『テレビ朝日』スポーツ局に所属する社員が、『東京五輪』の関係者用に製作した『ドラえもん』のピンバッジを社内から持ち出し、フリマアプリ『メルカリ』で転売して多額の利益を得ていたことが週刊誌『週刊文春』の報道で判明しました。
22日発売の『週刊文春』によれば、メルカリでは【《レア品》ピンバッジ ドラえもん 東京2020 非売品 メディアピン】との商品タイトルで販売され、商品説明欄には「関係者のみ手に入る大変貴重なピンバッジです」などと記されており、価格は「2万8,900円」に設定されていたとのことです。
＜↓の画像は、メルカリで販売されていたドラえもん・ピンバッジの写真＞
テレビ朝日関係者は、この非売品であるドラえもん・ピンバッジについて、「転売して小遣い稼ぎをしているのは、うちのスポーツ局局員のようなんです」「ピンバッジはテレ朝スポーツ局の経費で製作され、限定3000個の非売品。海外メディアや選手に配布するためのもので、ドラえもんがあしらってあるため、関係者の間でも評判の品。でも、スポーツ局の人間なら、関係者に渡すふりをして持ち出せる」
と語っています。
テレビ朝日内部でも転売ヤーの存在が噂になり、犯人として名前が浮上したのが「フィギュアスケートを担当する中堅のプロデューサー・A氏と仲良しの後輩・B氏」だったそうです。
犯人と目されている2人についてスポーツ局関係者は、「A氏はフィギュアスケートを担当する中堅のプロデューサー。A氏と仲良しの後輩・B氏は体操を担当するチーフディレクターです。2人とも五輪においてはNHKと民放各局で構成するジャパンコンソーシアム（JC）に派遣され、国際映像の制作に携わっていた」
と説明しています。
この2人が犯人に絞られた理由については、「2人とも妻のアカウントを利用していた。A氏の妻のアカウント名に彼の愛犬の名前が入っていたので、もろバレでした」
としています。
メルカリにはドラえもん・ピンバッジの他にも、『ジャパンコンソーシアム』のバッジや他のテレビ局のバッジも出品されていたといい、販売額は判明している分だけで約30万円に上るとのことです。
そして、『週刊文春』は真相を確かめるため、フィギュアスケートを担当の中堅プロデューサー・A氏に直撃取材を行ったところ、「（ピンバッジをメルカリで転売した？）僕、メルカリのID持ってないんで、すみません」「（妻のIDで販売しているのでは？）知らないんですみません」
と語り、転売を認めなかったといいます。
一方の体操を担当するチーフディレクター・B氏はシラを切り、「わからないです」と繰り返すのみだったそうです。
しかし、取材を行った直後に2つのアカウントの名称やアイコンが変更され、売れ残っていた商品は全て取り下げられたそうですが、テレビ朝日社員の転売行為は法律的に問題は無いのか、『週刊文春』が『原田綜合法律事務所』の原田和幸弁護士に話を聞いたところ、「転売目的で会社のものを持ち出した場合は窃盗罪の、あるいは、当初は配布目的で後から販売目的に変わった場合は占有離脱物横領罪の可能性がある。前者の場合は10年以下の懲役、または50万円以下の罰金。後者の場合は、1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料となる」
と指摘しています。
『週刊文春』はテレビ朝日にも取材を行ったところ、「スポーツ局の社員が自宅に持ち帰り、それを配偶者が転売したことは大変遺憾です。当該社員らに対して転売先に販売代金を返金し、ピンバッジを回収するよう指示するとともに、家族が関わる問題でもあることから弁護士を交え、更に事実関係を精査の上、厳正に対処します」
と回答し、テレビ朝日の社員が転売行為をしていたのは事実だったようです。
この報道を受けてネット上では、
- テレ朝はコンプライアンスどうなってんの？
- スポーツ局ということは、、、飛び降り骨折社員への見舞金捻出のためですか？
- 文春はどうだか知らないが、出版社でも見本誌を転売している奴も居るからなぁ。どの会社にも居るだろ
- 業務上横領で告発はしない内部で隠密に解決 それが身内に甘いマスゴミ体質
- 窃盗であっても、どうせ２週間の夏休みと甘々の厳重注意で済ますんでしょ？他人に厳しく自分に甘いマスゴミさんよ。
- またテレ朝、そしてまたスポーツ部、管理のできないスポーツ脳って言われても致し方ない。また玉川さんはだんまりかな？
- また朝の番組で、訳知り顔の人が美辞麗句を並べたお詫びをして、以降は有耶無耶にするのでしょう。
深夜カラオケの騒動に対して、社内調査の上で報告するようなこと言ってた気がしますが、やりました？ - 一つくらいなら誰が売ったか分からないが、まとまった数なら関係者しかないからな。でも五輪が終わった今、この余ったバッジはどうする予定だったのだろうか。
もともと贈答品で持ち出し管理も甘く、しかも廃棄予定の物ならそこまで重い罪になるとは思えないけど、どうなんでしょうね。 - ここまでくると、社員一個人が悪いのではなくて会社の問題。つまり会社役員と社長の問題。
しかし、朝日は次から次と、よくもまぁ、こんなに出てくるよなぁ。ある意味、感心するわ。
などの声が上がっています。
テレビ朝日のスポーツ局といえば8月に、東京五輪関連の番組製作を手掛けていた20代の社員6人らが緊急事態宣言下に打ち上げを行い、2次会を行ったカラオケ店で女性社員が転落し、左足骨折の重傷を負って入院するという事故を起こしています。
別の部署では20代の社員が、他人の家に侵入して1万円相当のイヤホンを盗むという窃盗事件を起こし逮捕されています。
それに続いてまたしてもスポーツ局の社員が、会社が所有するものを持ち出して転売していたことが発覚し、これは窃盗や横領にあたる行為とのことで、『週刊文春』に今後の対応を回答するだけでなく、正式にコメントを出す必要があるのではないでしょうかね。
そして、プロデューサーA氏、チーフディレクターB氏に対しては重い処分を下すべきかと思いますが、今後どういった対応をするのかに注目したいところです。