松浦亜弥さんのモノマネでブレークし、俳優としても活躍していた“まえけん”こと前田健さんが、26日午前1時36分に亡くなったことが明らかとなりました。44歳でした。
現時点で死因などの詳細については明らかにされていませんが、前田さんは不整脈の持病があったそうで、タレント仲間は「マエケンはもともと心臓が弱い」と証言し、「不整脈なのか、飲みの席で『あ、ヤバイ。心臓がドキドキしてきちゃった』と言ってうずくまることがあった」といい、その影響で仕事を休んでいたこともあったとのことです。
前田さんは24日19時15分頃、東京都新宿区新宿3丁目の繁華街の路上で突然嘔吐した後に倒れ、たまたま通りかかった医大生を名乗るカップルが仰向けで倒れていた前田さんを発見し、心臓マッサージを施し、その後、近くのパチンコ店の「AED(自動体外式除細動器)」を使用し、蘇生を試みたものの反応はなかったそうで、前田さんの目は半開き状態で脈は弱く、喉が詰まっている様子だったそうです。
それから10分後に救急隊員が到着し、再度AEDを使用したものの意識は戻らず、心肺停止の状態で病院に搬送されました。
25日には、前田さんが所属する芸能事務所『ケイダッシュステージ』が「心肺停止の状態で救急車に搬送されました。現在も治療中です」とコメント。
都内の病院の集中治療室(ICU)で治療を受け、一時は心肺停止状態から脱したとのことだったのですが、心臓は動いているものの意識は戻らず、残念ながら26日午前1時36分に息を引き取りました。
前田さんは倒れる前にツイッターを更新しており、現場から50メートルほど離れたビルにあるパスタ店『イヴォ・ホームパスタ』で「海の幸とトマトソースのパスタ」を食べていることを写真付きで報告。
<↓の画像が、倒れる直前のツイート>
店員によると、前田さんはパスタとパンを完食し、お酒は飲まずに18時58分に会計をしたそうで、「前田健さんとは知らなかったけれど、よくいらっしゃるお客さん。昨日は1人でしたが、お友達と来ることもありました。変わった様子はなかったんですが…」と話し、体調が悪そうな感じではなかったとのことです。
また仕事関係者によると、食事の前に前田さんは、朝から夕方までバラエティ番組『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の収録に参加し、オネエタレントの仲間たちとともに、50メートル走やリレーに挑戦していたそうです。
前田さんは高校を卒業後に渡米し、マンハッタンに4年間在住しながら、ブロードウェイダンスセンターでダンスや歌を学び、1994年に帰国後にタレントとしての活動をスタート。
『ものまねバトル』(日本テレビ系)で渡辺真知子さんの歌モノマネから火が付き、“あやや”こと松浦亜弥さんのモノマネで大ブレークし、松浦さん本人からも似ていると認められるほどのクオリティの高さで、ゲームソフト『ぷよぷよフィーバー』のCMでは松浦さんと共演をしました。
2005年に出版した著書『前田健の恋キャラ診断』では、同性愛者であることをカミングアウト。
その後は声優や振付師としての活動を行ったり、近年では俳優としての活動も行い、2011年にNHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』に出演し、2011年公開の映画『それでも花は咲いていく』では監督に初挑戦するなど、幅広く活躍していました。
そんな前田さんと度々共演していた同い年のタレント・はるな愛さん(43)は26日、火曜日コメンテーターを務めている情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)にて、「松浦亜弥さんの物まねを一緒にさせてもらったり、オネエブームの中で一緒に特番をやらせてもらいました。オネエの中でも独特な世界観を持っている人。後輩思いの人でした」と前田さんの人柄に触れ、「どうして急に倒れたのか…。ちょっと前に会って、大変そうな感じはなかった。同い年なのですが、こんなに早く亡くなるなんて本当にショックです」とコメント。
