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渡辺直美がブタ役で東京五輪開会式に出演案も…元電通・佐々木宏の不適切演出を週刊文春報道でバッシングの嵐に

佐々木宏が渡辺直美を侮辱発言で大炎上、東京五輪の開閉会式の総合統括辞任し謝罪。ブタ演出プランが大騒動に…画像あり

今年7月23日~8月8日にかけて開催予定の『東京五輪』で、開会式の総合統括に起用されていたクリエイティブディレクター・佐々木宏さん(ささき・ひろし 66歳)が、開会式に出演予定のお笑いタレント・渡辺直美さんに、「ブタ」役を演じさせるプランを提案していたことが週刊誌『週刊文春』に報じられ騒動に発展しています。

佐々木宏さんはこの報道を受けて、謝罪コメントを発表するとともに、総合統括からの辞意を表明しましたが、今もなおネット上では大炎上状態が続いています。

東京五輪・パラリンピックの開会式・閉会式の演出は当初、能楽師・俳優の野村萬斎さんを総合統括に起用し、その他に佐々木宏さん、映画監督の山崎貴さん、ミュージシャンの椎名林檎さん、映画プロデューサー・作家の川村元気さん、クリエイティブディレクターの栗栖良依さん、菅野薫さん、演出・振付家のMIKIKOさんの8人による演出企画チームが担当予定でした。

<↓の画像は、山崎貴監督、野村萬斎さん、佐々木宏さんの写真>

しかし、東京五輪の大会組織委員会は昨年12月に開閉開式企画・演出チームの体制見直しを発表し、野村萬斎さんを総合統括としたチームの解散や、パラリンピックの演出総括だった佐々木宏さんを新体制の総合統括に任命したことを明らかにしました。

『週刊文春』によれば、佐々木宏さんは新体制が発表される前の昨年3月5日に、東京五輪の開会式の演出を担当するメンバーのグループLINEで、「ブタ=渡辺直美への変身部分。どう可愛く見せるか。オリンピッグ」「ブヒー ブヒー/(宇宙人家族がふりかえると、宇宙人家族が飼っている、ブタ=オリンピッグが、オリの中で興奮している。)」「空から降り立つ、オリンピッグ=渡辺直美さん」といったメッセージを投稿していました。

<↓の画像は、『週刊文春』が入手した佐々木宏さんのLINE投稿の写真>

こうした佐々木宏さんの提案に対して、ある女性メンバーは「容姿のことをその様に例えるのが気分よくないです/女性目線かもしれませんが、理解できません」と投稿、他の男性メンバーも「眩暈(めまい)がするほどヤバい」などと佐々木さんの案を非難し、これらの反対を受けてこの演出プランは撤回されたそうです。

なお、佐々木宏さんは他のメンバーからの反対意見に対して、「普通目線で、豚に例えるのは、良くないでしょう。(中略)ただ、童話にもあり、可愛いイメージにもなり得るなと」などと返していたそうです。

そして、この報道を受けて佐々木宏さんは東京五輪の大会組織委員会を通じて謝罪文を発表するとともに、組織委員会の橋本聖子会長に辞意を伝えたことを明らかにし、18日正午から行われた記者会見で橋本会長が、佐々木さんの辞任を正式発表しています。

佐々木宏さんが綴った謝罪コメントでは、『週刊文春』が報じた渡辺直美さんをブタにするという侮辱的な演出について、オリンピック開会式のアイデアフラッシュを仲間うちでやり取りする中で、私のアイデア及び、発言内容に、非常に不適切な表現がありました。出演者の候補として名前が上がっていた渡辺直美さんに対する演出アイデアの中で、宇宙人と地球人の接点的な役柄で、オリンピックの使者的キャラということで、オリンピックの語尾をピッグという駄洒落にして、オリンピッグという名前のピンク色の衣装で、耳がぶたのはどうだろう、というような発案をしました。と、このような案を出した経緯、理由を説明しています。

その上でこの演出プランに対して他のメンバーからは、「ピンとこない」「面白くない」「女性を豚に例えるなんてありえない」「一時的なアイデアだとしても、言うべきじゃない」などと、LINE上で激怒されたと明かし、私も、その場で、大変恥ずかしながら、スタッフからの率直な直言で目が覚めました。メンバー全員にLINE上で謝り、撤回しました。気づかせてくれたことに礼も言ったつもりです。と綴っています。

