昨年の『2024 ユーキャン新語・流行語大賞』で、大賞を受賞したドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)が、来年春にスペシャルドラマで復活することが明らかになりました。
『不適切にもほどがある!』は、脚本家・俳優の宮藤官九郎さんが脚本、阿部サダヲさんが主演のタイムスリップコメディ作品で、バス型タイムマシンによって1986年から2024年に突然タイムスリップした中学校の超スパルタ教師が、不適切な言動をしながらコンプライアンスに縛られた現代の人々に考えるきっかけを与えたり、自らの考えをアップデートしていく姿などをコミカルに描いた内容でした。
全10話の平均世帯視聴率は7.4%と、金曜ドラマ枠の作品としては少し高い程度でしたが、民放各局が重要視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は3~4%台で推移し、同期放送のドラマではトップの数字となっており、数々のドラマ賞などを受賞したほか、タイトルの略称「ふてほど」が新語・流行語大賞の年間大賞にも選ばれました。
連続ドラマの最終回(ネタバレあり)は、阿部サダヲさん演じる小川市郎が令和から昭和に戻り、これまでの経験を活かした教育方針を学校に取り入れるなどアップデートした姿を見せ、そしてラストでは、2054年から昭和にタイムスリップしてきた教え子・井上が登場し、タイムトンネルの発見によって自由にタイムスリップ出来るようになり…というストーリー展開でした。
そして、来年春放送のスペシャルドラマでは連ドラのその後を描くといい、まだあらすじは明らかになっていませんが、連ドラから引き続き、阿部サダヲさんをはじめ、河合優実さん、仲里依紗さん、磯村勇斗さん、坂元愛登さん、袴田吉彦さん、三宅弘城さん、中島歩さん、吉田羊さん、山本耕史さん、古田新太さんなど、主要キャストが引き続き揃って出演するとのことです。
<↓の画像は、『不適切にもほどがある!』主要キャストの人物相関図>
続編のスペシャルドラマについて宮藤官九郎さんは、「内容も放送日も、何も明かせないのにリリースが出るという、まるで大ヒットドラマみたいな扱いに少々戸惑っていますが、『スペシャルやるなら忘れないうちにやりたいです!』と僕が言ったからかもしれません。そうそう懐かしい~、とすら感じない素早さで彼らが帰って来ます。思ってても言いづらいことズバズバ言うし、チョメチョメしそうになるし、内容的にもスケールも、大して変わらないままお届けします。まだ先なので、一旦忘れて、直前に思い出して下さい。」
とコメントしています。
阿部サダヲさんは、「どんな感じになるんだろう? まず連ドラの最終回を思い出して、SPの台本を読みました。……いやぁ、やっぱり宮藤さん、流石です! 一回読んだだけではよくわかんない(笑)。面白い! どうやってやるんだろ? 楽しみです。走って、歌って、踊って、ノックして、いろんな小川市郎の顔をお見せできるように頑張ります!」
と意気込んでいます。
この発表を受けてネット上では、
- ずいぶん先だけど楽しみ
- これはめっちゃ嬉しい 絶対見るよーー
- タイムトンネル出来ました、ってところで続編あるかなと思ったから嬉しい
- 来月かと思ったら来年?番宣早すぎない?
- 今からスペシャルドラマが楽しみになる。また昭和と令和の時代背景や世代間ギャップを存分に描いてもらいたい。
- 約1年先の特番を今から宣伝してハードル上げすぎやしないか?! ネット民の考察が過剰に盛り上がりすぎて、放送後に期待外れ、とかイマイチだったってことにならないかやや心配
- 多分、意外な役者さんが登場するんだろうな。キョンキョンみたいに
- 「内容的にもスケールも、大して変わらないままお届けします」 楽しみだわ笑
などの声が上がっています。
『不適切にもほどがある!』の最終回は、続編がありそうな展開で幕を閉じたこともあり、多くの視聴者から続編放送を期待する声が上がっており、宮藤官九郎さんがこれまでに脚本を手掛けたドラマ『池袋ウエストゲートパーク』、『木更津キャッツアイ』、『ゆとりですがなにか』なども、連ドラ終了後に続編が制作されている背景から期待が寄せられていました。
そして、今月8日に週刊誌『週刊女性』のWeb版『週刊女性PRIME』が、『不適切にもほどがある!』の続編が2026年に放送予定との情報を伝えており、撮影は今月からスタートするとしていました。
恐らくこの報道を受けて、放送1年前に制作発表という異例の形になったと考えられ、現時点では主要キャストが引き続き出演すること以外は明らかになっておらず、続編では新たにどういった展開を迎えるのかも分かりませんが、宮藤官九郎さん曰く、内容もスケールも連ドラとほとんど変わらないといい、スペシャルドラマだからといって変に力が入っていないことで連ドラの続きとして楽しめる作品になりそうです。
そして、『不適切にもほどがある!』で阿部サダヲさんの娘役を演じ、人気・知名度が急上昇しCMにも引っ張りだことなった河合優実さんは、今年の『日本アカデミー賞』で最優秀主演女優賞を受賞するなど映画賞を総なめし、そして今月末からスタートするNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『あんぱん』では、今田美桜さん演じるヒロインの妹役を演じるなど、女優としてどんどんステップアップしていますが、来年のスペシャルドラマではどういった演技を見せてくれるのか楽しみですね。