来年9月に引退することを発表した歌手・安室奈美恵さん(40)の特集番組『安室奈美恵 告白』(NHK)が、来年1月7日に再放送されることが明らかになりました。
この番組は11月23日(木曜22時)に放送されたのですが、20~50代の女性を中心に高い注目を集め、リアルタイム視聴と録画視聴率を合わせた総合視聴率は12.1%(関東地区)を記録しました。
NHK広報部によると、この番組のお再放送を希望する声が非常に多く、その件数は放送後わずか1週間で、2万7000件以上という記録的な数字を記録し、今年放送された番組の中では最も多い再放送を希望する声が集まったといいます。
<↓の画像は、『安室奈美恵 告白』のワンシーン>
そして、こうした多くの要望を受けてNHKは、来年1月7日深夜0時10分から番組を再放送することを発表し、ネット上では前回の放送を見逃した方だけでなく、前回の放送を見た方からも再放送を喜ぶ声が上がっています。
大きな反響を呼び再放送が決定した『安室奈美恵 告白』は、安室奈美恵さんが突然の引退発表をしてから1ヶ月後に行われたインタビューの模様を収録しており、1992年(当時15歳}にデビューした直後の不安、音楽プロデューサー・小室哲哉さんとの出会い、10代でトップアーティストになった時に感じていた重圧。
『TRF』のダンサー・SAMさん(本名=丸山正温[まさはる] 55歳)とのできちゃった結婚、長男・温大さん(はると)の出産、育児休業、歌手活動再開などを映像と共に振り返り、当時どのような思いを抱いていたのかなどについて赤裸々に語った内容となっています。
安室奈美恵さんは番組で引退の理由については、「引退の文字がちらついたのは20代後半の時ですね。歌手の安室奈美恵というのがちょっと分からなくなった」「リアルに引退が目の前に来たのは20周年の時だったので、これはもう、いまがそういう時期なのかもしれないな」と思ったことを明かし、デビュー20周年の2012年11月~12月にかけて行った自身初の5大ドームツアーを実現した時に、「歌手として全てをやり尽くした」と引退を決意していたと告白しています。
安室奈美恵さんはこの時点で、マネージャーには「21年目、22年目も仕事をしていくかは考えさせてください」と伝えていたそうなのですが、このタイミングで引退することはできませんでした。
その後、安室奈美恵さんは引退のタイミングを25周年に定め、それからは多くのファンによりコンサートを楽しんでもらおうと思い、引退を発表する1年前の昨年8月から今年5月まで40都市100公演のホールツアーを開催し、このツアーはファンに感謝を伝えるためのものだったと明かしています。
そして、来年2月からスタートする5大ドームツアー(全15公演)とアジア公演を前に、「いつもの自分らしくやれればいい。みんなと一緒に楽しめる空間を作って、楽しい一年になれば私はうれしいなって思います」と笑顔で語り、「デビューがあれば、引退が来る。始まりがあれば、必ず終わりがある」という言葉も残していました。
番組ではこの他に、「(長男・温大さんの)親離れが進んでいるけど、私の子離れが進んでいないので、『おめえ、うぜえよ』みたいな感じの毎日です」と、子供との関係について語る場面もあり、かなり貴重な番組となっています。
なお、11月23日に放送された際のリアルタイム視聴率は9.1%で、これに対して週刊誌『週刊新潮』は「安室奈美恵の特番が大コケ NHKでもしらけムード」というタイトルの記事を報じ、この記事ではNHKの関係者が「局内では、最悪でも15%は見込んでいました」「NHKとしては、特番をサプライズ獲得の“呼び水”にするつもりでした。でも、この数字では、“せっかく出てもらっても、目玉にならないのではないか”と囁かれ出す始末です」と語っているのですが、NHKの木曜22時からの放送にしては十分高い数字となっており、再放送を希望するコメントの数から見ても見逃してしまった方が多かったのだと思います。
安室奈美恵さんが今後引退までに、地上波のテレビ番組のインタビューを受けるかどうかは不明で、ここまで赤裸々に自身について語る姿はもう見られない可能性が高いため、来年1月7日深夜0時10分からの再放送は忘れずにチェックしたいですね。