今年で放送7年となる情報ワイドショー番組『バイキング MORE』(フジテレビ系 平日午前11時55分)の視聴率低迷が続き、危機的な状況にあるようです。
2014年4月からスタートした『バイキング』は昨年9月に、放送時間を1時間拡大して3時間番組となり、番組タイトルも『バイキングMORE』に改め、進行MCとして新たに伊藤利尋アナウンサーが加入しました。
<↓の画像は、『バイキングMORE』出演の坂上忍さん、伊藤利尋アナの写真>
『バイキングMORE』の放送時間拡大は、午後に放送されていた情報ワイドショー番組『直撃LIVE グッディ!』の終了によるもので、これによってフジテレビは番組制作費を大幅に削減することができました。
一方で、『バイキングMORE』の視聴率は芳しくなく、ニュースサイト『日刊大衆』によれば、ここしばらく平均世帯視聴率が4%台で推移しているそうです。
3月22日放送回も平均世帯視聴率が4.3%で、同時間帯に放送されていた『ひるおび!』(TBS系)が5.6%、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)が5.4%、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)は5.1%となっており、『バイキングMORE』は同時間帯最下位の数字でした。
同23・26日は、『バイキングMORE』と『ひるおび!』が4%台、『大下容子ワイド!スクランブル』と『ヒルナンデス!』が5%台、24・25日は『バイキングMORE』のみ4%台と、視聴率が低迷し最下位が定位置になっているとのことです。
番組制作会社関係者は、「13~49歳のコア層の個人視聴率では、連日『ヒルナンデス!』が断トツで1位です。多くの若者は日本テレビを見ていて、それ以外がテレビ朝日とTBSを見ているという感じでしょう。『バイキング』は、やはり大きな芸能ネタがないと番組が全く盛り上がらない」
と指摘しています。
『バイキングMORE』は、2016年からワイドショー路線へシフトチェンジしたことで徐々に視聴率が上昇し、2017年には同時間帯トップとなる平均世帯視聴率7.2%を記録、その後も5~6%台の数字をキープしていました。
昨年9月に、番組リニューアルを行った際の初回視聴率も、同時間帯トップの6.3%を記録していました。
しかし、ここ最近は大きな芸能ネタが減少し、坂上忍さんら出演者の言動がネット上で炎上することも減っており、それによって番組の注目度もダウンしているといいます。
民放テレビ局のディレクターは、「坂上さんはフジテレビに複数の番組を持っていた。だからこそ、彼が“お台場の帝王”と呼ばれたわけですが、ここ最近の『バイキング』はずっと最下位。リニューアルしたことで制作費削減には大いに貢献したわけですが、逆に言うと、現在はそれぐらいでしか貢献できていない。このままではマズいでしょう」
と語っています。
現時点で『バイキングMORE』が視聴率低迷によって、打ち切り危機にあるといった情報は特にありませんが、これまで積極的に坂上忍さんを起用してきたフジテレビは、今年3月をもって『ダウンタウンなう』(金曜21時55分)のレギュラーから外しました。
また、昨年9月には冠番組『直撃!シンソウ坂上』を打ち切りなど、フジテレビの“坂上離れ”が着々と進んでいる様子で、今後さらにリストラ計画が加速するのではとも囁かれています。
坂上忍さんは相変わらず好感度が低いことに加えて、テレビ業界内での評価もあまり良くないようで、2月に週刊誌『女性自身』が発表した人気MCのギャラ&コスパランキングでは、坂上さんは上沼恵美子さんと並んで最下位となっており、『バイキングMORE』の視聴率が今後を左右するとしていました。
今後もし、『バイキングMORE』が終了もしくは司会降板となった際には、フジテレビのレギュラー番組は『坂上どうぶつ王国』(金曜19時)のみとなりますが、22日には新たに、『坂上どうぶつ王国』と関連するYouTubeチャンネル『坂上家のチャンネル』を開設しています。
レギュラー番組が減少、『バイキングMORE』の視聴率が低迷する中で、YouTubeへの進出を果たしたわけですが、今後レギュラー帯番組まで失うことになるのかどうか、今後の動向に注目したいですね。