霜降り明星・粗品がytv漫才新人賞で審査員初挑戦、ネタに的確指摘で絶賛も。尖った審査でM-1グランプリに期待も
読売テレビ主催のお笑い賞レース『第14回 ytv漫才新人賞』の決勝戦が2日に開催され、吉本興業所属の芸歴9年目コンビ『フースーヤ』が優勝を果たしました。
今年のytv漫才新人賞では、第7回大会で優勝した『霜降り明星』の粗品さんが初めてお笑い賞レースの審査員を務め、審査内容にも大きな注目が集まりました。
ytv漫才新人賞は2012年からスタートし、大会の出場条件は「関西を拠点に活躍する芸歴10年目までの若手芸人」とし、予選を通過した6組と敗者復活枠の1組を入れた合計7組で優勝を争い、今年は『フースーヤ』、『翠星チークダンス』、『マーティー』、『オーパスツー』、『マーメイド』、『タチマチ』、『ぐろう』が決勝戦に出場しました。
<↓の画像が、決勝進出コンビ7組の写真>
司会は2年連続で『ブラックマヨネーズ』が担当し、審査員は昨年から引き続き『ハイヒール』のリンゴさん、『プラン9』のお~い!久馬さん、『フットボールアワー』の岩尾望さん、ハリウッドザコシショウさん、そして『霜降り明星』の粗品さんが新たに加わりました。
<↓の画像は、今年のytv漫才新人賞・審査員5人の写真>
審査方法は、FIRST ROUNDが各審査員の持ち点が100点で500満点で審査し、上位2組が最終決戦に進み、審査員5人が面白いと思った方に投票し、票数が多い方が優勝となります。
今年はフースーヤと翠星チークダンスが最終決戦に進み、フットボールアワー岩尾望さんを除く4人がフースーヤに投票し、フースーヤが14代目王者となり賞金100万円と特番の特典を獲得しました。
<↓の画像が、優勝したフースーヤの写真>
そして、2年ぶり3回目の決勝進出となった芸歴9年目のフースーヤが優勝を果たしたことはもちろんのこと、お笑い賞レースで初めて審査員を務めた粗品さんの審査内容も話題になっており、他の審査員たちが100点満点中90点前後の点数をつける中で、粗品さんはフースーヤにつけた86点が最高で、7組の平均点数は81.5点と厳しい評価でした。
ただ、『スポーツニッポン』(スポニチ)によれば、粗品さんは厳しい点をつけたうえで良い点を褒め、そして課題点を的確に指摘して芸人を唸らせ、「確固とした評価基準、破綻のない論理性で、芳しくない評価だった出演芸人も思わず『すごっ』と漏らすほどの衝撃的な審査員デビューとなった」
としています。
最終決戦に進出した『翠星チークダンス』の1本目のネタについて、「男女コンビが男女の関係っぽく落とし込むというのは珍しいと思うが、正直、漫才師全体ではかなり見たことあるネタ。男がメンヘラで女性の方を好きというのはギリ個性。でも、本音は木佐とチロルでしかない発明があってほしい」
と指摘し、2本目では「木佐のサイコ感とかメンヘラ感も一本目より出てて、この方向性は大ありや」と絶賛していました。
優勝したフースーヤの1本目は、「ギャグに早くいきたいからか知らんけど、ウケを諦めてるくらいのテンションで突っ込んでたりするのが気になった」
とし、そして制限時間を30秒近くオーバーしていたことに対しても苦言を呈していましたが、2本目のネタを見て粗品さんはフースーヤに投票し、「一緒に仕事するのが楽しみや」とコメントしていました。
こうした粗品さんの審査に対してネット上では、
- 思ったよりちゃんと審査してた 観客の受けも考慮してる
- 賞レースで70点台は衝撃。ちゃんと審査員してたな
- もう松本人志は戻る所がないかも
- 審査員でこんだけ明確に言語化した人おらんかったな、すげえ
- 粗品のダメ出しや改善案って合ってるの? あんな偉そうに言ってる奴が作るのが霜降りの漫才なわけだろ 全組霜降りより面白かったぞ
- 普段からこういう路線でいったらいいのに
- 凄い才能と実力を持っている人だと思うので、「あいつおもんない」とか言わないほうがいいし、そんな事を言う必要もないと思う
- 評論家なん?本人が色々批評しとるけどお前自身が全くオモロない
- ここ最近の甘々M-1審査員にうんざりしてたので見ててスッキリした。ぜひM-1も審査員してほしい
- 松本人志に憧れてるんだろうな 尖った感じとか、1人賛否も1人ごっつ意識してそうだし
- 個性的な審査は自由というか大いに結構やけど、一人であんなに点差つけたら他に審査員が気遣って数点さ刻みで差つけてんのが無意味になんねん そういうのが全く分かつてないんやろな
- 点数の高低に関わらずどんなネタにでも「めっちゃ面白かったです!」としか言わないM-1山内の100倍説得力があり、これぞ審査員だと思った。
霜降りがどれだけ面白いコンビかは個人の判断によるが、少なくとも真剣にお笑いと向き合ってる姿勢は感じた
などの声が上がっています。
粗品さんは高校1年時から『R-1グランプリ』などにも出場し、アマチュア時代から高い評価を受け、そして大学1年時にオーディションに合格して吉本興業に入り、プロになってから早々に頭角を現し、コンビ結成から5年後の2018年にR-1の決勝進出、同年の『M-1グランプリ』で史上最年少で優勝を果たし、翌年のR-1で優勝して史上初の2冠を達成するなどの結果を残しています。
お笑いへの熱量は人一倍大きく、ytv漫才新人賞で初めてお笑い賞レースの審査員を務めることが発表された際には、「面白くない人が優勝しないようにしっかり審査します」とコメントしていました。
そんな粗品さんは近年、YouTubeやテレビ番組で元『雨上がり決死隊』の宮迫博之さんをボロクソに叩くなど、先輩芸人らに対してリスペクトが感じられない失礼な言動を連発し、頻繁にネット上では炎上状態となっていてイメージはかなり悪化していますが、今回初の賞レース審査員挑戦ながら芸人たちも納得させる的確な指摘やアドバイスをするなど、キッチリと仕事をしていたことによって、視聴者からは見る目が変わったとの声も多く見られます。
そして、M-1の審査員を長年務めていた『ダウンタウン』の松本人志さんが性加害疑惑で大会から離れたことを受けて、M-1の審査員起用にも期待する声もチラホラと上がり始めています。
M-1の審査員たちも近年は、全体のバランスを見て同じような点数をつける傾向にあり、粗品さんのように尖った審査をする人がいた方が大会は盛り上がるでしょうし、粗品さんのネタ自体には賛否あるものの、芸人たちからも高い評価を受けている芸人の1人なので、世代交代の意味も込めて今後M-1の審査員にも抜擢となるかもしれないですね。
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こういう尖ったスタイルだと分かった以上大きな大会は浮くんだよな
審査自体はまとも。単純に粗品に審査されたいかだと思う
こーゆー人は貴重
うーん
こういうのでしか話題にならないよね。人の悪いところはわかるのに自分はわからないんかな。いい人だけじゃ生き残れないけどさ
粗品時代到来
頭いいな