1986年4月から放送の長寿番組『世界ふしぎ発見！』（TBS系 土曜21時）で、放送開始から現在まで約40年にわたって司会を務めている元NHKアナウンサー・草野仁さん（くさの・ひとし 79歳）が、今年3月をもって番組を降板するとニュースサイト『ピンズバNEWS（双葉社）』が伝えています。
記事では制作会社関係者が、「この3月をもってMCの草野仁さんが番組から勇退するそうです」と証言しているのですが、降板の理由は不明です。
気になる後任の司会者については、「2019年1月の『1500回スペシャル』から、それまで準レギュラーだったますだおかだ・岡田圭右さん(54)が『SPアシスタント』という“謎のポジション”で起用されています。（中略）これまでの流れを考えると、4月からは岡田さんがMCに昇格するのかもしれません」
と語っています。
＜↓の画像は、『世界ふしぎ発見！』レギュラー出演者の写真＞
(左から）岡田圭右さん、野々村真さん、黒柳徹子さん、草野仁さん、出水麻衣アナ
今年4月に放送開始から38年目に突入する『世界ふしぎ発見！』は、1月に大幅なリニューアルを敢行し、これまでの各回答者による筆記回答が廃止となり、回答者全員でディスカッションして1つの回答を導き出す方式に変更し、これによってヒトシ君人形によるポイント表示や、不正解の場合に賭けたヒトシ君人形がボッシュート（没収）される演出が消滅し、ヒトシ君人形は回答者席に置物として置かれるだけとなりました。
この大胆なリニューアルに対して視聴者からは、
- クイズを廃止するというテコ入れが酷い
- 優勝を争うルール廃止は残念 もう見なくなるかも
- クイズ要素がほとんどなくなってしまった。スタジオでただトークをするだけ。クイズ番組からクイズがなくなると危険信号
などと不満の声が噴出しており、この“改悪リニューアル”によって視聴者離れが懸念され、番組の打ち切り終了も囁かれています。
ちなみに、週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』が全国500人の男女を対象に、「もう打ち切りでいいと思う長寿バラエティ番組」についてアンケート調査を行っており、その結果『王様のブランチ』『奇跡体験！アンビリバボー』『ジャンクSPORTS』と並んで、『世界ふしぎ発見！』は14位（得票数：13票）にランクインしています。
ピンズバNEWSによれば、2月25日に放送された『世界ふしぎ発見！』の世帯平均視聴率は5.7％と微妙な数字で、各テレビ局がいま重要視しているコア層（13～49歳男女）の視聴率は1.9％と、同時間帯最下位だったとのことです。
土曜21時台のコア視聴率トップは、嵐・櫻井翔さんがMCを務める『全国ご当地ニュースバラエティー SHOWチャンネル』（日本テレビ系）の4.7％で、『世界ふしぎ発見！』は裏番組に3％近くも差を付けられています。
そうした中で、40年近く番組の顔を務めてきた草野仁さんが3月で番組を降板するとのことで、草野さんも今年2月で79歳となり、体力の衰えなどもあって司会を降りるのは仕方がないことですが、番組から姿を消してしまうというのは残念ですし寂しいですね。
そして、司会者交代によって今後さらに視聴者離れが進みそうで、番組の打ち切り終了も時間の問題という気がしますが、果たして今後どうなるでしょうかね。