お笑いタレント・志村けんさん(本名=志村康徳 70歳)が、新型コロナウイルスに感染していたことが25日に正式発表され、肺炎が重症化していることから、感染症の専門病院で人工肺装置「ECMO(エクモ)」を装着する状態にあることも判明し心配の声が上がっています。
所属事務所『イザワオフィス』は25日正午前に、志村けんさんが17日から倦怠感の症状が現れていたことや、20日に救急搬送されて重度の肺炎と診断されて入院し、PCR検査を受けたところ、23日に新型コロナウイルスの陽性が判明したと発表しました。
また、志村けんさんは発症から自宅で静養し、接触があった人物は限られていたことから、濃厚接触者の特定はすでに完了し、対象者は自宅待機をしていることも明らかにしていますが、その中に芸能人も含まれているのか否かは公表しておらず、感染経路は不明と説明しています。
<↓の画像は、志村けんさんの事務所が発表したコメント写真>
26日付の各スポーツ紙の報道によれば、志村けんさんは16日に冠番組『志村でナイト』(フジテレビ系 火曜24時55分)の収録でフジテレビを訪れたそうですが、自宅で足を痛めたことで控室に入ってから30分ほどで退出、帰宅したことで収録は中止になったといい、局側のスタッフとも会わなかったそうです。
そして、志村けんさんは20日に入院し、一時は気管挿管を行うほど重症化していたといい、24日には人工肺装置「ECMO」を装着するために、別の専門病院へと転院していたことも判明しているのですが、『サンケイスポーツ』は「集中治療室で人工呼吸器による治療を受けており、意識が混濁状態との情報もある」としています。
一方で『スポーツニッポン』(スポニチ)は、志村けんさんの肺全体に影が見られ、重症によって予断を許さない状況にはあるものの容体は安定しているとし、TBSは25日時点で意識もあると報道していました。
<↓の画像は、志村けんさんの人工肺装置・ECMO装着報道の写真>
また、『国立感染症研究所』は濃厚接触者の定義を「患者が発病した日以降に接触した者」とし、志村けんさんは発症した17日以降に仕事はしていないため、各テレビ局側は「濃厚接触者はいない」と答えています。
しかし、新型コロナウイルスは潜伏期間で無症状の状態でも、患者の鼻や喉から発症者と同程度の量のウイルスが検出されており、体外にウイルスを排出するのは発症の2、3日前から始まり、発症の半日前にはその量がピークに達すると推定されていることから、発症前に志村けんさんと接触した人たちも濃厚接触者にあたるとの指摘もあります。
そうしたことから、24日時点で保健所による調査が行われ、発症日(17日)と濃厚接触者はすでに特定が完了しているものの、発症前に志村けんさんと共演したタレントの芸能事務所では、タレントに体調面の聞き取りを行う動きもあるといい、現時点では症状が出ているケースは特にないものの、動向を見守っているそうです。
3月に入ってから収録された志村けんさん出演のテレビ番組は、5日に『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)、6日に連続テレビ小説(朝ドラ)『エール』(NHK)、10日に『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)、12・16日に『志村でナイト』(16日は中止)となっています。
<↓の画像は、志村けんさんの3月スケジュール、新型コロナウイルス感染から現在までの経緯>
志村けんさんとプライベートで度々飲みに行ったり、『志村でナイト』で共演している千鳥・大悟さんの体調を心配する声も相次いでいますが、所属事務所『吉本興業』はスポーツ紙の取材に対して、「全く問題はありません。濃厚接触はしていないので、隔離とかはされていません」と回答しています。
また、『天才!志村どうぶつ園』ではハリセンボン、タカアンドトシと共演していますが、いずれも問題ないとしています。
そして、志村けんさんの感染経路については現時点で不明なのですが、志村さんは夜遊び好きとして知られていることから、行きつけのガールズバーなどで新型コロナウイルスに感染した可能性もあると見られていて、関係者は「どこで感染したのか分からないのは本当に怖い。もし夜の街なら、至る所に危険がある」と話しているともスポニチは伝えています。
これらの報道を受けてネット上では、
- こりゃ相当ヤバい状態ってことがなんとなく読み取れる
- まだ亡くなるのは早い。。そんなことしたら長さんが怒る。まだくるんじゃないと。
- 収録時、志村さん以外の人が症状軽いか無症状の感染者で、志村さんが感染してしまった可能性もありますよね?そうであれば、大変な事になると思う…
- 人工心肺(ECMO)がついてる状態を「容体は安定」というのは無理がある。医者が付きっ切りで見てなきゃならない状態。なんとか乗り切って欲しい。
- 検査してないだけで、先に誰かなってるだろうね。ゆっくり休んで、早く元気な姿を見せていただきたい。
これから、どんどん増えますよ。オリンピックをするために隠してたものが剥がれますから。 - 既に感染が広まっていて、基礎疾患のある志村さんが重症化して発覚したのではないか。
志村さんが他の芸能人の誰かから感染したという可能性もあるが、ガールズバーでの濃厚接触での感染も考えられる。 - 人工心肺装置は都内でも余程大きい病院でないと置いていない。
重症というよりは重体ではないのか?意識混濁という情報もあるが、そのへんは取材できているのか? - テレビつけると、芸能人が何事も無いように騒いでる番組をよく見かける。視聴者はそれをみて、まあまだ平気だろうと錯覚してしまう。
テレビ局、タレントも生放送とか密集する収録は即刻やめないと。昔の番組の再放送に切り替えるなどして、メディアももっと危機感を煽ってほしい - 何だかんだ言ってもテレビでマスクをしている人もいないし、スタジオ内で換気なんか充分なはずもないのでウイルスは蔓延しているに違いない。
無症状の方が多数なので実態が分からないだけで、実際は芸能界の感染者はウジャウジャいるでしょ。 - とても残念なことになったが、このウイルスの危険性を多くの人が真剣に考える機会になったんじゃないだろうか。
インフルエンザに感染したといようなものではなく、交通事故で意識不明の重体というようなイメージだと思う。
などのコメントが寄せられています。
志村けんさんが現在装着しているという人工肺装置「ECMO(エクモ)」は、重症化した肺炎患者に用いられる装置で、肺に代わって血液に酸素を送り込み二酸化炭素を除去し、一時的に呼吸機能を代替することができるものです。
ECMOは新型コロナウイルス感染で重症化した患者にも用いられており、11日までに国内で重症化した患者23人がこの治療を受け、うち12人は症状が改善して装置を外すことが出来るまでに回復したといい、残りの11人は現在も治療を継続していて、20日時点では死亡者はいないとも報じられています。
志村けんさんは70歳と高齢であることや、数年前から病気がちで入退院を繰り返し、2016年には肺炎を発症して入院、さらに免疫力を低下させるお酒が好きで、4年前から禁煙しているものの、長年の喫煙によって肺はかなりのダメージを負っていたとみられ、それによって重症化してしまったのではとも推測されています。
各報道を見る限り、非常に厳しい状態にあるとみられますが、これから快方へと向かい、仕事復帰出来るまでに回復してほしいです。
そして、志村けんさんの感染経路については現時点では不明で、行きつけのガールズバーなのか、発症前に出演したテレビ番組での共演者、スタッフ等なのかは定かではないのですが、3月に入ってから共演したタレントは注意が必要だと思います。
特に2002年と2011年に肺気胸を患っている嵐・相葉雅紀さんは、『天才!志村どうぶつ園』で志村けんさんと共演していることから、多くのファンから心配の声が上がっていますが、各共演者それぞれ今後もし体調の異常がみられた場合には事務所などに報告し、感染拡大とならないように様々な対応を行っていってほしいですね。