アニメ制作会社『スタジオジブリ』の取締役で、アニメーター・映画監督の宮崎駿監督(みやざき・はやお 76歳)の「引退撤回」が先日発表され、長編アニメ映画の制作に取り組んでいることも明らかとなり話題になっています。
そうした中で、28日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系 日曜午前10時)にて、宮崎駿監督について誤った情報を流していたことが判明し、ネット上では炎上状態となっています。
宮崎駿監督は2013年7月公開の『風立ちぬ』が大ヒット上映中の同9月に、長編アニメ映画監督からの引退を発表し、引退会見も行ったのですが、5月19日にスタジオジブリの公式サイト上で引退撤回が正式発表されました。
宮崎駿監督は過去にも引退宣言をしたことがあり、28日放送の『ワイドナショー』では宮崎駿監督の引退撤回に関する話題に触れた際、過去の引退宣言一覧をフリップで紹介しており、番組では以下のように紹介していました。
- 1986年『天空の城ラピュタ』「人生で最高に引退したい気分」
- 1992年『紅の豚』「アニメはもうおしまい」
- 1997年『もののけ姫』「100年に1度の決意。これを最後に引退」
- 2001年『千と千尋の神隠し』「引退してシニアジブリを立ち上げる」
- 2004年『ハウルの動く城』「ここ数年で最高の辞めどき」
- 2008年『崖の上のポニョ』「体力的にも本作が最後の長編になるだろう」
- 2013年『風立ちぬ』「出来は上々で申し分の無い引退のチャンス」
<↓の画像が、『ワイドナショー』で紹介した宮崎駿監督の過去の引退宣言一覧の写真>
ちなみに、番組ではこの引退宣言一覧が紹介されると、ダウンタウン・松本人志さんは爆笑しながら「不死鳥やな」とツッコミを入れ、「辞めないと言ってて辞めるよりはいいのかもしれないですよね」とコメントするなどしていました。
『ワイドナショー』では、宮崎駿監督がフランスのワイン「ボージョレー・ヌーボー」のキャッチコピーのような引退宣言をしていると紹介していたのですが、あるツイッターユーザーがネタとして、2013年9月にツイートしたものと内容が完全に一致していたことが判明。
<↓の画像が、2013年9月に投稿された宮崎駿監督の引退宣言ネタツイート>
ツイートした本人は、番組でネタツイートがあたかも真実のように伝えられていることに困惑をしており、「ぼくのネタツイート(当然ながら宮崎駿が言ったセリフではない)がテレビで使われてるんですが。」「フジテレビさん、原稿料ください。」「明らかに誤報だし、宮﨑駿氏への冒涜だからBPOにも連絡入れておくかな。」などとツイート。
このツイッターユーザーはその後、『ワイドナショー』のサイトに誤報であるというメッセージを送信したことを報告しているほか、『放送倫理・番組向上機構(BPO)』にも同様のメッセージを送信したようです。
さらに、ニュースサイト『BuzzFeed Japan』がフジテレビに連絡を入れていることを報告しており、来週の番組で今回の誤報騒動を謝罪する可能性があります。
フジテレビは、25日放送の『直撃LIVE グッディ!』でも同じようなトラブルで騒動になっており、元KAT-TUN・田中聖容疑者が大麻取締法違反で逮捕されたことを受けて、「田中容疑者が職務質問された現場付近の防犯カメラ映像を入手」「田中容疑者が運転していたとみられる黒いワゴン車が交差点を右折していく」などと、防犯カメラの映像を番組で公開していたのですが、別の車を撮影した映像だったことが判明。
その結果、翌日放送された番組内で「実際にはこの車は田中容疑者のものではありませんでした」と訂正し、謝罪していました。
それに続く今回のトラブルで、ネット上は大炎上状態になっているのですが、来週放送の『ワイドナショー』ではこの件について触れ、謝罪などを行うのかどうかに注目したいですね。