大阪のテレビ局『毎日放送（MBS）』の取締役男性（60代）が9日午後、新型コロナウイルスによって亡くなったことが発表されました。
＜↓の画像は、MBS毎日放送の60代取締役男性が死亡報道の写真＞
60代の取締役男性はアナウンサー室や制作室を担当していた方で、3月26日にせきや発熱の症状が現れ、その後は体調によって出社や自宅療養を繰り返していたものの、3月31日に早退後は自宅療養を続け、4月3日に再び発熱し、4日に兵庫県西宮市内の病院で肺炎と診断され入院、それから3日後の7日にPCR検査によって新型コロナウイルスの陽性が判明しました。
＜↓の画像は、MBS毎日放送の60代取締役男性が新型コロナウイルス感染報道の写真＞
西宮市は7日時点でMBS毎日放送の取締役男性について、感染経路は不明、発症日は3月30日で、容体は重症と発表しており、同居する家族2人は4日に発症、現時点では「重篤ではない」と説明していました。
MBS毎日放送は『神戸新聞』などの取材に対して、「産業医と相談した結果、自宅待機が相当な接触者は同社役員ら数人で、アナウンサーや社外の人はいない。社外で接触した人には個別に連絡している」「感染を拡大させることのないよう最大限注意しながら放送を維持し、地域の方々に情報をお届けできるよう努めてまいります」
とコメントしていました。
それからわずか2日後に、MBS毎日放送の取締役男性が亡くなったことが発表され、これに対してネット上では、
- 発症から亡くなるまでが早すぎる。まさに殺人ウイルス。怖い
- 発熱から検査までに時間かかりすぎ、重症になってからじゃ遅い！
- 報道機関の方として、可能な限りコロナに掛かる経緯を知らせていただきたい。世の中への啓蒙や接触ある方々への周知にも有効かと思います。
- 感染したのは三連休か？大阪は兵庫との往来自粛要請で緊張していた時期だったはずだが、そうでもなかったのか？
- 取締役なら、現場の方々みたいに直接多くの人と接触するなんて無いと思うけど。何らかの会合に出席でもしていたのか？
- 7日に判明してから2日でお亡くなりに…改めてコロナの恐ろしさを感じます。故人のご冥福をお祈りします。
緊急事態宣言が出てもほとんどの方が変わらず通勤しなくてはいけない事が恐怖です。ロックダウンして欲しい。 - 志村けんさん以降、芸能界とかメディア関係者が少し危機感を持つようになったと思うけど、スタジオにゲスト集めて生放送とか、相変わらず頭おかしいんじゃないかと感じる番組も多々ある。
- MBSは芸能人なんて入れて生放送は論外だろうな。局アナと解説委員だけのシンプルな放送じゃないと厳しいね。
などのコメントが寄せられています。
MBS毎日放送の本社がある大阪、取締役男性が暮らしていた兵庫県は、新型コロナウイルスの感染者数が西日本ではトップクラスとなっています。
MBS毎日放送によれば、感染経路は特定できていないとのことですが、仕事で社内外の関係者との接触もあり、長時間の会議などにも参加していたといいます。
この方は持病などはあったのかも不明ですが、菅義偉官房長官が9日に行った記者会見で国内の感染状況について、「感染者全体に占める男性の割合は約6割だが、死者に占める男性の割合は7割強」と説明した上で、「重症化する要因は、基礎疾患の有無や年齢など様々な要素が絡むとされ、単純に性別が影響しているかどうかわからない」と語っていました。
3月29日に急死した志村けんさん(享年70)は、3月17日に倦怠感の症状があり、19日に発熱、20日に入院して重度の肺炎と診断され、23日に新型コロナウイルスの陽性と判明し、わずか6日後に亡くなられたのですが、志村さんは2016年に重度の肺炎を患うまでヘビースモーカーだったほか、内臓の持病もありました。
MBS毎日放送では、6日時点で生放送の報道・情報番組以外の収録見合わせなどを発表しており、他のテレビ局と同様の対応をしているのですが、局内で死亡者が出てしまうという最悪な事態を迎えてしまったことから、より感染拡大を防ぐ対応をする必要があるかもしれないですね。