櫻井翔が頼清徳に取材の裏側、現地記者が痛烈批判の理由…中国政府に睨まれ、今後の活動に影響の可能性も?

『嵐』の櫻井翔さん(43)が、台湾のトップである頼清徳総統（らい・せいとく 64歳）に異例のインタビュー取材を行ったほか、総統就任1周年会見にも出席し、これが原因で大炎上トラブルに巻き込まれていたこと等を週刊誌『週刊文春』などが報じています。

頼清徳総統は昨年5月20日に台湾の新総統に就任し、櫻井翔さんは報道番組『news zero』（日本テレビ系）のキャスターとして独占インタビュー取材を行い、頼総統が海外テレビ局の単独インタビューを応じるのは今回が初ということでも注目を集めました。

インタビューアーに櫻井翔さんが起用された理由、背景には台湾での嵐人気があるといい、週刊文春の取材に大東文化大学の野嶋剛教授は、「台湾ではジャニーズの性加害問題がほとんど報じられていないので、昔のままジャニーズ人気が保たれている。嵐を知らない人はいないくらいです。日台両国の世論の支持が得られる相手ということで、政権内での議論を経て、櫻井さんに白羽の矢が立った」と説明しています。

櫻井翔さんはインタビュー翌日に総統1周年会見にも記者として参加していたのですが、それが原因で大炎上騒動に巻き込まれていたとのことです。

総統1周年会見に同席した台湾の記者が自身のフェイスブックに、会見に参加した櫻井翔さんの写真をアップし、「彼は背が低くて細く、まるで天ぷら（注：台湾では魚のすり身を揚げた物）のよう。センター分けの天ぷら野郎だ」「センター分けなら総統にもインタビューできるのか」などと、櫻井さんの容姿を揶揄していたとのことです。

＜↓の画像が、大炎上した台湾記者のフェイスブック投稿＞

この投稿を台湾の嵐ファンが発見して大炎上騒動に発展し、記者はこのような投稿をした理由について、「これは友達との間のプライベートな投稿で、羨ましさや称賛の気持ちが嫉妬という形であらわれただけ」などと弁明するも批判は収まらず、謝罪コメントを投稿したそうです。

＜↓の画像は、台湾の天ぷら（甜不辣）の写真＞

記者はなぜこのような投稿をしたのか、その理由について野嶋剛教授は『Wedge ONLINE』の記事で説明しており、頼清徳総統に対してインタビューできたのは台湾メディアも2社のみと、かなり限定されていたことで総統府に対して抗議が寄せられていたといいます。

その翌日に行われた総統1周年会見に櫻井翔さんが参加し、現地記者団が騒然となって櫻井さんの姿を撮影し始めたところ、日本テレビのクルーが強い口調で「撮らないでください」と制止し、それに対して現地メディアからは「台湾でも彼は有名人だとわかっているだから、もし撮られたくないなら会見場に顔を出すべきではない」と反発の声が上がっていたといいます。

そうした様々な事情が重なって問題の記者は、櫻井翔さんの容姿を揶揄する投稿をしていたようなのですが、このトラブルに対してネット上では、

• 総統へのインタビューで櫻井翔を撮影しているくらいだから記者のレベルが分かる
• 地味人間が目立つ人に対して頑張って悪口言った感じで、なんかその記者哀れだな。台湾はいい人が多いだけに残念でならない。
• 肝心のジャニーズ問題の時も発言しないような飾りの芸能人コメンテーターだから仕方ない
• アイドルが記者まがいのことやってるのが気に入らないんでは？気持ちはわかるわ
• 撮られたくないなら来なければいい、は随分暴言だと思うね。仕事で来てるんだよね、翔くん。立場をわきまえてるってことなのでは？ そこんところが文化の違いなのなかあ。
• 櫻井翔はこの件で中国政府から睨まれたという話があるがその辺はどうなのかな？

などの声が上がっています。

記者はなぜ「天ぷら」というワードを使って櫻井翔さんを貶したのか謎ですが、櫻井さんもまさか記者からこのような攻撃を受けることになるとは思いもしなかったでしょうね。

週刊文春はこうしたトラブルを報じると共に、櫻井翔さんが頼清徳総統にインタビューを行ったことによって、今後は中国が関わる活動は難しくなったとも伝えています。

中国政府は頼清徳総統を「台湾独立派」の筆頭とみなしていて、そんな頼総統側から選ばれてインタビューを行った櫻井翔さんは政治的リスクが高いと判断され、今後は中国の企業が関わる仕事の獲得や、中国人の芸能人との共演は難しくなり、他の嵐メンバーにもその影響が及ぶ可能性があるとのことです。

頼清徳総統のインタビューは大きな波紋を広げているようですが、櫻井翔さんはキャスターとしてまた新たに大きな仕事をこなした形で、櫻井さんのキャスター業を巡っては否定的な声も少なくないものの、今後の活躍にも注目していきたいですね。