行ったことある 冥福を祈ります
などの声が上がっています。
キラー・カーンさんは高校を中退後、大きな体格を活かすために春日野部屋に入門し、1963年に初土俵を踏みましたが、成績が伸び悩んだことで1970年に力士を引退、1971年に日本プロレスに入門しプロレスラーに転身しました。
1973年には、俳優・坂口憲二さんの父親としても知られる坂口征二さん(81)ら等と共に新日本プロレスへ移籍、身長195センチ・体重140キロという巨体から繰り出す「モンゴリアン・チョップ」などを得意技として海外でも活躍し、1979年にアメリカに進出してリングネームをキラー・カーンに改名、1987年まで日本とアメリカで活動の末に現役を引退しました。
<↓の画像は、現役時代のキラー・カーンさんの写真>
現役引退から2年後の1989年に東京都内に『スナック カンちゃん』をオープンして以降、飲食店の経営を続ける中で、2020年には自転車で歩行者をはねて負傷させながら、現場から逃走したとして道路交通法違反(ひき逃げ)と重過失傷害容疑で書類送検されましたが、2021年6月に不起訴処分となりました。
こうしたトラブルに加えて新型コロナウイルスの感染拡大によるダメージもあり、2021年5月をもって新宿区百人町で経営の『居酒屋カンちゃん』を閉店、昨年にはS状結腸ガンの手術を受けました。
そして、76歳の誕生日を迎えた今年3月に心機一転し、西新宿にカンちゃんの人情酒場をオープンしました。
キラー・カーンさんは亡くなった29日にも店のX(旧ツイッター)を更新し、店の営業を告知しており、これまでと変わらず元気そうな姿を見せていました。
<↓の画像が、29日のX投稿写真>
それだけに突然の訃報には驚きの声が上がっており、ここ数年は自転車事故や病気、そして店もコロナ禍で大きなダメージを受けながらも、今年からまた新たな店を始めて再出発し、メディアの取材でも今後への意欲を語っていただけに、キラー・カーンさんの訃報にはショックを受けましたし、残念でなりません。
キラー・カーンさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。