俳優・三浦春馬さん(みうら・はるま 享年30)が7月18日14時10分に急死し、今日で四十九日を迎え、所属事務所『アミューズ』が公式サイト上でコメントを発表し、三浦さんの死が「自死」だったことを初めて公表すると共に、亡くなった経緯や遺書の存在、今後についての説明を行っています。
アミューズは、三浦春馬さんの突然の訃報から四十九日までの間、情報に誤りが無いように事実関係の把握や整理に努めてきたとし、現時点で事務所が把握している経緯や情報を報告しています。
最初に【当日の経緯について】として、三浦春馬さんが午後から予定していた仕事へ向かうため、約束の時間に担当マネージャーが自宅へ迎えに行ったものの、返事が無かったことで部屋に向かったそうです。
インターホンを鳴らしても応答が無く、マンションの管理会社に連絡して部屋の中へ入ると、すでに意識がない状態の三浦春馬さんを発見し、すぐ応急手当をすると共に、警察と救急に連絡、病院に搬送されましたが14時10分に死亡が確認されたと説明しています。
その後、「警察による現場及び時間経過の検証の結果、事件性は確認されず、検視の結果から死因は自死であるとの報告を受けました。」
としています。
スポーツ紙などの報道では、松岡茉優さん主演ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系 15日22時スタート)の撮影現場に三浦春馬さんが現れず、不審に思ったマネージャーが自宅へ向かったとしていましたが、「仕事の際にはマネージャーが送迎しておりますので、そのような事実はございません。」と否定しています。
続いて【遺書の存在について】として、「警察の現場検証の結果、本人が日頃から役作りなど様々な思いを綴ったノートは自宅から発見されましたが、遺書はありませんでした。そのノートにも、自死の動機や原因と直接結びつくような内容はなく、また、ファンの皆さま、スタッフ、アーティスト仲間などへ遺した文章や、遺書なども結果として見つかっておりません。」
と、遺書とみられるものは無かったと報告しています。
三浦春馬さんは亡くなるまで数多くの仕事を抱えており、オーバーワークによる肉体的、精神的な疲労も死の要因だったのではとの声もありますが、アミューズは【仕事の進め方について】として、「出演のオファーをいただいた時点で、スケジュール、作品の持つ意味合い、そして本人の思いなども含めて、その都度、本人と担当マネージャーとの間で丁寧に話し合いながら進めて参りました。」
と説明しています。
また、「一部報道に『留学を中止して帰国するようにマネージャーが指示した』といった内容の記事がございましたが、そのような事実はございません。」
と否定しています。
三浦春馬さんが生前、取り組んできた未公開作品については、現在関係者と協議を重ねながら、「放送、公開に向けて調整を進めさせていただいている」としています。
他にも、三浦春馬さんが主演したブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』について、映像化を希望するファンたちがネット上で署名活動を行い、現時点で約6万人が賛同をしているのですが、これについてアミューズは、「権利の問題で全編映像化は叶わなかったものの、ブロードウェイサイドの皆さまのご厚意で、15分程度の特別映像を後日アップさせていただく事となりました。」
と発表しています。
さらに、すでに完売している『キンキーブーツ』のサントラCDを再発し、4日からネット通販サイトで購入可能と告知しています。
『キンキーブーツ』以外の出演作品に関しても、引き続き関係各所と検討を進めていくとした上で、三浦春馬さんに関する作品で事務所が得た全利益については、「三浦春馬基金(仮称)を2020年内に立ち上げ、本人の遺志を継ぎ、これまで携わってきた『Act Against AIDS(現ACT AGAINST ANYTHING)』の活動を通し、ラオフレンズ小児病院を始めとする、あらゆる困難に立ち向かう人々への寄付・支援に充てさせていただきます。」
と報告しています。
そして、三浦春馬さんのお別れ会については年内に実施する予定とし、「新型コロナウイルス感染の拡大状況を見ながら、実施の日程や方法を検討しておりますので、詳細が決まり次第、改めてお伝えさせていただきます。」
としています。
最後に、【誹謗中傷に関する改めてのお願い】として、「ご心痛の中にいらっしゃるご遺族や友人のプライベートを詮索するような記事の掲載、そのための過剰な取材行為、弊社所属アーティスト及びマネージャー等に対するネット上での根拠のない誹謗中傷に関しまして改めてお控えいただけますようお願い申し上げます。」
と呼び掛けています。
アミューズはこのように三浦春馬さんについての説明をしており、四十九日のコメント発表を受けてネット上では、
- 留学の件はあやしいね。本人は亡くなってるし事実は分からないまま
- なんだかスッキリしない…春馬君に何があったの、事務所は何かしら知ってるはず、きちんと説明してほしい。
このままだと春馬君を思うとずっと胸が苦しいまま。… - 時間とか経緯とか今更わかっても、春馬くんはもどってこない。どうにかして、彼を助けてあげたかったという後悔しかない。
- これ位の内容をどうして直ぐに発表出来なかったのかが理解できない
- 何で49日も経ってからの報告なのか気になる。こんなに発表を引っ張っておいて、大した詳細でもないし。
彼がもう戻らないと言うことだけは真実なのが悲しすぎる。 - 亡くなってもなお、自身の胸の内は明かさず旅立ったのですね。誰の事も責めず、誰かのせいにすることもせず、ただ自分だけを責め続けたのでしょうね。ただただ辛い
- 色々と悩みはあったのかもしれないけれど、もうどうしようもなく死を選んだというわけではなく、突発的な出来事だったのだろうか。
確かに出演中のドラマを途中で投げ出したりする人じゃないと思う。いまだに信じられない。 - 「三浦さんは引退したと思うことにした」と以前コメントされていた方がいてそういう捉え方もあるなと思った
死を選ぶほど複雑な想いを抱え亡くなった事から目を背ける訳ではなく、今でも画面で姿をお見かけする度、「亡くなってしまったんだな」と悲しい感情に傾く前に、「あちらでも元気にしているかな」と考えてみるようにしている
ただ、やはり円熟した姿を見たかったとは思ってしまいます
などの声が上がっています。
三浦春馬さんの突然の死を巡っては、ネット上でも様々な情報が飛び交っており、自殺ではなく他殺、亡くなった前日もしくは当日がアミューズとの契約更新日だったなど、数多くの真偽不明の情報が流れています。
そうした中で、四十九日のタイミングでアミューズは三浦春馬さんが「自死」だったことを公表すると共に、遺体が発見された当日の経緯、様々なメディアが報じていた遺書の存在、ロンドン留学についての説明もしていますが、三浦さんの熱狂的ファンたちからは今もなお、アミューズの説明に対しては不満の声が多く上がっている状況にあります。
あまりにも突然の死だったことで、多くのファンは三浦春馬さんの死を受け入れることができず、事務所側に原因があったのではないか、何か不都合な事実を隠しているのではないかと疑いたくなる気持ちも分からないでもないです。
ただ、いずれも根拠のない噂、憶測に過ぎず、ネット上で流れている情報を鵜呑みにし、勝手な思い込みでアミューズや関係者らを誹謗中傷するのは問題があり、ネットへの書き込みには注意が必要かと思います。
アミューズは今回、ファンから映像化を希望する声が殺到している『キンキーブーツ』の一部映像を公開することや、サントラCDの再発、未公開作品の公開に向けて調整を進めているとしていますが、生前取り組んでいた全ての未公開作品を公開できるように話を進めていってほしいところです。