フジテレビが6日に4月期の番組改編発表会見を行い、ダウンタウン・松本人志さんが3月をもって『ワイドナショー』を降板することや、中居正広さんとMCを務める番組『まつもtoなかい』を4月から日曜21時枠でレギュラー放送することを発表し、松本さんは局を通じて「『まつもtoなかい』は『ワイドナショー』を辞めてまでの意気込みで臨む、ということです」とのコメントを発表しました。
松本人志さんのワイドナショー降板に対して、番組視聴者から不満の声が噴出するなど物議を醸していますが、ニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』は松本さんが降板に至った裏側や、早くて年内に番組が終了する可能性が浮上していると報じています。
松本人志さんは昨年4月以降に、仕事のスケジュールの都合からワイドナショーは隔週出演となり、それによる影響か視聴率が低迷し、世帯・個人視聴率は『サンデー・ジャポン』(TBS系)だけでなく『ニノさん』(日本テレビ系)にも抜かれ、民放3位となっていました。
同時間帯トップのサンジャポには、世帯視聴率が3~4%、個人視聴率は2%ほどの差を付けられており、2月19日の放送回はワイドナショーの世帯視聴率が5.8%、個人視聴率は3.1%、サンジャポは世帯視聴率9.8%、個人視聴率5.4%でした。
ワイドナショーはかつて、サンジャポを抜いて同時間帯1位の視聴率を獲得することもありましたが、ここ最近は倍近い差を付けられています。
しかし、松本人志さんのギャラは芸能界でもトップクラスで、それが降板に繋がったとも言われているそうで、ピンズバNEWSの記事では制作会社関係者が、「視聴率は『サンジャポ』の半分ほどにもかかわらず、松本さんのギャラは芸能界でもトップクラスに高い」「一部ではダウンタウンのゴールデン番組のギャラは1本500万円、松本さんピンなら300万円とも言われています。『ワイドナショー』はゴールデンの番組ではないのでそこまで高くはないのかもですが、視聴率低迷に苦しむフジとしては、これ以上、松本さんのギャラを払うのは難しい、という判断もあったと聞こえてきています」
と明かしています。
また、松本人志さんは芸能ニュースにあまり興味がなく、それによって制作サイドが松本さんに忖度し、自由に番組で扱うネタを選べない部分もあったといい、「サンジャポ』は生放送で、そのときに話題で、視聴者が興味を持っているトピックをどんどん取り上げます。『ワイドナショー』でも、社会ニュースはもちろんですが、それ以上に“くだらない”や“ゲスすぎる”と揶揄されることもある不倫などの芸能ネタに対し、松本さんが何を言うのか、ということをやりたかったはず。ところが、松本さんや東野さんの好みや、“スタジオトークが盛り上がるか”を考えて、“これはやらないほうがいいのでは”と忖度が働くことがあったといいます」
としています。
続けて、「お金の件も大きいでしょうが、そうしたネタの事情もあって、松本さんに最終的には、“新番組を頑張っていただきたいので『ワイドナショー』は大丈夫ですよ”と卒業をうながしたと聞こえてきています」
と、松本人志さんがワイドナショー降板に至った裏側を明かしています。
こうして松本人志さんの降板が決定し、4月以降はMCの東野幸治さんが“番組の顔”となるようで、東野さんのみのメインビジュアルやポスター撮影等もすでに終わっているそうです。
<↓の画像は、ワイドナショーの過去のメインビジュアル写真>
ただ、「東野さんにも『ワイドナショーは松本さんの番組』という意識があったといいますから、松本さんの降板後、番組がどれだけ続くのか……。もって1年、早ければ秋の改編で終わる、という話も囁かれています」
としています。
松本人志さんの番組降板発表を受けてネット上では、これまでワイドナショーは松本さん目当てで視聴していたとして、4月以降は番組を観ないという声が多く上がっています。
ワイドナショーでは、松本人志さんが隔週出演になって以降、松本さんが不在の週にロンドンブーツ1号2号・田村淳さんをレギュラー出演させるなど、松本さんが抜けた穴を埋めるために様々な芸能人等を登場させていますが、残念ながら世帯・個人視聴率の上昇には繋がっていません。
しかし、ワイドナショーはサンジャポと比較して、テレビ局がいま重要視しているコア層(13~49歳男女)の視聴率が高く、それによって松本人志さんはワイドナショー降板が発表された6日にツイッターを更新し、「ワイドナショー関連の記事を書いている皆さん。ちゃんとコア視聴率を調べて書いて下さいね。世帯視聴率?古っ!」
とツイートしていました。
<↓の画像が、松本人志さんのツイート写真>
もし、松本人志さんがワイドナショー降板後もコア視聴率が好調であれば、番組は打ち切り終了といったことにはならないのではとも思います。
ただ、MCの東野幸治さんも「ワイドナショーは松本さんの番組」と考えているとのことで、松本人志さんの降板によってモチベーションも下がる恐れがあり、それが観ている側にも伝わって視聴者離れがさらに加速、その結果打ち切りといったことなども考えられますが、4月以降のリニューアルやそれに対する視聴者の反応、そして視聴率にはどういった変化があるのかに注目したいですね。