女優・清水富美加さん(22)の直筆コメントが12日に公開され、幼少の頃から信仰している宗教法人『幸福の科学』に出家することを発表。
また、同日会見を行った同教団側は、2月末をもって所属事務所『レプロエンタテインメント』との契約を解除し、今後は「千眼美子(せんげんよしこ)という法名で「宗教家」として活動していくことなどを発表しましたが、メディアの取材に対して「芸能界引退ではありません」と否定しています。
『産経新聞』の取材に対し、教団のグループ広報の担当者は「引退したということではなく、体調が回復し、宗教的修養を積んだ上で、当会の宗教的な映画等、人道的映画に出演したりすることはあり得ます」と回答。
すでに撮影済みの映画の舞台あいさつなど、プロモーション活動を行うのかどうかについては、「予定されていた映画等の仕事については、心身の著しい不調というやむを得ない事由により、全うできなくなりました」とし、今後の芸能活動は教団が制作する映画出演など、教団関係のものに限定されるのかどうかについては、「信条に合致した映画や精神性のある映画であれば、幅広く出演する可能性はあります」と答えています。
『デイリースポーツ』の取材に対しても教団関係者は、「芸能界引退ではありません」と否定し、「体調の回復を待ち、宗教者としての修行を積んだ上で、信条上合致する考え方の合う映画やドラマなどに出演する可能性はあります」と語っています。
教団を母体としている芸能事務所『ニュースター・プロダクション』に所属するかどうかについて聞くと「未定です」と回答し、『幸福実現党』から出馬する可能性については、「ありません」と完全否定しています。
しかし、『スポーツニッポン』(スポニチ)は、教団の大川隆法総裁(60)の悲願である政界進出のため、清水さんは応援で姿を見せるなど広告塔として活動する可能性もあるとしています。
そして、これに対してネット上では、
- 引退するんだと思っていたのに、教団関係の事務所で芸能活動もするというのなら、彼女への見方が随分変わってきた。そうなると、ちょっと身勝手だと思うようになった。
- 完全に利用しようとしてるじゃん(笑)
- 広告塔に引き抜くことがはっきりしましたね。教団の仕事内容がやりたかった仕事とか言わせるんでしょう。水着とか人肉とかみんな仕事でしょ?よほどひどいことならともかく、役柄や若手の写真集なんて普通の仕事。どんな大物女優でも若い頃はそれくらいやってるでしょ。
- 教団が利用しようと思って事務所との契約を切ろうとしたんだろうけど、やり方が下手だなあ。宗教色が強すぎるタレントなんて、使ってもらえんだろ
などのコメントが寄せられています。
レプロ側は12日に行った会見で、清水さんとの契約は5月20日までで、自動で1年延長できるというオプションも付いていることを明かしており、もし話し合いがつかない場合には「本人に(残っている仕事の分の)損害賠償を請求するということも考えられる」としているのですが、仕事が中途半端な状態で一方的に契約解除を申し入れ、さらには芸能界を引退せずに引き続き芸能活動を行っていくとのことから、損害賠償をめぐって今後また大きな騒動に発展する可能性が高そうですね。
清水さんは『幸福の科学』に出家し、今後は宗教家として活動していくと発表していたのですが、スポニチによると、同教団の「出家」というのは「人に教えを説いたり、瞑想や祈願を指導する立場になること」をいい、同教団の施設で「出家修行」という研修を行った後に宗教家としての活動を始めるといいます。
また、同教団における出家というのは希望者全員が出来るというものではなく、大川総裁が選んだ信者のみに資格が与えられる特別なものだそうで、教団は「全世界の信者1200万人のうち、出家しているのは約2000人だけなのです」と説明しているとのこと。
同紙によると、3日発売の大川総裁の著書『女優清水富美加の可能性 守護霊インタビュー』には、「女優・清水富美加の“運命の輪”を回し、彼女に“覚悟を決めよ。”と迫る一冊の書となることだろう」という文章があり、教団によれば1月17日以降に大川総裁と清水さん本人が直接会っているそうで、「『千眼美子』という法名の由来になった千手観音は『千の手で一人でも多くの人を救う』という救済の象徴ともいえる存在。大川氏からここまでの厚遇を提示された清水に、断るという選択肢はなかったとみられる。」としています。
事務所との契約解除申し入れ、出家に至った経緯について、様々な理由が挙げられていますが、仕事で精神的に弱っていたところを付け込まれ、教団に側に引き入れられてしまったということなのでしょうか。
両親が教団の信者だったため、清水さんも幼少の頃から信仰していていたそうなので、教団トップの言葉は絶対なのかもしれませんが、今後も芸能活動をするのであれば、せめてすでに決まっている仕事については全うするべきかと思うのですが…。