続けて、ざっくばらんにやりとりした中で、私が調子に乗って出したアイデアです。渡辺直美さんに対しては、大変な侮辱となる私の発案、発言となること。これは取り返しのつかないことです。心から反省して、ご本人、そして、このような内容でご不快になられた方々に、心からお詫び申し上げます。」「渡辺さんにはどのようにお詫びをしてもしきれないと思っています。世界的な活躍をされ、個人的にも大変ファンでした渡辺直美さんに、この度のことで、ご不快な思いをさせてしまったことが、本当に悔やまれてなりません。心からお詫び申し上げます。などと謝罪しています。

その上で、この私のLINE上での、大失言が表に出て、渡辺直美さんにも伝わるときが来たら、責任をとって辞表を出すべきと考えて来ました。とし、橋本聖子会長には総合統括を辞意することを伝え、辞表を提出すると報告しています。

最後に、ふだんは、自分では、多様性、ジェンダー問題、そして、容姿などを揶揄して人を傷つけてはいけないと言うことには、気をつけているつもりでしたが、このようなことで、それがとんでもない勘違いで、自分の意識の低さ、無神経さにあらためて、気づいた次第です。今後は、自分の生活全般、仕事に対する姿勢、日常の言動などについて、猛反省し、意識改革をし、自らの思い込み、偏見、鈍感さ、などを見直し、あらためて、生まれ変わりたいと思います。この度は、大変申し訳ありませんでした。と、失言に対する謝罪と反省の言葉を綴っています。

なお、佐々木宏さんのLINE上での不適切な言動に対して、渡辺直美さんは所属事務所『吉本興業』を通じてコメントを発表しており、「オリンピックの件ですが、去年、会社を通じて内々に開会式への出演依頼をいただいておりましたが、コロナの影響で オリンピックも延期となり、依頼も一度白紙になったと聞いておりました。それ以降は何も知らされておらず、最初に聞いていた演出とは違うこの様な報道を受けて、私自身正直驚いております。」と心境を明かしています。

続けて、「表に出る立場の渡辺直美として、体が大きいと言われる事も事実ですし、見た目を揶揄されることも重々理解した上でお仕事をさせていただいております。実際、私自身はこの体型で幸せです。なので今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます。しかし、ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております。」と綴っています。

そして、佐々木宏さんの問題言動と謝罪、総合統括からの辞意表明などを受けてネット上では、

などの声が上がっており、大炎上状態が続いています。

渡辺直美さんにブタ役をやらせるプランを出した佐々木宏さんは業界では非常に有名な方で、1977年に業界最大手の広告代理店『電通』に入社後は、コピーライター、クリエイティブディレクターとして活躍し、2003年に独立しました。

これまでに手掛けた代表的なCM作品は、『ソフトバンクモバイル』の「白戸家」、『BOSS』、『トヨタ自動車』の「実写版ドラえもん」や「ReBORN」、『JR東海』の「そうだ 京都、行こう。」、『江崎グリコ』の「オトナグリコ 実写版サザエさん」、『富士フィルム』の「お正月を写そう」など、記憶に残る印象的な作品を数多く手掛けており、AKB48のシングル曲『希望的リフレイン』のミュージックビデオ制作も手掛けています。

また、2016年開催のリオデジャネイロ五輪の閉会式では、東京を世界にPRする「ハンドオーバーセレモニー」の企画演出を担当し、安倍晋三前首相がスーパーマリオ役を演じた“安倍マリオ”も佐々木宏さんによる演出でした。

佐々木宏さんは、誰もが一度は目にしたことのある作品を生み出してきた方ですが、東京五輪の開会式もテレビCMの延長と考えていたのかは不明ながら、渡辺直美さんにブタ役を演じさせることが問題だと思わずに、1つの案として提示していたというのは驚きです。

あくまでもLINEグループ内での発言ではありますが、侮辱的なプランを安易に出してしまうような方は、東京五輪の開閉会式の総合統括には相応しくないため、辞任は当然だと思います。

佐々木宏さんの言動を巡る問題に関しては、国内だけでなく海外の大手メディアも一斉に報じており、森喜朗前会長による女性蔑視発言も大きな問題となりましたが、再び女性に対する不適切な言動がクローズアップされてしまい、東京五輪のイメージがさらに悪化しており、このような状態で五輪を開催して大丈夫なのかと不安が募るばかりです。

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