モンゴル出身の元横綱・朝青龍さん(本名=ドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ 37歳)が22日夜に自身のツイッターを更新し、小学生向け漫画雑誌『月刊コロコロコミック』(小学館)に掲載された描写に対して激怒しています。
朝青龍さんは、ギャグ漫画『やりすぎ!!︎イタズラくん』(原作:吉野あすみさん)の1コマに対して怒りを爆発させており、問題の場面は登場キャラクターが、モンゴル帝国の初代皇帝で英雄の「チンギス・ハン」の名前を答えるという問題に対して、男性器を模した絵などを記すという下ネタギャグが描かれています。
<↓の画像が、朝青龍さんが激怒している問題のシーン>
朝青龍さんはこの画像をどこで入手したのかは定かではありませんが、モンゴルの偉人を侮辱されたとして怒りを爆発させツイッターでは、「なー言いとけどなー!! 先祖バカにするお前ら!! 品格がない日本人!! 許せない!! 謝れ!! 謝れ!! 謝れ!! どこのゴミの会社!?」「よっぼど中国人がましや!! あれ得ない!! 悲し涙!! 大好きな日本人がこんな風に!!」「我が国東アジアで一番の平和である国!! 日本国まりに日本と平和国ありますか? てきばっかりの国々!! なぜこんな事おかした?」(すべて原文ママ)
とツイートしています。
<↓の画像が、朝青龍さんのブチギレツイート>
さらに、モンゴル語でも怒りのツイートをしており、そのツイートでは外交ルートを通じて謝罪するよう求めているのですが、このトラブルに対してネット上の反応を見てみると、
- ギャグマンガ、と言っても通じないかな
- これはブチ切れていいわ
- 表現の自由 以上
- 作者もモンゴリアンがコロコロ読んでるとは思わんわな
- 日本の過去の偉人なんぞ女体化されたり散々やねんで たかがガッキの読む雑誌の下ネタぐらい大目に見たれや
- 教科書に落書きした偉人の名前忘れんからええやん ザビエルさんクラスになってから怒れや
- 申し訳ないが、ドルジの無茶苦茶な日本語も含めてすごく笑える
- 毛沢東とか金日成だったら編集が真っ青になって止めさせるんだろうけどな。
- 日本は漫画でネタにする文化が異常なまでに浸透してるんやろな だからなんでこれでキレんねんってなる
- モンゴル人にとってはチンギス・ハーンは神にも等しい存在やからなぁ ワイらが天皇家ネタにするのと次元が違う
- いやコレは普通にアウトやろ超えちゃいけないライン考えろよ
- コロコロに品を求めるの草
- 普通に国際問題やと思うが このくらいで~とか言う奴は国際感覚ないアホやぞ
などのコメントが寄せられており、賛否両論となっています。
この程度のことで激怒するのはどうなのかと正直思ってしまいますが、チンギス・ハンはモンゴルで「神」「国家創建の英雄」などとして崇められている偉人ということから、元ネタはあくまでもギャグ漫画ではあるものの、モンゴル出身の朝青竜さんが激怒するのも仕方がないのかもしれません。
かつては読者の目にしか触れなかった内容も、今ではSNSなどを通じて容易に拡散される時代になっているので、内容にはより気を付ける必要があるのだと思いますが、ギャグ漫画も規制されていき表現の自由が奪われてしまうのも問題があり、なかなか難しいところですね。
今回のチンギス・ハン落書き事件は今後、どのような展開を迎えるのか引き続き見守っていきたいと思いますが、これ以上大きな騒動に発展しおかしな方へ向かわないでほしいものです。