『よしもとクリエイティブ・エージェンシー』所属のお笑いコンビ『NON STYLE』の井上裕介さん(36)が11日23時45分頃、東京・世田谷区若林3丁目の路上を乗用車で走行中、車線変更した際にタクシーと接触し、タクシー運転手にケガを負わせたまま、事故現場から逃走していたことが明らかとなり、13日未明に事務所が事故について説明するとともに謝罪しました。
『よしもとクリエイティブ・エージェンシー』は、井上さんが起こした接触事故を認めた上で、「井上は前を走っていたタクシーを追い越そうとした際に同車に接触したかもしれないと認識しておりましたが、事実確認をせずそのまま帰宅してしまっておりました。」と説明。
続けて、「弊社としてはこの度の事態を深刻に受け止め、井上とともに誠実に被害者対応に努めてまいります。被害者及び関係各位に多大なるご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。」と謝罪。
また、井上さんは事務所を通じて、「接触事故を起こしてしまい、その場でよく確認すべきところを怠ってしまい、被害者の方には大変申し訳ありません。誠意をもって対応してまいりたいと考えております」と謝罪しています。
警視庁世田谷署によると、事故現場は東京・世田谷区の東急・世田谷線の松陰神社前駅近くの世田谷通りの交差点付近でタクシーに接触し、その後通報せずに走り去ったといいます。
井上さんはこの日、23時30分頃まで世田谷区内のスタジオで番組収録を行っており、1人で乗用車を運転し自宅へ帰る途中だったそうで、片側1車線の右折レーンを走行中に左側にいたタクシーの前方に入り込み、タクシーの右前方部と井上さんの車の左後方部が接触し、井上さんが周囲の安全確認を怠ったことが原因とみられています。
タクシーを運転していた40代の運転手は、首や腰に全治2週間ほどのケガを負ったものの、井上さんはそのまま走り去ったとのこと。
<↓の画像は、事故が発生した現場の写真>
タクシー運転手は車のナンバーなどを目撃しており、警視庁は車両を特定し、井上さんが自宅に帰宅後の12日午前2時頃に警察は井上さんに任意同行を求め、取り調べに対して井上さんは「事故を起こしたことが世間に知られたら大変になると思った」と話したといい、警視庁は当て逃げの疑いもあるとみて、自動車運転処罰法違反(過失傷害)や道交法違反(救護義務違反)の容疑で調べているといいます。
その一方で、各スポーツ紙の取材に対して吉本興業の担当者は、「本人は『ぶつかったかもしれない』と思ったが接触後、信号でタクシーは、井上の車の後ろに止まったままで、運転手も出てこなかった。そのため『大丈夫なんだ』と判断してその場を去った」と説明。
また、井上さんが取り調べに対して「事故を起こしたことが世間に知られたら大変になると思った」と、当て逃げを認めるような供述をしていると報じられているものの、「警察から“これが分かったら大変なことになると思いますよね?”と言われ“そうですね”と答えたら、そういう話が出た」「もし警察でそう言ったのなら、拘束されるはず」と否定しています。
さらに、事故現場から逃げ去ったとのことから、飲酒運転だったのではないかという疑惑が浮上しているものの、「世田谷区内のスタジオで収録が終わったのが23時過ぎ。23時半ごろにスタジオを出て事故が起きたのが15分後。運転しながら酒を飲んだのなら別だが、飲酒はありえない」と否定しています。
そして、井上さんは今回の当て逃げ事故により、12日に出演予定だった生放送のレギュラー番組『ひるキュン!』(TOKYO MX 月~金曜午後12時)、ゲスト出演を予定していたラジオ番組『スカイロケットカンパニー』(TOKYO FM 月~金曜17時)への出演をキャンセル。
事務所の関係者は、「刑事処分が出るまでは事実上、活動は自粛する」と話しているそうで、テレビやラジオのレギュラー番組、14日に出演予定だった東京・ルミネtheよしもとでの舞台についても当面休む見込みだといい、収録済みの年末年始の番組については未定とのことなのですが、井上さんの当て逃げ事故に対してネット上では、
- どこかで正義感のある人だと思ってたからガッカリだね
- タクシーなんて最近はドラレコ付けてるの多いし、逃げられんだろ
- 逃げる気があったかどうかは別として、当たった感覚があったなら、一度止まって確認すべきだったと思う。そうすりゃ示談と謝罪で済んだかもしれないレベル。
- 最初の報道となんか違うなぁ。気づかないで去ったなら悪意はないと思うが。相手ケガするくらいなら気付いて止まるんじゃない?井上さんが気付いてて逃げるなんて思わないんだけど。ほんとの事が知りたいな。
- 当て逃げした井上が悪いが、タクシー運転手も痛くもないのに痛いフリをしている。車同士が少し接触くらいでは痛くなるわけがない。人身事故になる衝突なら逃げたりしない。被害者だからと言ってこういう行為はするべきではない
- 運転する人なら分かると思うけど走行中の車に小石が当たっただけでも気づくもの。相手が怪我をするほど車をぶつけておいて気づかないは有り得ない。
- ちょっとした『コツ』でも当て逃げ。とりあえず車から降りて確認するのが普通でしょ?逆に車当てられたらブチ切れそう
- スタジオ収録後あまり時間が経ってないので、少なくとも飲酒はしてないみたいだね。タクシーの運転手も金目当てに大げさに言ってるけど、実際は大した事ないんだろうね。
などのコメントが寄せられています。
13日放送の『スッキリ!』(日本テレビ系)では、井上さんの先輩である極楽とんぼ・加藤浩次さんが、厳しい表情で「何してんだよと、事務所の後輩として言いたいです」「なんでその場から立ち去るんだ。(車で)当てたのなら、その場で話をして、どういう事故だったのか警察呼んでやるべき。ただそれだけのことなのに…」と非難し、最後に「しっかり反省して戻って来て欲しい」と語っていました。
さらに、井上さんの後輩であるハリセンボン・近藤春菜さんは、「事故を起こしてパニックになったとしても、そこでちゃんと対応すべき。なぜ逃げてしまったのか」とコメントしていました。
『とくダネ!』(フジテレビ系)では、フリーアナウンサーの小倉智昭さんが、「事務所の発表よりご本人の方がより悪質であることを認めている感じですね。本人が大層なことになるって、瞬間的に判断できなかったのかな。当て逃げしたら、もっと大変なことになるって」「当て逃げでなくても、タレントさんの場合、記事になるから。事故だけでベタ記事にはなるから、怖いっていうのがあったのかも。でも、当て逃げでもっと記事を大きくしちゃいましたね」とコメントしていました。
警視庁が発表した情報と事務所側が話している情報に違いがあり、事務所側の話しによれば、井上さんはタクシーに「ぶつかったかもしれない」と思った程度の接触だったとのことから、故意の当て逃げではなかった可能性も出てきています。
しかし、40代のタクシー運転手は首と腰に全治2週間程度の軽傷を負っており、もしかすった程度の接触だったのであれば、ここまでのケガを負うことはなかったのではないかと思いますが、事故の詳しい状況について不明な点がまだ多くあり、タクシーにはドライブレコーダーが取り付けられていた可能性もあるため、引き続き今回の事故に関する情報に注目したいところですね。