12日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系 日曜午前10時)に、女優・佐藤仁美さん(38)と社会学者・作家の古市憲寿さん(ふるいち・のりとし 32歳)がゲスト出演し、安室奈美恵さん(40)の引退をめぐって激しいバトルを繰り広げ話題になっています。
番組では、来年9月16日に歌手引退を発表した安室奈美恵さん(40)が、8日にリリースしたベストアルバム『Finally』が予約の時点で100万枚を突破し、10代~40代の4世代にわたって、史上初めてミリオンセールスを記録という偉業を成し遂げた話題を取り上げました。
こうした記録の達成によって、安室奈美恵さんの報道はさらに過熱している現在の状況に対し、レギュラーコメンテーターのダウンタウン・松本人志さんは、「これだけ言われちゃうと、どんどん戻って来られなくならないか?(引退後の復帰を)思わす余裕をもう少し与えてあげてほしい」とコメント。
これを受けて、子供の頃から安室奈美恵さんの楽曲を聴いているという古市憲寿さんは、現在ほとんどテレビ番組に出演しない安室奈美恵さんが、かつてダウンタウンがMCの音楽番組『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)に頻繁に出演していたことについて言及し、「安室さん今すごく神格化されていて、歌の帝王みたいな感じじゃないですか。でもそうじゃなかったですよね」と指摘。
<↓の画像が、『ワイドナショー』出演の古市憲寿さんの写真>
松本人志さんもこれにうなずき、古市憲寿さんはさらに「みんなが褒めすぎな気もしていて」と話し、その理由については「ベスト盤、確かに良かったんですけど、昔の曲、全部歌い直しているんですよ。歌い直した曲、正直、昔の方がいいなと思っている曲もあるんですね。音の伸びだとか高音だとか。それもちゃんとひっくるめて評価されないと多分、本人も辛いのかなと。今が最高だと言い過ぎちゃうと。安室さんに“NO”と言えない空気が気持ち悪い」と語っていました。
この発言を受けて、安室奈美恵さんと同世代でコンサートにも行くほどのファンだという“アムラー”の佐藤仁美さんが、「そうやって言われるのも踏まえて引退って言ってると思うんですけどね」「だってこんな絶頂期に引退します?」と語ると、古市憲寿さんは「絶頂というのでもなくて…」と反論。
これに対して佐藤仁美さんは「いやいやいやいや!ずっと絶頂なのよ、安室さんは!」と反撃をするのですが、古市憲寿さんは「最近のシングルでも6位とかで、ずっと1位ではない」と、実際のCDの売り上げについて言及したところ、佐藤さんの怒りが爆発し「ちょっとこいつネガティブだからさあ。人が好きだって言うとすぐ上から来るんだよ。お前、受け入れる器ゼロだな」と、荒い言葉でまくし立て、古市さんのことを睨(にら)みつけていました。
<↓の画像が、『ワイドナショー』出演の佐藤仁美さんの写真>
その後も2人のバトルは続き、今年の『NHK紅白歌合戦』に出場してほしいかどうか聞かれると、佐藤仁美さんは「出てほしいです。結婚して妊娠して復帰も紅白だったんで」と語った一方で、古市憲寿さんは「どっちでもいいんじゃないですか。安室さん、(紅白を)重要視してないでしょ」と語り、佐藤さんは再び「テメェ、この野郎!」と怒りをあらわにしていたのですが、古市さんはこれに対しても「安室さんにとって紅白は通過点でしかないから」と反論していました。
安室奈美恵さんの引退、神格化され過ぎている現状などについて、2人がこのような熱いバトルを繰り広げていたのですが、これに対してネット上では、
- SMAPの時といっしょ、一切の批判は許されない雰囲気
- メディアの露出がないから尚更なんでしょうね。珍しく古市氏に賛同できた。
- 古市氏の言いたいことは分かる。確かに彼女は凄いけど、持ち上げられすぎ。一番しんどいのは安室本人かもなぁ…。これじゃ引退しても追い掛け回されるのは目に見えてるもん…
- 報道の多さにはうんざり
- 神だと思う人もいれば、そうではないという人もいる。別に個人の自由
- 一時期低迷期あったのは事実だな。それを隠してまで神格化するのは確かに疑問。
- 佐藤さんは安室ちゃんと同年代で女性だし、社会現象になったアムラー世代のまっただ中にいたから…憧れの象徴だった安室奈美恵を否定されたら頭に来るのは分かる
- 歌い直しは大人の事情の要因が大きいだろうけど、ファンからしたら有難いだろうな。オリジナルの音源は持ってるわけだし、聞いた人同士でアレは昔の方が良かったとか今の他が良かったとかあーだこーだ言えるもん。やたらとオールタイムベストを出して、同じ音源を何度も売り付ける歌手は見習った方がいい。
- 歌い直していて、しかも原キー。いいじゃない。昔の曲をリマスターしてもつまらない。原キーでも当時の曲を歌える事は、すごい。いろいろ批判はあるけど、自分なら、当時の安室さんのCDとこの前発売のCDを聴き比べてみますよ。
などのコメントが寄せられています。
安室奈美恵さんのような一時代を築いた方が引退したり、亡くなったりした際には、だいたいメディアなどはこぞってその人物を持ち上げる傾向にあります。
そのため、それ以前の扱いとの差に違和感を抱くことはよくあることで、安室奈美恵さんのことに関しても報道が過熱し過ぎていると感じられますし、古市憲寿さんの言っていることはよく分かります。
全員が現在の安室奈美恵さんに満足しているというわけでもなく、ピーク時と比較するとやはり人気が落ちているのは確かですし、それは安室さん本人が一番実感していることだと思います。
古市憲寿さんの発言に対して佐藤仁美さんは激怒していましたが、ファン一人ひとりに様々な思いがあり、それぞれが感じたことを自由に言い合えるというのはかなり大切なことですし、引退するからといって急に神格化するというのもおかしな話なので、否定的な声が上がるのも当然のことだと思います。
安室奈美恵さんが引退するまであと1年近くあるため、今後も安室さんに関する話題は多く取り上げられ、恐らく持ち上げられ続けるとみられるので、今回のような議論は今後も続くことになりそうですね。