1991年に大ヒットした曲『愛は勝つ』で知られるシンガーソングライター・KANさん(本名=木村和 きむら・かん 60歳)が、「メッケル憩室ガン」と診断されたことを公表し、4月から予定していたコンサートツアー『Concerto col Quartetto da Muroia 2023』を中止することを発表しました。
KANさんは18日に公式サイトを更新し、「突然ですが、どうにも洒落にならない御報告です。『がん』が見つかりました。昨年秋に発症した腹痛が数週間継続したので病院に行き、検査を繰り返すうちにだんだん深刻な雰囲気になり、大きな病院に移って、更に多様な検査の後、組織摘出手術を行い、病理検査の結果、『メッケル憩室癌』と診断されました。」
と、病気を公表しています。
今後はメッケル憩室ガンの治療を最優先にするため、4月に札幌・大阪・東京で予定していたコンサートツアーは中止とし、当面の間は音楽活動を休止するとのことです。
ただ、パーソナリティーを務めるラジオ番組『KANと要のWabi-Sabiナイト』(FM COCOLO 土曜18時)、『KANのロックボンソワ』(STVラジオ 土曜24時)については、関係各所と協議の上で出演を継続すると報告しています。
KANさんは18日放送の『KANと要のWabi-Sabiナイト』でもメッケル憩室ガンと診断されたことをリスナーに伝え、昨年10月20日から腹痛を感じ、それが数週間にわたって続いたことから複数の病院で検査するも特定には至らず、へその横に腫瘍らしきものが見つかったことで腹腔鏡手術を受けた結果、メッケル憩室ガンだと特定されたそうです。
今後はガン治療を最優先とし、音楽活動をいつ再開するかは現時点で未定といい、「とにかく治すと言うことを第一に考えます」「いいことだけをイメージして、治療最優先の生活に入りますので、皆さんも『KANさんだったら大丈夫じゃない?』とみんなに思ってもらってるのがエネルギーになる気がします」
と語り、番組では自身の曲『だいじょうぶ I’M ALL RIGHT』をオンエアしていました。
そして、KANさんのガン公表を受けてネット上では、
- どうか良くなって復活して欲しい
- 癌にも勝って!
- 信じることさ必ず最後は癌に勝つ!!
- 癌は治る病気になってきている。治りますよきっと。
- 早期発見なのかな?なかなか発見できなかったってのが怖い。それでもおかしいと思って検査繰り返したのが素晴らしいよね。まずは見つかって良かった
- メッケル憩室って腸とかだよね確か。だとしたら腸の癌って厄介なのでしっかり治してほしい
- ラジオは続けるってことは、ステージ4とかではないんやろね。早く寛解してほしいね
などの声が上がっています。
メッケル憩室とは、小腸の外側に飛び出た袋状の突起物を指し、胎児と母体を結ぶ卵黄管(へその緒の中に存在する組織)は通常、妊娠5~7週ほどで消失するそうですが、極稀にそのまま残ってしまうことで乳児の2~3%にメッケル憩室がみられるといいます。
生まれつきメッケル憩室があってもほとんどの人は無症状ながら、およそ2割の人に出血や腸閉塞、憩室炎、へその異常などの症状がみられ、さらに極稀にメッケル憩室にガンが発生する場合もあるそうです。
かなり特殊な部位のガンということもあってか、発見時には進行した状態にあるという例も少なくないようです。
KANさんは見つかったメッケル憩室ガンの進行度(ステージ)など、詳しい状態を明らかにしておらず心配ではありますが、音楽活動は休止しながらもラジオ出演は続けるとのことから、そこまで深刻な状態ではないのだと思いたいですし、KANさんもラジオで明るく病気を報告した上で前向きな発言をしており、病気に打ち勝てるように今後も気を落とし過ぎずに、これから治療を頑張ってほしいです。