夏休みや東京五輪などの影響で視聴者が増加し、番組の評価も高まっているとも言われていた情報バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系 平日午前8時)の視聴率が、再び下がり始めていることをニュースサイト『日刊大衆』が伝えており、どうやら現在もかなり厳しい状態にあるようです。
『ラヴィット!』は今年3月末に「日本でいちばん明るい朝番組」をキャッチフレーズに、落語家・立川志らくさんが司会の情報番組『グッとラック!』の後番組としてスタートし、ニュース等は一切扱わない脱ワイドショー路線で裏番組とは一線を画す内容となっています。
番組の司会は『麒麟』の川島明さんと、自民党・田村憲久衆院議員の長女である田村真子アナウンサーが務めており、曜日レギュラーとして様々なお笑い芸人、タレント、アイドルたちが出演しています。
<↓の画像は、『ラヴィット!』出演者の写真>
初回は世帯平均視聴率が2.7%、個人平均視聴率は1.3%と同時間帯最下位の数字で、4回目の放送で早くも世帯視聴率が1%台までダウンし、10回目の放送でワーストの1.1%まで落ち込みました。
その後も番組の世帯平均視聴率は2%前後で推移し、あまりにも低い数字によって半年で打ち切られるのではないかと囁かれるほどでしたが、TBSは7月に行った10月期の改編説明会で『ラヴィット!』の強化策を明かし、7~8月にかけてはネット上で番組の内容が度々反響を呼んでいました。
しかし、夏休みが明けた9月の世帯平均視聴率を見てみると、13~17日にかけの視聴率は2.5~2.8%で推移しており、3%を下回る状態になっていると『日刊大衆』は伝えています。
なお、同時間帯に放送の『スッキリ』は世帯平均が7%前後、『羽鳥慎一モーニングショー』が9%前後、『めざましテレビ』が6%前後となっており、『ラヴィット!』は相変わらず裏番組に倍以上の差を付けられています。
東京五輪が開催されていた7月下旬から8月上旬にかけては、『ラヴィット!』の世帯平均視聴率が何度か3%台に乗ることもありましたが、「3%台に乗ったとはいえ、それは“急上昇”とまでは言えるものではなく、微増の域は出ていなかったのではないでしょうか。もちろん、今は世帯だけでなく13歳から49歳までのコア視聴率が問われる時代で、目標をどこに置いているかで変わってくるものですが…」
と語っています。
『ラヴィット!』の低視聴率が川島明さんに悪影響を及ぼしているそうで、「『ラヴィット!』の低空飛行は、制作サイドの問題がほぼ全てでしょう。ただそれでも、ここまで悪い数字がずっと続いていると、非常に残酷ですが、『MCを務める川島さんが数字を持っていない』という評価になってしまうのがテレビ界なんです。川島さんの回しの技術は抜群で、少々厳しいボケもすべて拾って面白くて見せてくれる。『ラヴィット!』を見ていても彼の確かな実力はすぐに分かりますが、それでも現状、『川島さんに番組MCを任せるのはキツイ』という評価になってしまっています」
と、民放キー局のディレクターが明かしています。
気になる番組の今後については、「バラエティ番組に引っ張りだこの川島さんに無理を言ってMCを受けてもらっているため、数字が厳しくても番組はやめられないといい、来年春以降も続くと言われています。10月1日から安住紳一郎アナがメインを張る『THE TIME,』も始まります。この番組が好調であれば、その後に続く『ラヴィット!」も視聴者を受け継ぐことができ、視聴率アップが狙えますから、それに期待するしかないでしょうね」
としています。
他局の情報番組が連日、新型コロナウイルス関連の情報や時事問題などを伝えている中で、『ラヴィット!』ではニュースを扱わずに、お笑い芸人等が朝から様々なボケを繰り出し、「日本でいちばん明るい朝番組」というキャッチフレーズ通りの内容となっており、司会の川島明さんは軽妙なツッコミを入れながら、番組を上手くコントロールしています。
それによって番組の視聴率は低迷を続けているものの、川島明さんの評価はさらに上がっていると感じます。
ただ、放送時間帯的にこの内容で数字を大きく伸ばすのはなかなか難しそうで、10月からTBSのエース・安住紳一郎アナが司会の『THE TIME,』がスタートすることによって、3%台に乗る日が多少増えるかもしれませんが、民放4位もしくは最下位という状況に変化は無い気がします。
『日刊大衆』によれば、低視聴率ながらも番組は来年春以降も続く見込みだそうで、これから少しずつでも数字が上がっていくことに期待したいです。