7月スタートの月9ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系 月曜21時)で間宮祥太朗さん(29)とW主演し、3年ぶり2度目の連ドラ主演している女優・歌手の森七菜さん(もり・なな 21歳)が、所属事務所からの独立、移籍を巡って物議を醸してから2年半が経ち、業界内である変化が見られていると週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が報じています。
男女8人の恋模様などを描いた『真夏のシンデレラ』は、初回の平均世帯視聴率が6.9%、個人視聴率が4.0%、第2話は世帯5.4%、個人3.2%、第3話は世帯5.5%、個人3.3%と低迷を続けており、2018年1月期放送の芳根京子さん主演『海月姫(くらげひめ)』が記録した全10話の平均世帯視聴率6.1%を現時点で下回っていて、5年半ぶりに記録更新となる可能性があります。
ただ、各テレビ局がいま重要視しているコア層(13~49歳)の視聴率に関しては悪くはなく、初回のコア視聴率は3.2%、第2話は2.6%と、まずまずの数字を獲得しているとされています。
デイリー新潮によれば、現場では森七菜さんの評価が上昇しているそうで、「現場スタッフは彼女の可愛さにイチコロになっているそうです。今年5月に公開された映画『銀河鉄道の父』では宮沢賢治の妹役を演じ、賢治役の菅田将暉、父親役の役所広司からも可愛がられました。現場で好かれるのは、天性のものでしょう」
と、民放ディレクターが語っています。
森七菜さんと言えば、ドラマや映画、CMなどに出演して人気急上昇中の2021年1月に、所属事務所からの移籍を巡るトラブルが表沙汰となり、契約内容などに森さんの母親が疑問や不満を抱いたことが原因で、別事務所への移籍や独立の可能性があるといったことが報じられました。
これに対してネット上では、売れた途端に独立や事務所移籍を図り、育ての親を切り捨てるというのはあり得ない、不義理極まりない行為としてネットで批判が殺到し、しばらく炎上状態が続いていました。
そして、当初言われていた事務所移籍ではなく、あくまでも森七菜さんの個人事務所とSMAがエージェント契約を結び、業務提携という形となったのは炎上騒動が背景にあるとも噂されています。
森七菜さんはSMAと契約を結んで以降も、演技の仕事がほとんどなく音楽活動がメインとなっていましたが、昨年1月期にSMA所属の成田凌さん主演ドラマ『逃亡医F』(日本テレビ系)に出演、9月には福山雅治さん主演のスペシャルドラマ『ガリレオ 禁断の魔術』に出演しました。
そして、今年は『真夏のシンデレラ』と配信ドラマ『舞妓さんちのまかないさん』で主演し、メディア露出が激増しています。
そんな森七菜さんの事務所独立騒動の裏側について前出のディレクターは、「一番の要因と言われたのが、ステージママと言われた母親の存在でした。森と一緒に上京すると、ズカズカと撮影現場に現れるようになり、いろいろと横槍を入れるようになったんです。そこで大手芸能事務所の待遇の良さなども知って、移籍を申し入れたといわれています」
と明かしています。
気になる現場介入の現状については、「ソニーに入ってからは、パッタリとなくなったそうです。森自身もだいぶ大人になりましたし、母親にもいろいろ言えるようになったのでしょう」
と語り、問題は解消されたとしています。
続けて、「ステージママの呪縛から解かれた森は、本来の彼女に戻りました。現場ではスタッフや共演者たちから気に入られていますから、また仕事も増えていくでしょう」「ステージママといえば、古くは美空ひばり、近年では宮沢りえなどが思い浮かびます。芸能界では『家庭環境に問題のある女優は大成する』などと言われることがありますが、彼女も大女優と言われるようになるかもしれません」
と語り、ここから快進撃が始まるのではないかとしています。
この報道を受けてネット上では、
- どうしても移籍問題のイメージがね…。すごく可愛らしいとは思うのだけど。
- 大女優?どこを見てこの記事書いてるの?色々な経緯は別として、演技をはじめ女優としての輝き、魅力を全く感じません。
まあ、これからは、主役なんて分不相応はやめて、せいぜい脇役として活動するしか途はないんじゃない。 - 前の事務所の頃の方が番宣とかで見せる笑顔が素敵だったな、天真爛漫で可愛かったと思うのは私だけかな。
ぽかぽかゴールデンとかでも、間宮君とかの笑い話の時に真顔だったりしてちょっと怖かった。最近の彼女が本来の姿、というならなんとなく残念な気持ち。 - ちょっと前、ぐるナイに出ていた時にずっとつまらなそうにしてて気になってしまった。
レギュラーっていうのもあるかもしれないけど、小芝風花ちゃんはニコニコのノリノリで楽しんでいるから余計目についちゃった - 移籍トラブルで干されたと言えば、近年では能年玲奈が一番だが、同じ様なトラブルを起こしながら意外な程干されないのは、大手の後ろ楯が有るからなのか?
- 何年か前にイベントで森七菜さんとお話ししたけど、明るくてかわいらしい、とてもいい子だという印象。
トラブルはよくなかったと思うけど、まだまだこれからの人。いっぱい作品に出て腕を磨いてほしい - 個人的に、彼女の評価って映画見る層と見ない層で結構違ってくる印象。
「ラストレター」「銀河鉄道の父」「君は放課後インソムニア」とか見てるとすごい演技上手だし、自分の周りも大体同じ評価。
ドラマの役柄に合ってるか合ってないかとか事務所の話題とか、演技以外で損してるのは仕方ないんだけどすごく勿体無い
などの声が上がっています。
森七菜さんはスカウトで芸能界入りし、すぐに行定勲監督が手がけたウェブCMにオーディションで抜擢され、その後も園子温監督が手掛けたドラマなどに出演し、デビューから次々にオーディションに合格し、松たか子さん主演映画『ラストレター』に起用した岩井俊二監督は「この子しかいない」と思って起用したことを明かし、プロデューサーも「自信のある新人。本当に素晴らしい才能」と絶賛していました。
その後も業界関係者らからも演技などが評価され、2019年には新海誠監督のアニメ映画『天気の子』でヒロインに起用されて大きな注目を集め、2020年にはNHK連続テレビ小説『エール』で朝ドラデビューし、二階堂ふみさん演じるヒロインの妹役を熱演、続いて『この恋あたためますか』(TBS系)で連ドラ初主演し、大ブレーク中だった中村倫也さんが相手役を演じたことでも話題になりました。
こうして人気・知名度を上げて順調に仕事の幅を広げていた中で、事務所独立を巡って大騒動となり、母親の現場介入によるトラブルなど、森七菜さんサイドに問題があったとの報道が相次ぎ、森さんのイメージは急激に悪化しました。
また、森七菜さんは騒動勃発前から事務所のゴリ押しウンザリといった声も上がっていて、好感度も決して高いとは言えず、アンチも少なくなかったことでしばらく炎上が続いていたので、あのまま消えてしまう可能性は十分あったと思うのですが、SMAのバックアップなどによって盛り返し、現在は移籍騒動前以上の活動量になっていると感じますね。
そんな森七菜さんの今後についてデイリー新潮は、森七菜さんが宮沢りえさんのような大女優に成長していく可能性もあるとし、これを巡ってもネットではまた物議を醸していますが、今後の出演作で結果さえ残せば世間の評価も一変する可能性は十分ありますし、引き続き注目していきたいですね。