『スター・ウォーズ』レイア姫役のキャリー・フィッシャーが60歳で死去、心臓発作で倒れ亡くなる。ハリソン・フォードらが追悼コメント
人気SF映画『スター・ウォーズ』(STAR WARS)』シリーズで、“レイア姫”ことレイア・オーガナ役を演じていた女優のキャリー・フィッシャーさんが、27日午前8時55分(日本時間:28日午前1時55分)に亡くなられたことが明らかとなりました。60歳でした。
キャリーさんは23日に、イギリス・ロンドンからアメリカ・ロサンゼルスに向かう飛行機に乗り、ロサンゼルス国際空港に着陸する15分ほど前に心臓発作を起こし、乗り合わせた看護師が救命措置を行い、ロサンゼルス到着後すぐに病院に緊急搬送されたのですが、空港に到着した時には意識不明の状態でした。
一時は意識不明の重体で、危篤状態とも報じられていたものの、母親で女優のデビー・レイノルズさんは25日にツイッターやフェイスブックを更新し、「キャリーの容体は安定しています。変化があれば、皆さんにお知らせます」と報告していたのですが、容体は回復せず、フィッシャーさんの娘で女優のビリー・ロードさんが広報担当者を通じて、「愛する母キャリー・フィッシャーが、きょう午前8時55分(日本時間28日午前1時55分)に他界したことを、ここに深い悲しみをもって認めます。世界中に愛されていた彼女は、この上なく惜しまれるでしょう。家族全員が、皆さんの同情と祈りに感謝しています」というコメントを発表しました。
キャリーさんの訃報に対して、『スター・ウォーズ』シリーズでレイア姫の相手役のハン・ソロ役を演じ、過去に不倫関係にあったという俳優のハリソン・フォードさんは、「キャリーは唯一無二の人だった。才能にあふれ、独創的だった。楽しくて、恐れ知らずだった。彼女は勇敢に自分の人生を生きた。私の思いは彼女の娘や母親、兄弟、多くの友達とともある。私たちみんな、寂しくなるだろう。」というコメントを発表。
<↓の画像は、レイア姫役のキャリー・フィッシャーさん、ハン・ソロ役のハリソン・フォードさんの写真>
同シリーズの監督を務めていたジョージ・ルーカス監督は、「非常に頭が良くて、才能ある女優で作家でコメディアンだった。誰もに愛される多彩な性格の持ち主だった」と偲んでいます。
また、ルーク・スカイウォーカー役を演じたマーク・ハミルさんは、ツイッター上で「言葉が出ない。とてもショックだ」と綴り、チューバッカ役のピーター・メイヒューさんは「この喪失に言葉もない。キャリーはどこにいても、一番明るい光だった。彼女を惜しむだろう」、C-3PO役のアンソニー・ダニエルズさんは「多くの人々が、彼女の回復をあんなに祈っていたのに。とても、とても悲しい」とコメント。
その他にも多くの俳優や女優ら著名人から追悼コメントが寄せられています。
キャリーさんは、歌手のエディ・フィッシャーさん、女優のデビー・レイノルズさんを両親に持ち、15歳の時にブロードウェイデビューを果たし、1975年に公開された『シャンプー』で映画デビュー。
その後、1977年に公開の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』、1980年公開の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』、1983年公開の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』でレイア姫役を演じブレークし一躍人気女優となりました。
しかし、その後は大役には恵まれなかったものの、『オースティン・パワーズ』、『ブルース・ブラザーズ』、『チャーリーズ・エンジェル』、『ハンナとその姉妹』、『スクリーム3』、『恋人たちの予感』など数多くの作品に出演。
1987年に出した自伝的小説『『Postcards From The Edge(崖っぷちからのはがき)』を原作とする映画『ハリウッドにくちづけ』では脚本を手掛け、女優としての活動だけでなくスクリプト・ドクター(脚本監修)、グラミー賞授賞式の脚本家などとしても活躍していました。
プライベートでは、1983年に音楽ユニット『サイモン&ガーファンクル』のポール・サイモンさんと結婚したものの、わずか1年で離婚したほか、一時期は薬物依存や精神疾患(双極性障害)に苦しんでいました。
そんなキャリーさんは、昨年12月公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演し、今年12月から公開の最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にはCG映像で出演。
また、来年12月公開予定の『スター・ウォーズ エピソード8(仮題)』にも出演しており、この作品の撮影は今年6月に終えているといいます。
キャリーさんは今年11月には、回顧録『The Princess Diarist』を出版し、この本の中ではスター・ウォーズシリーズで相手役を演じたハリソン・フォードさんと過去に不倫関係にあったことを暴露し、「3か月間男女の仲にあった」「とても激しい関係だった」「平日の私達は(撮影セットの)ハン・ソロ&レイア姫。でも週末はキャリー&ハリソンとして過ごしていたの」と綴り、大騒動に発展していたのですが、亡くなる前にはイギリスに渡り、テレビ番組などに出演して本のPRを行ったり、サイン会を行うなど元気だったそうで、亡くなる数日前にもツイッターを更新し、観光中に撮影した写真を投稿していました。
一時は意識不明で危篤状態にあったと言われているものの、その後は容体が安定したという発表があったことから一安心したというファンも多く、亡くなったという発表に対しては多くの悲しみの声が上がっています。
キャリーさんはまだ60歳と若く、これからの活躍にも期待されていた方だけに亡くなってしまったというのは残念でなりません。
キャリー・フィッシャーさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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