漫画家・タレントの蛭子能収さん(えびす・よしかず 72歳)が、9日放送の医療バラエティ番組『主治医が見つかる診療所 2時間スペシャル』(テレビ東京系 木曜19時58分)に出演し、認知症の検査を受けることが明らかとなり、以前から認知症が疑われる言動があったことで心配の声などが上がっています。
9日放送の番組は「蛭子能収の認知症検査に完全密着!」として、蛭子能収さんが認知症検査を受ける姿をオンエアし、認知症検査を受けることになった理由、経緯は、蛭子さんの担当マネージャーが番組サイドに「最近、蛭子の記憶力が著しく衰えているので、脳の検査を受けさせたい」と申し出たことだったといいます。
蛭子能収さん本人も「いつまでも働いてお金を稼ぎたい!」と話していることから、認知症治療専門の病院へ行き、認知症検査を受けることになったとのことです。
<↓の画像が、認知症検査を受けた蛭子能収さんの写真>
病院では専門医の指導のもとで、脳の状態を確認するためのテストを受けたそうですが、ほとんどの問いに正しい回答ができず、簡単な暗算にも苦戦していたとのことです。
また、テレビ東京で放送されていた『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』シリーズで共演した女性タレント(マドンナ)の名前、さらには番組の内容までも忘れてしまっていたといいます。
そして、検査の結果で“衝撃の診断”が下され、蛭子能収さんは今後の人生について考えるそうなのですが、これに対してネット上では、
- 認知症かもと思いながら蛭子さんの面白いシーンを見ると途端に心配になってくる。周りが心配してくれてるのはありがたい
- だいぶ前から症状出てたよ。あれはキャラではないよな
- 元々記憶力、想像力、適応能力がないように思います。気にしないで好きなことを、どんどん続ければ大丈夫でしょ
- 蛭子さんの年齢でこれだけ症状が出ていたら、病院によっては冗談抜きに軽度の認知症と診断されるんじゃないかな
- 路線バスの旅に出演させすぎたことで、認知症をより加速させた可能性もあるのでは?
バスの発車時間に追われ、トイレはゆっくりできず、漏れそうになるまで我慢させられ、バスがつながらない区間は10キロ近い道のりも歩かされていた。 - 「やっぱりな」と言う感じ。バス旅でも最後の方は顔つきがボーっとしていて、太川の呼びかけにも頓珍漢な事言ったりしてた。
ゴールしても「ここどこ?」って仕草を見せたり、以前とは喜怒哀楽の表現が全然違うし。
大好きな番組だったし、認知症になってしまっては、もう二度とバス旅が見られないだろうからとても残念。
などの声が上がっています。
蛭子能収さんの異変は多くの視聴者も感じ取っており、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』シリーズが終了した理由は、蛭子さんが体力の限界を迎えたからとされているものの、実際のところはそれだけでなく、認知症の症状が進んでいるからなのではと心配の声が相次いでいました。
実際に蛭子能収さんは昨年ごろから口数が減り、無表情や無反応の場面が増え、容姿も急激に老け込んだように見え、痛々しくて見てられないとの声も少なくありませんでした。
<↓の画像は、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』最終回時の太川陽介さん、蛭子能収さんの写真>
そして、マネージャーのSOSを受けて認知症検査を受けることになったそうですが、蛭子能収さんは約6年前の2014年11月に『私の何がイケないの?』(TBS系)で脳検査を受けた結果、「軽度認知障害(MCI)」だと診断されています。
軽度認知障害とは、記憶力や注意力などの認知機能が正常よりも低下し、認知症になる恐れがある状態です。
蛭子能収さんはこの時点で、息子の嫁や孫の名前、日付や曜日、前日に食べたものを思い出せなかったり、買い物時に小銭の計算がすぐに出来ないなどの症状があり、1年ぐらい前から物忘れが酷くなっているとのことでした。
脳検査によって、脳の4ヶ所に血流が悪い部分があることが判明し、軽度認知障害の進行度は「10段階中5」で、このままいくと「アルツハイマー型認知症」を発症する恐れがあるとも言われていました。
蛭子能収さんが軽度認知障害を発症した原因としては、「長年の趣味だった麻雀をやめたこと」や「高血圧」が挙げられており、この検査結果を受けて蛭子さんは専門医の指導のもと、脳機能を回復させるというトレーニング「シナプソロジー」に挑戦していました。
その後、2016年3月放送の『私の何がイケないの?』で検査を受けた結果、以前よりも良い結果を出すことができ、専門医からは「症状が格段に改善している」と言われていました。
それから4年が経ち、再び認知症の疑いで検査を受け、どのような結果が出たのかはまだ明らかになっていないのですが、今年2月に週刊誌『週刊新潮』の取材を受けた際にも、自身の過去の発言や本に綴った内容などを忘れており、認知症では無かったとしても軽度認知障害が再び進行しているのかもしれません。
蛭子能収さんも今年で73歳になるので、ある程度の物忘れなどは仕方がないと思いますが、少しでも長く漫画家・タレント活動を続け、大好きなお金を稼ぐために、もし必要ならば治療を進めていってほしいですね。