モノマネ番組で共演していたタレント・原口あきまささんは、「26日午前1時36分。芸人・前田健が、力尽きてしまった…。44歳…。オイっ! 早すぎるって…。無茶しちゃってたのかなぁ…。ゆっくりお休み下さい」と悼み、いとうは「マエケンさん。ほんとに急だよ。やだよ」と悲痛な思いを綴っています。
また、交流があったというお笑いコンビ『東京ダイナマイト』のハチミツ二郎さんはツイッター上で、「前田健さんが亡くなられた。今年の正月「じろうが作る鍋が食べたい」とオレん家に来て二郎会のメンバーと新年会をやった。『また来るわ』と言ってたじゃないか 姉さん…。一本筋の通った 正しい人 でした。合掌」とツイート。
今年の正月に、前田さんと食事をしたというお笑いコンビ『サンドウィッチマン』の伊達みきおさんはブログで、「いつも仕事の現場でお会いすると、見つめられて『伊達ちゃん100点!』って言われたり…耳たぶを触ってきたり(笑)あの人のキャラだった。残念です。早すぎる」と綴っています。
その他にも、前田さんが出演していたモノマネ番組で司会を務めていたタレント・ヒロミさんは、「昔、ものまね番組の司会をしている時に渡辺真知子さんや松浦亜弥さんのものまねで出てきたのを思い出します。本当に残念」
タレントのグレート義太夫さんはブログで、「前田君とはTwitterでたまに話す程度の仲だったけど、お店で出す料理が美味しそうだったのは覚えている」
前田さんの同じ事務所に所属し、後輩のお笑いコンビ『Hi-Hi』の上田浩二郎さんは、「なんて言ったらいいか分からないや…ただただ悲しい前田さんは強いから絶対に帰ってくると思ってたのに…15、6年前に事務所に入って僕らが一番最初にやった仕事が前田さんの単独ライブの手伝いだったなぁ…色んな事を思い出す。お世話になりました!」
お笑いトリオ『インスタントジョンソン』で大ボケ担当のじゃいさんはブログで、「禿(は)げ散らかした変態のゲイのおっさんだが、気のいいやつで、才能もあって、人として好きだった。体の関係はゴメンだが、馬は合っていた。お前の走馬灯に俺は映ったかな?まだ早過ぎるだろ!もっと話すことあるだろ!悲しいだろ!寂しいだろ!涙が出るだろ!」
ツッコミ担当のすぎ。さんは、「俺の息子、抱っこしたいって言ってたのに、死んじゃった。マエケン、天国でゆっくりして下さい。ご冥福をお祈りいたします。」、小ボケ担当のゆうぞうさんは「まえけん、早いよ。早過ぎるよ。できれば誤報であって欲しかった。」
お笑いコンビ『ダイノジ』の大谷ノブ彦さんは、「同世代。ケイダッシュさんのお笑いライブ、随分前だけどシアターDのね、あれによく出してもらってて、そこでいろんなお話してくれたな。その頃からあややのモノマネは本当ウケてたなぁ」
プロレスラーの永田裕志さんは、「2度ほどお会いしました。一度は食事をサシで、もう一回は私の舞台を観に来てくれました。サシで飯食べた時色々な話をしました。近々にまた飯行こうって約束したばかりでした。 前田健さん、安らかに眠って下さい」
お笑いトリオ『グランジ』の佐藤大さんは、「アメトーク農業高校芸人で御一緒させていただきましたがとても優しい先輩でございました、ご冥福をお祈りいたします。」
お笑いコンビ『雨上がり決死隊』の宮迫博之さんは、「またフルテンションのあやや見たかった。 そう言えば番組でキスした事あったよな~~。いつか俺もそっち行くからまたキスしようぜ~~そん時は嫌がれへんから。ゆっくり休んでや。心から御冥福申し上げます」
この他にも、数多くのタレントやお笑い芸人などから追悼コメントが寄せられています。
前田さんは44歳と若く、モノマネタレントとしての活動だけでなく、俳優としても活躍する姿を最近までテレビで見ていたことから、亡くなってしまったという事が未だに信じることが出来ませんね…。
これからさらにタレント、俳優として活躍する姿を見たかったですし、前田さんがモノマネをもう見ることが出来ないというのは非常に残念です。
前田健さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。