買春のバスケ男子日本代表選手に公式試合出場権剥奪処分、三屋裕子会長が理由説明。買春は違法の可能性も?
『第18回アジア競技大会』のバスケットボール男子日本代表の4選手が、現地の繁華街で買春行為をしていたことが発覚した問題で、『日本バスケットボール協会(JBA)』が29日に緊急理事会を行い、買春をした4選手全員に対して「1年間の公式試合出場権の剥奪(はくだつ)」という処分を下すことを発表しました。
『アジア大会』の代表メンバーとして試合に出場しながら、試合後に現地で買春行為をした選手は、プロバスケリーグ『Bリーグ(B.LEAGUE)』に属するチーム『大阪エヴェッサ』の橋本拓哉選手(23)、『新潟アルビレックスBB』の今村佳太選手(22)、『滋賀レイクスターズ』の佐藤卓磨選手(23)、『京都ハンナリーズ』の永吉佑也選手(27)の計4人でした。
<↓の画像左が橋本拓哉選手、右が今村佳太選手>
<↓の画像左が佐藤卓磨選手、右が永吉佑也選手>
『JBA』などの発表によると、4人は試合終了後の8月16日22時~24時ごろに選手村から外出し、代表の公式ウェアを上下着用した状態で、タクシーで30分ほど離れた繁華街の日本食レストランで食事し、店を出て歩いていたところ現地の女性に声をかけられたといいます。
すると、日系企業に勤務する2人に遭遇し、その人に通訳をしてもらったところ、女性が話を持ちかけていることが分かり、選手4人は女性たちと徒歩でホテルへと向かい、それぞれが120万ルピア(約9000円)を支払って行為をしたとのことです。
この現場を『朝日新聞』の記者が目撃、現場の証拠写真を撮影していたことによって、日本代表の4人が現地で公式ウェアを着用した状態で繁華街を出歩き、買春行為をしていたことが明らかとなりました。
そして、選手たちは強制帰国させられることになり、20日夜には選手たちが謝罪会見を行い、選手たちが所属するチームは21日に、『JBA』から正式な処分が下されるまでは謹慎処分とすることを発表しました。
<↓の画像は、20日に謝罪会見した4選手の写真>
それから1週間が経った29日に『JBA』の三屋裕子会長が会見を行い、アジア大会を開催中のインドネシア・ジャカルタで買春行為をした4人に対して1年間、公式試合への出場権剥奪処分を下したと発表し、これは『JBA』が定める懲戒処分の中では6番目に重いものとなります。
<↓の画像は、29日に会見した『JBA』の三屋裕子会長の写真>
こうした処分を下した理由については、「(1)違法な買春行為であること」、「(2)本大会開催期間中の所為であること」、「(3)公式ウエア着用時の所為であること」などを挙げ、「極めて重要な大会において公式ウエアで歓楽街に行き、買春行為に及んだことは、日本代表にとって必要な誇り、責任感が欠如していた。また、JBA、JPBL、各所属チーム並びに選手及び関係者の名誉、信用を毀損(きそん)するもの。さらに日本スポーツ界全体の名誉、信用を損なうもので、厳しい処分が必要だと判断した」
と説明しています。
また、監督責任については、バスケ男子日本代表監督とアシスタントコーチを厳重注意、三屋裕子会長は10%の減俸を3ヶ月、その他に3名の幹部が10%の減俸を2ヶ月という処分を発表しています。
なお、会見に同席した『JBA』副会長で、『Bリーグ』理事長(チェアマン)の大河正明さんは、「JBAから処分が下されたので、(Bリーグとして)二重の処分を下すことは考えていない」と話しています。
これらの発表を受けてネット上では、
- 登録少ない中で一年も使えない選手囲ってる余裕あるのか?
- 1年経ったら、戻れるポジションはないでしょ
- 大会開催中の買春行為。もっと重くしてもよかったと思う。
- 東京オリンピックの出場権も決まってない大事な時期だけに、この処分は致し方ない。
- ナショナルチームのメンバーなら少しは節操ある行動を取らないとこうなるよね。これは擁護できる問題じゃない。
- その間にチームでクビになって行場もなくなるよ。チームのイメージも悪くなるから何処も要らないでしょ
- 永吉に関しては昨季の京都の躍進に大きく貢献してたので本当にがっかり。今季はスミスがいなくなって大変で、あんたが頑張らなきゃいけないのに本気で怒りしかない
- 処分~復帰ありきみたいになってるけど、結局違法性はどうだったのさ?そこは曖昧なまま終わりなの?
- インドネシアの法律でも買春て犯罪でしょう?犯罪者に一年間公式試合出場権を剥奪、それだけ?軽すぎません?
などのコメントが寄せられています。
今回の騒動では、渡航費用などが国費で賄われている国際大会の代表メンバーに選出された選手4人が、公式ウェアを上下に着用した状態で買春行為をするという意識の低さも問題視されています。
また、インドネシアで売買春は違法にあたる可能性が高いと言われており、20日に行われた会見に同席した『JBA』の法務委員長・岸郁子弁護士は、同国の法律をまだ調べきれていないと前置きした上で、「合法であるとは確認できていない。日本同様、違法である可能性は高い」と話しています。
『スポーツ報知』の記事では元外務省主任分析官・佐藤優さんが、「インドネシアの法令において買春行為は刑事罰の対象となる犯罪だ」と断言した上で、協会側は選手4人に自首させ、弁護士を斡旋するするべきだったのではないかと非難しているのですが、もし買春行為がジャカルタでも法に触れるのだとすれば、今回下された処分は軽いのかもしれません。
4人に下された処分に対してはネット上でも様々な声が上がっており、妥当という声もあれば、軽いのではないかという声もあるのですが、とりあえずこれから1年間は深く反省し、それがチームメイトやファンなど周囲にも伝わるような活動をしてほしいなと思いますね。
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- https://www.nikkansports.com/sports/news/201808290000410.html
- https://www.nikkansports.com/sports/news/201808290000406.html
- https://www.hochi.co.jp/topics/serial/CO021131/20180826-OHT1T50298.html